授業レポート 第12回
こんにちは、ちまきです!
学期末が近づいてきました。期末レポートやテスト勉強に忙しい季節です💦
ちまきはレポート課題は全て終わらせたものの、テストが残っているのでまだ気が抜けません…。
大学生のみなさん、一緒に耐えぬきましょう!!!
今回の授業
今回の授業のテーマはラジオシナリオです。
小林先生が脚本を手掛けたNHKオーディオドラマ
『レディ・トラベラー1920』 (NHK FMにて2020年11月放送)
を参考に、映像シナリオとは違うラジオシナリオの特徴を解説していただきました。
台詞が長い
ラジオシナリオは、映像シナリオに比べてナレーション・台詞の分量が圧倒的に多い。
ラジオは音声しか情報を伝える手段が無いため、沈黙の時間を作らないために登場人物は常にしゃべり続ける。
物語の季節・気温・場所 等の説明を全て台詞とSEのみで行う必要がある。
しかしあまりに説明的な台詞にならないように心がける必要がある。
反対に映像シナリオでは、長台詞はなるべく削る。
視覚で分かる状況(季節・気温・場所 等)は映像で見せる。わざわざ台詞で説明しない。
柱が無い
柱(はしら)… 映像シナリオに記載されているもので、シーンの場所・時間を説明するもの。
柱は映像シナリオにおける撮影場所を指定するものであるから、一か所で収録するラジオシナリオには不必要。
よって、ラジオシナリオには柱によるシーン分けが無い。
登場人物がどこにいるのかを、SEや台詞を用いて視聴者に伝える工夫が必要。
予算のことを考えなくていい
これは物語を構想する上での特徴。
ラジオシナリオは音声のみ。
莫大な予算を消費して撮影のために移動したり、CGを使ったりする必要はない。
つまり
どんな国・時代を舞台にしても
どんな再現不能なものを登場させても
問題なし。
『レディ・トラベラー1920』の舞台は1920年のイギリス。
昔のロンドンや南海の無人島が登場することも、撮影場所や製作費にとらわれないラジオシナリオならでは。
(ちまきの感想)
同じシナリオでも、映像シナリオとラジオシナリオは特徴が異なっている。
一見、音声でしか情報を伝えられないラジオシナリオは窮屈に感じます。しかし視覚にとらわれない自由な表現が可能であることがラジオシナリオの魅力なのだと感じました。
あいさつと小説紹介
今回でちまきのnoteは終わりです。
感染症の流行の真っ只中の年に入学したことで、大学生らしいことをできていなかったちまきですが
このnote担当になりたい!と決意してやりきったこの半年間、大学に入学してから最も楽しい時間を過ごすことができました。
ありがとうございました!
最後のnoteだし、何を書こうかとても悩みました
他のnote班のみんながそれぞれ好きなドラマ 等を語っているのを見て
ちまきだったら何を語れるだろう…私にしか語れないことって何だろう…。
と考えた結果
小説の読破数なら自信がある!
ということに気づきました。
それではここ3年間で350冊小説を読んだちまきがオススメする
「出会えて良かった!」と心から思った本を数冊紹介します!
加納朋子「カーテンコール!」新潮社、2017
ひとりひとりに合った本を選書してくれるあの「一万円選書」のいわた書店店主が、「毎回必ずこの本を選ぶ」と紹介していました。
帯に書いてある言葉は
「生きるのが下手なあなたに贈る、応援歌」
【あらすじ】
経営難で閉校する萌木女学園。私達はその最後の卒業生、のはずだった――。とにかく全員卒業させようと、限界まで下げられたハードルさえクリアできなかった「ワケあり」の私達。温情で半年の猶予を与えられ、敷地の片隅で補習を受けることに。ただし、外出、ネット、面会、全部禁止! これじゃあ、軟禁生活じゃない!
(新潮社公式ホームページより引用)
この本に登場する女子大生は、いくら注意され続けても単位を取得できなかった、勉強も生活もできないダメダメ集団。そんな彼女たちを見守る理事長の言葉に、励まされること間違いなしです。
森見登美彦「四畳半タイムマシンブルース」KADOKAWA、2020
【あらすじ】
8月12日、クーラーのリモコンが壊れて絶望していた「私」の目の前にタイムマシンが現れた。後輩の明石さんたちと涼しさを取り戻す計画を立て、悪友どもを昨日へ送り出したところでふと気づく。過去を改変したら、この世界は消滅してしまうのでは……!?辻褄合わせに奔走する彼らは宇宙を救えるのか。そして「私」のひそかな恋の行方は。
(KADOKAWA公式ホームページから引用)
この小説を読み終わった途端、床に倒れました。
感動を抱えきれず脳のスイッチが切れてしまったんです。
小説でこんなこと初めてです。
個性豊かなキャラクター、時間を巡るドタバタ劇、そして密かな恋。
元気が出ること間違いなしです!
白河三兎「私を知らないで」集英社、2012
メフィスト賞受賞の著者書き下ろし長編。
【あらすじ】
中2の夏の終わり、転校生の僕は不思議な少女と出会った。誰よりも美しい彼女は、なぜかクラス中から無視されている。向日葵のように強くしなやかな少女が、心に抱く秘密とは……。
(集英社公式ホームページから引用)
青春物語か、ミステリーか、家族か、サスペンスか…
どの枠にも囚われず中学生の未熟な心の熱を描いた作品。
ページをめくりながら油汗滲む緊張感、胸が締め付けられる切なさが止まりませんでした。
読後、数日間はずっとこの物語のことを考えてしまいました。
感情を動かされたい方、是非。
ということで3冊作品を紹介しました。
同じ本を読んだことがある!という方がいらっしゃいましたら嬉しいです!
映像作品も小説も大好き。
物語最高!!!
ということで今回はここまで。
ちまきのnoteに付き合ってくれたみなさん、ありがとうございました!
履修生の映像シナリオもお楽しみに~
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