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 発達障害は「先天的な脳の機能障害」であり、大まかに「自閉症スペクトラム障害(ASD)」「注意欠陥・多動性障害(ADHD)」「学習障害(LD)」の3つのタイプに分類される。

 仕事柄、発達障害の人と多く接する筆者は、発達障害の人にアトピーがあることが多いことに気づいた(同僚にも気づいている人がいた)。インターネット上でも然り。以下は『YAHOO! 知恵袋』に投稿されている内容。

『自閉症とアトピーの関係について教えてください。自閉症の方はアトピー持ちの人が多いように思えます。何か関係があるのでしょうか?』
 
『自分は今、発達障がいの方のヘルパーをしていて、20人位の方と関わりがあるんですが、その内17人がアトピー持ちという状況で、他のヘルパーと関係があるのでは? と話していました』

 『YAHOO! 知恵袋』には似たような内容の質問、回答が他にも見られる。以下はその一部。

『(質問)私は、重度アトピー性皮膚炎と発達障害を患っています。(~中略~)アトピーと発達障害を患っている方って多くないですか?』23)
 
『(質問)発達障害の特徴ってどんなものがありますか? ⇒ (回答)アトピー、アレルギー持ちの人が多いです』24)
 
『(質問)アトピーの人って発達障害も伴っている人が多いですか? ⇒ (回答)私自身アトピーで、7人兄弟全員がアトピーか発達障害どちらか、もしくは両方持ってます。アトピーの治療の関係でアトピー患者の知り合い多いんですが、結構こういうご家庭多いですよ。ただ、アトピーの人が発達障害を併発してるというよりも、遺伝的要素でアトピーと発達障害が出る原因が似てるのかなあなんて勝手に思ってます』

 「発達障害の人にアトピーがあることが多い」という事実について、公益社団法人発達協会のインターネットサイトにも書かれている。

よく認められる身体合併症にアトピー性皮膚炎、鼻炎、喘息などのアレルギー疾患がある。

 一方、アトピー側の情報でそのことに触れているものはわりと最近まで無かったように思う。しかし以下のとおり、日本皮膚科学会『アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2018』では触れている。

 アトピー性皮膚炎には注意欠陥多動性障害などの発達障害の合併が高いことが知られているが、そうした診断が治療に直接役立つことは無い。

 このような記述は、前版のガイドラインには無かった。

 なお、発達障害の人はそうでない人よりも、アトピーの有病率が少なくとも3倍は高い。アトピーを基準にすると、アトピーの人はそうでない人よりも発達障害の有病率が少なくとも3倍は高い。いち個人である筆者が調べられる範囲は限られているが、紛れもない現実であり事実である。

 また、家族内(血のつながりのある親子兄弟姉妹)に発達障害の人とアトピーの人、あるいは両方を持つ人がいるというケースに、偶然とは到底思えない頻度で・・・

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