
【毎週ショートショートnote】『記憶冷凍』
「お前に与えられる能力は…『記憶冷凍』だ」
人は命を落とすと、異能力を持ち転生界で生まれ変わることができるという。与えられる異能力はランダムで、数多の種類があるらしい。
そして、今まさに私に与えられた能力が『記憶冷凍』というものだった。
「それは、記憶を冷凍保存できると言うことですか?」
「お前は馬鹿か? それだと『冷凍記憶』だろう。冷凍された餃子のことを、餃子冷凍というのか?
お前の力は、『冷凍』を『記憶』することができる能力。触れた物体に冷凍された記憶を植え付けることができる。そういう能力だよ。
この能力を生かすも殺すもお前次第。与えられた手札をどう生かすかが肝だ。転生したからといって誰もが無双できるなんて思わないことだね。
では健闘を祈るよ」
私は考えた結果、魚屋を営むことにし転生界で無双することができた。魚に冷凍された記憶を植え付けることで、実際に冷凍をしなくても鮮度を保ち、かつ生きたまま販売することができたからだ。(418字)
たらはかに(田原にか)様の企画に参加させていただきました。
*小説は久しぶりの投稿となってしまいました。もう書き方忘れてしまってます。