『母の心配事』 作・綾野あやの
跡見学園女子大学 創作ライティング演習B(シナリオ)
2022年度秋期 30分課題シナリオ決定稿
テーマ「別れ」
タイトル『母の心配事』(実写シナリオ)
作・綾野あやの
【執筆意図】
母と娘の別れの話にしようと考えた。
誰にでも親には言えないことがあるはずだ。琴音はキャバクラで働いていることを、母の朝子に隠している。しかし、行動や癖にでてしまうハラハラ感を表現したいと思った。
ラストの病院のシーンは、観客を泣かせたいと思った。私は人が死ぬことを経験したことがなく、悲しい感情はわからない。もし母が亡くなってしまったら私はどうなるのだろう想像し、後悔と怒りを感じたので表現した。
【あらすじ】
28歳、野本琴音。昼はOL、夜はキャバ嬢として働いている。上司に怒られているときに、心臓病で入院しているはずの母、朝子が会社に現われる。病院に帰らないと駄々をこねる朝子を自宅に連れて帰る。そこで結婚して安心させてほしいと言われ、キャバクラの客である楠太一に好意があると自覚するようになる。しかし太一が他の店に入って行くのを見てしまい、絶望にかられるなか、さらなる悲劇が琴音をおそう。
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