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高専生も参加。最近のATOMatch@北九州の様子をお届け!
こんにちは、ATOMatch事業開発責任者の倉橋です。
今回は2021年9月〜11月に行われたATOMatchについて振り返りつつ参加者へインタビューを行いました。(例にもれず更新がのんびりでごめんなさい。)
テック関連のプロジェクトなので興味を持つ学生は大半が理系かな...?と思い蓋を開けてみると 実際には半分が文系、半分が理系。そしてシステム開発経験者は1名のみでした。
所属する学校や学年もバラバラ。 様々なバックグラウンドを持っている学生がATOMicaに集まりました。
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企画ができるまで
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9月にATOMicaでキックオフをおこない、自己紹介を兼ねて今後のスケジュールやプロジェクトゴールについてシェアしました。キックオフを終えたらいよいよ本格的にスタート!
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週1でワークショップを行いました。2つのチームにわかれ、企画に必要なユニゾンシステムズの情報をインプットしmiroを使いブレストをしながらアイデアの発散と収束を繰り返し、企画案にまとめていきます。
そして、ユニゾンシステムズのR&D部長の木村さんからGOサインが出た企画が以下の4つです。
どれも目を引くタイトルばかり...!企画内容の一部を解説します。
やばいゲーム
笑顔No.1選手権
大事な会議中に突然俳句を詠み始めるbot
おつかいプロジェクト
限られた時間的リソースを考慮して採用までにはいかなかったものの、意中ではない相手の好意を傷つけずに受け流す自動返信を開発し「 絶対に落ちないA子ちゃんを実際に口説き落としてみようコーナーを設置する 」という企画案が個人的には一押しでした。その他「色弱の人でも肉が焼けたかわかるカメラ」、「イベントの空気を読んで選曲とボリューム調整をしてくれるAI」などの企画も案として生まれました。
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◆ 概要
会話から575を見つけて俳句を勝手に詠んでくれるAI
コロナ禍でリモートの連絡機会が増えていて、対面でコミュニケーションを取るよりもストレスがたまったり退屈してしまうので、俳句を自動で抜き出して詠むことでより楽しい活動をすることができると思い企画しました!日常にはどれだけの俳句が溢れているのかを探すのも楽しみです。最高に無駄ですが、始まる前はどのような結果になるか楽しみでとてもワクワクしました!笑
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当日はbotが参加者の会話を盗み聞きして、俳句をつくってくれました。
bot感あふれる音声で「1人で1人でくじけたの」を連呼していた時はやや恐怖を感じました。笑
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◆ 概要
セントシティ内にあるテナントをまわりながら、初めてのおつかいにチャレンジ! 「おつかい」に奮闘する我が子の姿に、笑いあり・涙ありの一生の思い出になること間違いなし。コロナ禍で笑顔が減ってしまった育児で奮闘中のパパさん・ママさん、そしてお子さんの笑顔を増やすための企画。
笑顔をテーマに、コロナ禍でも親子に思い出を作り楽しめる機会ができたらなあと思い企画しました。思い立ってから2日で企画書やスライドを作り上げセントシティにも交渉できたのはチームメンバーの理解と協力があってこそだと思っています。
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最初は緊張気味の参加してくれた姉妹もギュッと手を握りしめ地図を見ながら進んでいく様子は今でも鮮明に覚えています。エレベーターに二人で乗るのもはじめてで背伸びしながら目的地の階を押します。注文してからの待ち時間、妹ちゃんにすればきっととてつもなく長い時間だったはず。そんなときお姉ちゃんがそばに寄り添って妹を抱きしめた姿にとてもキュンとしました...!なんて頼もしいお姉ちゃんなんだろうと...!ゴール地点、ママとパパの顔をみた姉妹は安堵からか泣きながら飛びついていた姿も本当に愛おしかったです。
後日、参加してくださったパパからこのようなメッセージをいただきました。
参加させていただいた日から、2人とも お買い物ごっこをしたり 近くのスーパーまでお買い物したい!と言ったり ママとパパはいつも大変なことしてたんだねー。と言ってきたり 手をつないで歩くようになったり と、いきなり大きな変化がありました。
長女のゆりなは、一層お姉さんになり 次女のなつきは、お姉さんとしての自覚を持ち始めたり 「お買い物」という、大人だとなんでもない行為が 子供にとっては大きな学びの場であったのだと、切に感じております。
そして、ただただ「危ない」「機会がない」と、親の都合で チャレンジさせてこなかったことを反省する一因にもなりました。
先般お伝えしておりましたが、駄菓子屋がなくなり 子供に「買い物」をさせる機会がなくなっている昨今 とても貴重で素晴らしい体験をさせていただきました。 本当にありがとうございました。
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◆ 概要
コロナ状況下で人と会う機会が減りマスク生活が続いているため、感情を表に出すことが減っている。敢えて色々な表情をすることで表情筋が鍛えられ、より素敵な笑顔を作れるのではないだろうか。ゲーム要素を取り入れて競わせることでNo.1の笑顔をみつけことができるのではないか。
仕様や機能要件を考え実装を依頼する一連の業務内容は、初めて取り組むことが多く右も左もわからない状況でした。UNIXONのフルスタックエンジニアである戸田さんが、短い納期の間で私たちの思い描いた仕様で、かつデザインの部分までかわいいテイストで実装してくださり感謝しかありません。本当にありがとうございました!
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ワクワクする企画の組み立て方
(倉橋)このチームも沢山面白いアイデアが出てきましたね!どのようにして企画を組み立てていきましたか?
(原田)テーマは参加者がワクワクする企画!ということだったので、まずは自分が心からワクワクできるものを企画することにしたんです。最初は、オンライン名刺のアイデアを考えていました。自分がオンライン授業に参加していても参加者の名前を覚えられなかったり、実際に会ってもわからなかったりと二次元の状態でしかもマスクをつけた状態の顔はあまり記憶に残りづらく実際に会ったときに誰か分からない、といった課題感がありました。コロナ禍で急増していたオンライン交流も、この仕組があれば交流履歴を後で見返すことができ、相手の特徴を捉えるのが苦手でもAIがサポートしてくれるのではないか?と思い企画書をつくっていました。
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(白石)ターゲットをどうするか?のブレインストーミングをしたとき様々な案が出たんです。コロナ禍ということでオンライン講座を受講している人や物理的に距離があり中々会えない親戚や外国の友達などターゲットがでてきました。親戚という言葉から家族、そして子供とどんどんキーワードが派生していきました。僕はそこから親子というキーワードが思いつき、親子の笑顔を増やすためにできる企画を!ということでおつかいProjectを企画しました。
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(黒崎)そうだったね!私は「家族」をターゲットにユニゾンさんの技術を応用して開発できそうな「マスクをつけた状態で笑顔を判定するシステム」を提案しました。家族写真って何枚も撮るしタイミングが悪いと目を瞑ったり半目の状態で中々いい写真って撮れないんじゃないかな?とおもって。マスクつけながら撮影も多い状況だったので、自分もあったら使いたいな...と思いました。結果的にマスクつけた状態だと笑顔判定が難しい...ということだったので、 マスクを外した状態で「とびっきりの笑顔」や「しあわせ顔」、「ま顔」などいくつかテーマを設けて皆さんに試してもらい参加者と点を競うゲーム性を盛り込んだ企画に仕上げました!
実際にできた仕様を元にユニソンの戸田さんが爆速で開発してくださったのもとても印象的です。 チーム内のやり取りでは常に戸田さんを神様として皆崇めていましたね。
(白石)僕たちの話を最後まで受け入れ形にしてくださって本当に感謝です。
編集後記
ATOMatchをローンチして1年が経ったタイミングで北九州でもプロジェクトをスタートさせることになりました。これまで多くの学生と共にプロジェクトを創っていましたが、テクノロジーを使ったプロジェクトをする機会がほぼほぼ無く、プロジェクトの幅を広げ地元の学生にこういった機会を提供したい!と考えていたタイミングで頂いたお話でした。
(自身は今から5年前の学生時代、ファッション✕テクノロジー領域でwebアプリをつくる会社でディレクターのアシスタントを担当していました。身近にテクノロジーの偉大さを実感していたので、人一倍この思いは強かったかもしれません。)
参加当初はエンジニアに全く興味がなかった学生も、今回のプロジェクトをきっかけにITの世界に興味を持ちプログラミングにチャレンジしてみよう!と思ってもらえたことは、とても嬉しかったです。参加学生の潜在的に秘めた才能やその相性を模索しながら最後見つけることができる瞬間が、私にとってのATOMatchの醍醐味といっても過言ではありません。
現在、北九州ではドーワテクノス・JR小倉シティ・佳秀工業・千草ホテル・中園・岡野バルブと6社合同のATOMatch、宮崎では栗山ノーサンと商品開発やPR活動を行うATOMatchを実施中です。宮崎では3月からとあるプロジェクトがスタートする予定です。今回のnoteをみて少しでも興味を持った方はぜひ連絡してください。 自分自身の発見やプロジェクト成功に向けて残りの学生生活を一緒にチャレンジしていきましょう!