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出会いが夢を膨らます

日本のみなさんこんにちは!

前回の記事ではAtomicottaの理念や存在意義、ビジョンなどを定め、今後Atomicottaが目指す世界を描きました。まだお読みでない方は見ていただけると嬉しいです。

今回の記事ではAtomicottaを創業するきっかけとなった幕開けまでのストーリーを書いていきます。なぜ私がAtomicottaを創業しようと思ったのか、私の心の動きにふれながら、みなさんに知って頂きたく思います。
どうぞよろしくお願いします!


とある漫画家さんとの出会い

Atomicottaをなぜ創業しようと思い立ったのかには明確な動機があります。

それは酪農に向き合う漫画家さんとの出会いがきっかけです。

僕は個人事業主になる前まで、知り合いの畑作農家さんのところでトラクターに乗ってジャガイモ収穫やビート掘りを手伝ったり、バスの送迎をしたりと色々してたんです。

ある時偶然にも漫画家さんと出会う機会があり、色々お話しを聞くと、内地(北海道弁で本州)からこの道東の地にやってきては酪農家に転身された様で、以前は漫画家をしていたと知り衝撃を受けた事を覚えています。

「なんでこんなところに来たの?」

作品も拝見し、その才能を見て尚更こうも思いました。

「いや、その才能もったいないって!」
「漫画家続けてくださいよ!」

僕は詳しくないので申し訳ありませんが、ケモノジャンル⁉︎の漫画家としてデビューし活動されていたそうです。

共に歩む

漫画家さんはこの地に来て、周りに気の置けない仲間も相談できる相手もいない中で、すごく苦しい状況である事を聞きました。

それもそうです。
この道東は日本最大の酪農地帯であり、周りの農家さんは昔から代々続く農家が多い。そしてなかなかいい事は教えないきらいがある。

なんとかしてあげたい!
せっかくこの地に来たんだから!

その一心でした。

「よし、餌を作ってあげよう」

たまたま僕の父と祖母が随分と前に競馬用の乾草を作ったり、畜産業を営んでいた時期がありました。その事業は撤退し農地は半分以上を売りましたが、家の周りの農地は残しておりました。それが約26haの牧草地です。漫画家さんと出会う前までは残った農地を周りの農家さんに貸しておりました。

トラクターや作業機は父が毎年メンテナンスして残していたので、まだまだ使える状況でした。中古で足りない機械も揃え、漫画家さんもかねてより願っていた放牧型農業に切り替えて、共に歩むこととなりました。

古いものばかりですがバリバリ元気
僕が一番好きなトラクター(MF135)
最低3日間は天日干し(乾草作り)
収穫した乾草はD型倉庫に保管
1ロールは約200〜230キロ
ラップサイレージ
僕と父が作った乾草を食べる漫画家さんの子達

漫画家さんの夢

漫画家さんとは大分歳が離れておりまして、人生の大先輩でいらっしゃいますが、彼の性格を一言で表すと”the 穏やか”です。

けれども自分が望む世界観がしっかりあって、苦しい境地にありながらもブレない信念、情熱を私は近くで見ていて感じます。

2人で外食したり、温泉に入りにいったりしてお互いの夢を語った事がありました。

『大自然の中で動物に囲まれて生きていたい』

それがこの地に来た理由であるそうです。
そして彼にはもっと壮大な夢があります。

それは、、、

『人の都合で使えなくなった牛を受け入れる』

これを聞いた時は、

「それをやったら破産して、動物に囲まれて生きる夢も潰えてしまう」

「元も子もないよ」

そんな気持ちでいた自分を思い出します。

まずは儲けないと、何も守れない。
儲けないと続かない。
続かないと意味がない。
これが僕の価値観です。

特に現在は持続可能な社会、経済、環境が求められ、SDGsを掲げているわけでありますが、こうした動きの中で農業で儲ける事のハードルはより一層上がっているのです。

環境をよくしようとした結果、経済的な負担が重くのしかかる。例えばトラクターには尿素水、そしてそのトラクター等の機械は無茶苦茶に高い。
昔と比べると笑っちゃいます。だから儲けないと経営自体が持続可能になりません。

だけど漫画家さんは違うんです。
儲けの逆を行く。

酪農家がほぼ誰も選択しない事をします。

『すべては目の前の牛の為に』


心に火がつく瞬間

暇さえあれば漫画家さんのところへ手伝いに行きます。ピンチの時は連絡が来て放牧地の沢に落ちた子牛を救出に向かった事もありました。

放牧地にある結構深い沢

一緒にいて彼と仕事をしていく中で僕の価値観が大きく変わった出来事がありました。

育成舎に餌をやりに行った時に、割と大きい牛が横たわっていました。なぜここにいるのか聞いてみると、足を怪我して壊死し、足の先がないからとりあえずここで保護してるとのこと。

「ああ、それなら安楽死かな」
と思う間もなく、彼は言いました。

「殺さないで育てます」

やっぱり、儲けじゃないんだ。
目の前にいる牛が大事なんだな。

脚を怪我したキナッツ
馬用レックガードに靴下を履くキナッツ

少し時間が経って漫画家さんから連絡があり、足の先がないキナッツが妊娠している事がわかった様。

無事に産めるのか心配していましたが、これがまた無事にメスの子を産んでくれたのです!

命を繋いだ瞬間。

そして僕の心に火がついた瞬間です。

キナッツとふたば
『ふたば』と命名

彼がした事は身体にもお金にも負担がかかる。
時間も取られるし経営の視点から見るとダメなのかもしれない。

けど、彼はやるんです。

彼の苦悩を何度も見てきました。現在の置かれている状況だって厳しい。大きな借金をし酪農をスタートさせて、これから返していかなくてはなりません。

なんとか救いたい。
彼の酪農スタイルを確立してあげたい。

そんな気持ちが強くなりAtomicottaをスタートさせました。もともとAtomicottaの構想は漫画家さんと出会う前からずっとありました。

コミュニティを作り、みんなを巻き込んだビジネスをやりたい!

特に農業という分野で消費者の思考を変えたいと企んでおりました。それがなかなかスタートさせる勇気がなく、一歩を踏み出せずにいたのです。

彼のおかげでようやく決心できました。

僕もやるぞ!


私の夢

子供の頃はミュージシャンに憧れていました。高校にあがる頃にはパイロットになろうと思い、卒業後渡米しましたが、人生ではじめての挫折を経験する。アメリカから帰国する日は2011年3月11日。東北大震災の日。

日本行きの飛行機が飛ばず、なんでかなと思っていたが、空港にあるテレビで日本壊滅というニュースが流れているのを目にした。

映画か何かかなと一瞬思いましたが、地獄の様な津波の映像中継が次々に流れ、福島原発が爆発した様子もそこに映っておりました。

「嘘だろ」

しばらく棒立ちになって呆然と眺めることしかできませんでした。

「ああ、日本終わった、、、」

「自分が育った国がなくなる」

「もう帰れないかも」

そんな思いでいたあの日の自分を鮮明に覚えています。

そこから今日まで本当に色んなことを経験し、色んな人と出会い、挫折も繰り返しながらここまで来ました。

今の私の夢はAtomicotta(アトミコッタ)の基盤を作り、『人を思い、国を想える』信頼できるメンバーを結集させてコミュニティ内経済圏を創り、社会に提示することです。

Atomicotta(アトミコッタ)という名前は2021年に決まってました。いつか事業を起こしたらこの名にしようと。

『個性』を大事にしたい。私もみんなも。

そして強力な個の繋がりが社会を変えていくんだという思いを込めてこの名をつけました。

Atomicottaコミュニティは会員制です。誰でも入ることができるコミュニティにはしないつもりです。

Atomicotta会員カード(イメージ)

この点についてはまた別の記事で説明します。

会員資格や会員規則等はまだはっきりと定まっていませんが、こんな方に入会して欲しいという願望だけここではお伝えします。

それは道徳的価値観が共通してあり、日本を愛する心をもち、将来の子供達の為に善いものを残そうと思える方です。

“善いもの”とは人として良いと思える物や考え、仕組みのことです。

そんな方達と情報を共有したり、お互いに助け合ったり、一緒に困難を乗り越え、苦楽を共にする仲間の『和』を作りたい!

そしてこの『和』を未来の世代に繋げる!

これが私の終わりなき夢です。

メンバーシップについて

noteのメンバーシップをスタートさせました。私は作家ではないし、みんなを楽しませるような面白いコンテンツを作る才能はありません。

私はみなさんとの『和』を作るクリエイターとして活動していきます。

Atomicottaの理念、精神、そして私の思いに賛同して頂ける方に応援して頂きたいです。メンバーシップにご参加して頂ける方にはAtomicottaの各プロジェクトの活動報告をお知らせしていきます。もっとみなさんにとって利になる事を提供したいのですが、今はそのような力を持ち合わせておりません。

これから終わりなき夢に向かって、茨の道を進むことになりそうですが、目の前にある課題に全力で取り組んで参ります。

まずは漫画家さんを救い
彼の酪農スタイルを確立させたい。

次回の記事は漫画家さんとの共同プロジェクトについて、Atomicottaの第一ビジョンを深掘りしていきます。

ご一読頂きありがとうございます!

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