安全域(Margin Of Safety)
投資の神様やオマハの賢人として名高いウォーレン・バフェットが「投資で最も重要な言葉は3つの単語で表せる」と株主総会の手紙の中で読み上げました。それくらい投資の世界において最も重要なキーワード。
安全域(Margin Of Safety)
ベンジャミン・グレアムは、前述したバフェットが人生で2番目に影響を受けたと公言している直属の上司であり、通っていた大学の先生です(ちなみに1番尊敬しているのは父親)。
そして、多くの投資家に影響を与えたバリュー投資家のバイブル「賢明なる投資家」の著者です。
この方はユダヤ系アメリカ人で、超天才(バフェットいわくこれまで出会ったなかでもずば抜けての頭脳明晰)で、何カ国語も操える上に難しい論文まで書いていたとか。さらにピアノが堪能で、さらにさらに女性にモテまくったとか(羨ましい…)、とにかくあり得ないほど多才だったそうです。ちなみに、お金への執着はあまりなかったそうです。
「安全域」の意味を簡単に説明すると、企業には価値があり、時に株価は価値に見合っていない時がある(要は株価が下落している)。その価値にやがて収斂していく株価を買えばいいということです。「シケモク投資」とも言います。(シガーバッド投資=落ちているタバコの吸い殻はまだ吸える)
現代では当たり前になっているディープバリュー(PERやPBRが安い銘柄への投資など)は、グレアム師匠が言語化してくれたおかげ。それ以前は株価は市場が決めるモノ、という効率的市場仮説が定説で、誰一人疑うことなくギャンブル的な投機が横行していたとか…
いやはや時を超えようが色褪せない考え方を提唱してくれたグレアム大先生には今後もお世話になります。またグレアム師匠の考え方をご紹介します。