Shinagawa
品川のホテルからこれを書いている。
20年前、初めてこの街にやってきた。
田舎から出てきた私にとって、スタートの場所。20年経ち、ヨーロッパで12年を過ごし、今たまたままたこの場所に立ち寄っている。
これからのことは何も決まってないが、またこの場所から何かが始まることを感じている。
ルーマニアの家からは黒海が少し見えてたけど、ここからは東京湾が見える。
その微かに見える感じも似ている。まるで部屋を隣へ移っただけのようだ。
品川駅を通ったとき、昔友達とよくお茶をしたカフェを見かけた。
いつまでも明るい街。それは環境に悪く人工的なものなはずのに、人がそこにいて待ってくれるような安心感をくれる。灯りはどんなものでも温かい。
ルーマニア人の同居人がいつもランプをつけて、その灯りの美しさに感動していたことを思い出す。裕福ではない社会主義時代を味わった彼女にはその小さな灯りはとても美しく貴重なものなんだろうと思った。
読んでくださってありがとうございます☺️