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11月18日独り言朝刊ニュース

土木の日。日経新聞の朝刊から気になるニュースを抜粋。

"自社株買い最高9兆円超"

 上場企業の2022年の自社株買いが過去最高になった。11月中旬までの取得枠の設定は9兆円を超え、年間ベースの過去最高をすでに上回った。世界的な景気後退懸念やインフレによる米金利の上昇を背景に日経平均株価は21年の高値から2割程度安いものの、企業収益はなお高い水準にある。
 企業が積極的に自社株買いを進めているのは、手元資金が潤沢で自己資金の厚みが増していることが要因だ。3月期決算の東証プライム企業(金融と日本郵政は除く)の9月末時点の手元資金は1年前に比べ10%増の102兆円と過去最高だった。自己株式は自己資本から控除されるため、手元資金を使って自社株を買えば純利益は変わらなくてもROEは高くなる。
 今季が最終減益の予想でも自社株買いに踏み切る企業が少なくない。10月以降に自社株買いを発表した約190社のうち、通期の純利益予想を開示した145社の4割にあたる66社が減益の見通しだ。
 自社株買いには、投資家に現状の株価が割安だと示す「シグナリング効果」があるとされる。東証プライム市場の予想平均PERは9月末に初めて13倍を下回るなど割安感が強まっていた。10月以降に自社株買いを発表した約190社の6割弱でPBRが1倍を下回っており、「株価水準等を踏まえた機動的な取得枠(トヨタ自動車)」の設定が相次いだ。
 世界的な景気後退に伴う収益悪化の懸念があるが、足元では日本企業の業績は底堅い。日経新聞の集計では23年3月期の純利益は前期比7%増と最高益になる見通し。

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