【MTG】スゥルタイランプ(リアニメイト)のデッキ分析とデッキ構築【スタンダード】
今回はリアニメイトを活用するスゥルタイ(青黒緑)ランプについてデッキ分析し、その後分析結果を踏まえて自作した派生デッキについて紹介します。
フォーマットはスタンダードです。
※参考記事: https://melee.gg/Decklist/View/423834
デッキ分析
デッキリスト
デッキコンセプト
このデッキは序盤に切削で墓地を肥やし、中盤以降に強力なクリーチャーをリアニメイトすることで、豪快にまくるデッキです。
リアニメイトするクリーチャーはドメインランプでも重宝される《偉大なる統一者、アトラクサ》や、墓地の土地を全て戦場に戻す《森の轟き、ルムラ》などで、フェアデッキでは到底得られないようなアドバンテージを獲得できます。これらのクリーチャーをリアニメイトするためのカードが《もがく出現》です。
このデッキは68枚デッキとなっており、リアニメイトするためのクリーチャーのバリエーションを増やすためにデッキ枚数を多めにしているように見えます。
デッキ考察
切削に使えるカードは《ファラジの考古学者》、《錠前破りのいたずら屋》、《忘れられた者たちの嘆き》、《第三の道の創設》、《完成化した精神、ジェイス》、《森の轟き、ルムラ》です。特に《ファラジの考古学者》と《錠前破りのいたずら屋》、《忘れられた者たちの嘆き》は序盤から《もがく出現》などのキーカードを引きに行けるカードなので、採用の優先度がかなり高いでしょう。
順調に墓地を肥やすことができたら、大型クリーチャーを出していきます。このデッキリストでは《苦難の収穫者》や《機械の母、エリシュ・ノーン》も採用されており、対戦相手に応じて対策札を出せるようになっています。ただ、白の土地が平地2枚のみのこのデッキで《機械の母、エリシュ・ノーン》を入れる価値があるかどうかは少々疑問です。
このデッキでは、おそらくマナ加速手段として《洞窟探検》が採用されています。しかし、なぜドメインランプで使われる《山積みの収穫》ではなく《洞窟探検》が選ばれているのかはよく分かりませんでした。
除去については《切り崩し》と《苦々しい勝利》が採用されています。もちろんこのような単体の除去でも良いのですが、ランプ/リアニメイトデッキというボードアドバンテージで後れを取りがちなデッキにしては全体除去がない点が厳しく、テンポよく展開してきたアグロ~ミッドレンジに対して為す術がないように思います。
これらの除去を白の《一時的封鎖》や《太陽降下》などに変更すれば、《機械の母、エリシュ・ノーン》を入れる動機になりつつ、ボードアドバンテージの差をリセットしやすくなります。そのため、白に寄せた構築の方が良さそうだと感じました。
もし白に寄せずに構築するのであれば、《死人に口なし》は必須だと思います。
分析を踏まえたデッキ構築
デッキリスト
デッキコンセプト
このデッキはスゥルタイランプに対して、全体除去が強い白を加えた4色リアニメイトデッキです。全体除去やマナ加速手段についてはドメインランプのデッキリストを参考にして作成しました。
リアニメイト手段を増やしたことと、パーマネントによる全体除去を入れたことで、デッキ枚数が72枚になりました。デッキの土地比率については、60枚デッキの土地25枚と同じ比率にしており、分析したデッキよりも土地は少なめになっています。
従来のデッキと違う点は以下の通りです。
白の全体除去札である《一時的封鎖》や《太陽降下》を加えつつ、白を含む土地を増やした
パーマネントの全体除去札として《フィオーラへの侵攻》を1枚加えた
手札を補充できて序盤の壁となる《ファラジの考古学者》を2枚採用から4枚に増やし、手札を補充できない《第三の道の創設》を1枚減らした
アトラクサとルムラ以外の大型クリーチャーを《宝物庫生まれの暴君》に変更した
リアニメイトの手段として《トルヴァダへの侵攻》と《執念の徳目》を加えた
《フィオーラへの侵攻》はバトルの全体除去で、《もがく出現》によって墓地から出すことができる点が強力です。伝説でないクリーチャーを全て破壊するモードを選べば、自分の《偉大なる統一者、アトラクサ》や《森の轟き、ルムラ》を守りながら打つこともできます。
《トルヴァダへの侵攻》は5マナのバトルで、バトル以外のパーマネントを墓地から出すことができます。墓地にパーマネントがあまりたまっていない場合でも、《もがく出現》から《トルヴァダへの侵攻》を経由して大型クリーチャーをリアニメイトしても良いですし、単純に手札から5マナでリアニメイトしても良いカードです。
裏面も強力で、毎ターン飛行トークンを出す上に、自分のクリーチャートークンに+1/+0修正と絆魂付与をしてくれます。持久戦になった際に活躍するでしょう。
《宝物庫生まれの暴君》は7マナのクリーチャーで、ETBとパワー4以上のクリーチャーが出た場合に3点回復と1ドローができます。死亡時にトークンを生成できるので場持ちが良い上に、回復+ドローがランプ/リアニメイトデッキと相性が良いので、汎用の大型クリーチャーとして2枚採用しています。
デッキ調整する上で感じたことが、墓地肥やしはできているのにリアニメイトする手段がなく、何もできない状況になる確率が比較的高いことでした。これを解消するために《執念の徳目》を採用することで、リアニメイトが1ターン遅くなるものの後続を呼び続けられるようにしました。
《執念の徳目》は出来事で唱えることで序盤の除去としても使えるので、足りなくなった単体除去を少し補う効果もあります。
所感
今回はスゥルタイランプ(リアニメイト)デッキの分析と、分析を踏まえたデッキ構築をしてみました。
今回触ったスゥルタイランプがMTGで初めてのランプ/リアニメイトデッキだったので、デッキ調整と下調べが大変でした。一見プレイングが難しそうなデッキですが、基本的には切削とリアニメイトと除去しかしないデッキなので、慣れればむしろ簡単なデッキだと思います。ぜひ遊んでみてください。
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