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【18日目】🇫🇷言語で世界を切り分けると🇫🇷
お疲れ様です。あとむです。(この記事は3分で読めます。)
なんとなく思っていたことが言語化されている
本日も Dulingo を30分程度触りました。再びやる気のない時期に突入しつつあり、YouTubeで動画を漁っていたところ以下の動画を見つけました。
単語の勉強の仕方・フランス語講座
https://www.youtube.com/watch?v=GX0mI4pVuI0
フランス語に限らず言語を学ぶ上で知っておくべきことが語られています。例えば "travailler" は Duolingo においては「働く」という意味でよく登場します。
Je travaille au Japon. (私は日本で働いています。)
などです。ですが、彼によるとそれ以外にも使用でき、「練習する」という意味でも使うことができるようです。彼は一語一訳で覚えているとニュアンスのズレが生じてしまい不自然になると語っています。
私の苦い経験から
彼の言ったことを私なりに解釈してみます。フランス語のままでは難しいので日本語と英語で喩えてみます。英語の単語帳を開くと似たような単語がたくさん載っていますよね?例えば realize, understand, comprehend,… など。高校の頃は「意味が被ってるならこんなにたくさんは要らないだろ!」と思っていました。
しかし、最近になって語学を真剣に学び始めると考え方が全く変わりました。きっかけは大学院生になったあとに英語の勉強を始めたことでした。そこで得た気づきの一つが「〜だと思います。と言いたいときに I think ~. ばかり使っていた」ことです。今思うと suppose, guess, bet, believe,… などの他の表現が相応しい場面もあったはずです。今は「微妙な文脈の違いを醸し出すために言葉の棲み分けがあり、その使い分けを理解しないといけない。」と考えています。
日本語で言うと…
例えば日本語の「守る」という単語があります。「外敵から身を守る」とか「ルールを守る」とか言いますね。後者の表現は英語で "follow the rules" などと言います。そこで英語話者が「守る = follow だ!」と覚えてしまうとどうでしょう。「あなたについていく(follow する)」と言いたいときに
「あなたを守ります!(キラリン)」
などという遠回しなプロポーズをすることになるでしょう。これが私の言う言葉の棲み分けです。
(これを説明するための日本語を捻り出すのに苦労しました…)
このような経験を重ねた末、単語と例文は一緒に覚えるようにしています。他にも慶應義塾大学で教授をされている今井むつみさんが講演されている動画があり、この動画も大変面白いものでした。
ABLE ONLINE #4 Session 1「認知科学からみた合理的な英語学習と英語教育」
https://youtu.be/eKem-oCSMS0?si=YKWDR2s0GH_grRHL
上に挙げた二本の動画はぜひ見ていただきたいです。
世界を切り分けるメスを獲得する
言語の勉強をカッコつけて言えば、こういう言葉になるのでしょうか。何度も述べた通り、外国語を習得することは単に単語の置き換えをすることではありません。ある言語では大雑把に区別されているものが別の言語では細かく区別されていることを知り、両方の言語を獲得することで世界を見る解像度が上がる。これが言語学習の醍醐味だと思います。青リンゴの訳が green apple であることを知るように。
【10日目】の記事では語学の勉強がなぜこんなにも続いているのか分からないと書きましたが、それが楽しくてやっているのだと気づきました。
読んでいただきありがとうございました。それでは、おやすみなさい。Bonne soirée.🌙💤