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【MTG】初ミシック到達。オリジナルデッキを使ってBO1スタンダードのラダーを登りきった話【バントエンチャントリアニメイト】

今回も雑談です。昨日ダイアTier1到達の記事を書いたばかりですが、思いの外早くミシックに到達できたので、それについて記事を書いていきます。


デッキ解説

まずはオリジナルデッキを使ったということで、使用したデッキについて詳しく解説していきます。

デッキリスト

デッキリストについては昨日上げた記事と変わりありませんが、再掲しておきます。

デッキコンセプト

このバントエンチャントリアニメイトは、《運命に導かれし者、ケイリクス》や《幽霊による庇護》などのエンチャントを扱う戦術を使用する一方で、《忌まわしき眼魔》を《手術室》で釣り上げるリアニメイト戦術も取り入れているという、2つの戦術をその場に応じて使い分けるデッキです。

墓地肥やしに特化した構築にはなっていないため、《忌まわしき眼魔》をリアニメイトする戦術の再現性はそこまで高くはありませんが、エンチャントシナジーを活用する通常のミッドレンジのような動きも普通に強いので、強い動きができることに関しては再現性が高いデッキとなっています。

《忌まわしき眼魔 / Abhorrent Oculus》
《運命に導かれし者、ケイリクス / Calix, Guided by Fate》

デッキの特徴

このデッキは次に挙げる特徴を持っています。

  • エースカードが《忌まわしき眼魔》と《運命に導かれし者、ケイリクス》の2種類あることにより、対戦中に強い動きができる可能性が高い。

  • 《永劫の無垢》を活用しやすい構築になっていることから、リソース回復力が非常に高い。

  • 《喝破》が3枚採用されていることから、《アブエロの覚醒》や《過去立たせ》など特定のデッキのキーカードに対してカウンターを狙いやすい。

  • 除去カードとして《幽霊による庇護》を採用していることから、このデッキが苦手とするアグロに対しても、ある程度勝ち筋を作ることができる。

  • このデッキはパーマネントがデッキ全体のうち9割採用されているため、《希望の種子》を採用することで墓地肥やしだけでなくデッキ圧縮もでき、デッキの安定感が高い。

《永劫の無垢 / Enduring Innocence》
《喝破 / No More Lies》
《幽霊による庇護 / Sheltered by Ghosts》
《希望の種子 / Seed of Hope》

逆に弱みは以下の通りです。

  • メインから墓地追放をしているようなデッキには弱い

  • アグロに対して全体的に弱め

《忌まわしき眼魔》による爆発力と、《永劫の無垢》によるリソース回復力、《喝破》による対応力、《幽霊による庇護》や《希望の種子》によるライフゲインなど、ハイスタンダードな構築になっており、アグロが多い環境でなければそこそこの勝率をたたき出すことができます。

現在の構築になってからの戦績。
トップメタの1つであるバウンスデッキや、黒単、全知リアニメイトなどへの勝率が高くなっており、アグロ以外に対する強さが伺える。

なぜ養育するピクシーは2枚なのか

セルフバウンスするためのカードとして強力な《養育するピクシー》ですが、なぜ2枚採用となっているのでしょうか。

《養育するピクシー / Nurturing Pixie》

4枚採用でない理由は以下のように様々ですが、一番の理由は採用枚数を増やすことでデッキの安定性が減るためです。

  • 採用枚数を増やすことでデッキの安定性が減る

  • バウンスで使いまわして得するカードが2種8枚とあまり多くない

  • 《手術室》を1回使いまわせただけで十分勝てる

  • デッキ圧縮やリソース回復も豊富なので、使いまわしする前に2枚目を引くことが多い

  • 他に削るカードがない

決して弱いカードではないのですが、再利用するためのカードを一緒に引かなければ弱いです。また、リソース回復力が高いこのデッキではバウンスによる再利用の価値が相対的に減るので、どうしても「状況に応じて再利用先を選べる」というバウンスならではの強みを活かす方針で採用せざるを得なくなります。バウンスならではの強みを活かす方針であれば、《養育するピクシー》は2枚採用で十分だと思います。

土地の構成について

土地については前回の記事でも少し触れましたが、境界ランドと諜報ランドを多く採用する手法を取っています。初手の手札に諜報ランドがない場合や、逆に諜報ランドしかない場合はマリガンせざるを得なくなるので、多少マリガン率が増えることが弱みです。しかし、1枚でも諜報ランドをプレイできる状況であれば境界ランドが全てアンタップインの2色土地となり、4ターン目以降も順調にマナを増やすことができる点がかなり強く、最近好んでこの構成を使っています。

特に、4ターン目に2マナで動きつつ、全体除去や《アブエロの覚醒》などの相手のキーカードをカウンターするために2マナ構える動きをしたいタイミングは結構あるので、4ターン目以降でもアンタップインする土地は多めに採用しておきたいところです。

また、このデッキ特有の事情として、1ターン目から諜報できること自体が強力なので、《希望の種子》という1マナカードを採用していようが、1ターン目に土地がタップインしても問題になりません。

デッキ開発の経緯

私がこのデッキの開発をしたタイミングは、ちょうど環境にエスパーピクシーが現れ始めた頃からでした。

当時からエスパーピクシーはまだ未完成なデッキだなと思っていて、以下の点で個人的に不満を感じていました。

  • セルフバウンスにより使えるリソースは多めなものの、案外持久戦ができない

  • アグロ気味でありながらライフゲインやドローに明確に弱く、4ターン目までに相手を詰ませるほどの圧もないので、不利な対面が意外に多い。

  • コンボデッキやランプが多い環境、かつ白青を含む色であるにもかかわらず、《喝破》などのカウンターがメインに一切採用されていない

《養育するピクシー》などでカードを使い回すギミックについては面白いなと感じていたので、そのようなギミックを用いて自分なりにデッキ構築したらどうなるか気になっていました。そしてそれを試した結果が、今回のバンドエンチャントリアニメイトというデッキになります。

エスパーピクシーでどれをセルフバウンスするよりも、《手術室》を使いまわして《忌まわしき眼魔》や《運命に導かれし者、ケイリクス》を釣り上げる方が強いので、1つの正解にたどり着いた感じは個人的にあります。そして、上記のエスパーピクシーに感じていた不満を全て解消しつつミシック到達を達成できたことも、個人的にうれしく思っています。

戦慄予示成分をデッキに加えたきっかけ

《不注意な読書家》と《成長する戦慄》はどちらも2マナクリーチャーとして運用しており、戦慄予示をうまく活用できるカードとなっています。これらのカードは結果的には採用して正解だったのですが、初めの頃は面白枠やお試し枠としての採用で、真剣に考えた上で採用したわけではありませんでした。

《不注意な読書家 / Oblivious Bookworm》
《成長する戦慄 / Growing Dread》

この2種類のカードが気になったきっかけは、『ダスクモーン・戦慄の館』のドラフトをプレイした時でした。このパックのドラフトでは戦慄予示をテーマとしたデッキを組むのが個人的に好きで、青緑や白緑のデッキを好んで使っており、その時に強いと思っていたのがこの2枚のカードでした。

《不注意な読書家》は放っておいてもルーターとして機能するカード。《成長する戦慄》はエンチャントでありながら瞬速持ちで手軽に戦慄予示しつつ、コンバットトリックとしても使いやすいカードで、何とか構築戦でも使えないだろうかと考えていた時期がありました。この時のアイデアが、バントエンチャントリアニメイトデッキでも活かされています。

《不注意な読書家》は、特に先行2ターン目に手札の《忌まわしき眼魔》を墓地に落とす手段として優れたクリーチャーであり、中盤以降でも墓地肥やしやデッキ圧縮などの手段として活用できます。《成長する戦慄》は墓地肥やしや《忌まわしき眼魔》を裏側で出せる強み以外にも、インスタントタイミングで使えることや、《運命に導かれし者、ケイリクス》でコピーする対象として使える利点があります。そして何より、どちらもクリーチャーを出せるため、《幽霊による庇護》でエンチャントする対象を作れます。《幽霊による庇護》と《運命に導かれし者、ケイリクス》を強く扱うための布石にもなることから、意外なほどにデッキとのかみ合いが良く、この2枚のカードがフル投入されることになりました。

次は何をするのか

今後の活動内容は少し迷っています。新たに別のオリジナルデッキを開発してミシック到達を狙うか、ドラフト戦を鍛えていくかの2択かなと思っていますが、ドラフト戦は結構お金がかかってしまうので、デッキ開発の方を選択する可能性が高めです。

とはいえ、デッキ開発と同じくらいドラフト戦も好きなので、そちらも楽しみつつ、今よりも気楽にデッキ開発をしていければいいかな、などと考えています。noteの記事はこれまで通り更新していく予定なので、楽しみにしていてください。


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