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カホリコ10周年ライブレポ

歌穂ちゃんと莉子ちゃんのえびちゅう加入10周年を記念した、「それみろ!カホリコ~レンコンと天丼から10年」と銘打たれたライブがJ:COMホール八王子で行われまして。
歌穂ちゃん推し歴10年には満たないハンパ者のワタクシですけれども、運良くチケットをご用意いただいたので行ってきましたよ。

八王子に来るのは2回目かしら。
この会場は、駅から直結でアクセス良いのが有難いですね。
着いたのがちょうど開場時間の16時ごろだったので、そこまでのんびりする間もなく、一言二言顔見知りのオタクと声を交わして建物の4階へ。
何はなくともまずは物販、と、ただ時間も時間、タオルはすでに売り切れ、TシャツもXXL以外は売り切れという状態だったので、フォトブックとキーホルダーのみゲット。
と、ここでふと思い立ち、物販資金も浮いたことだし、せっかくだから普段は買わない生写真も記念に買っておこうと、再度物販に並び直し。

ワタクシ「生写真10セットください」
なにやら慌ただしいスタッフ
スタッフ「すみません、もうあと3セットしか残ってませんがよろしいでしょうか?」

まさかまさか、生写真を枯らしてしまうという貴重な体験。
普段買わない自分が買ったばっかりに…購入できなかった皆さま、すみません…。

そんなこんなで、入場して着席。
この日の席は"10"列目で、"10"周年の記念ライブだし、数字の並びが美しい。
ホール自体も、前の方からしっかり傾斜があって見やすくていいね。

ライブタイトルにもなっている「それみろ!カホリコ」のOP映像につづいて、1曲目はやっぱりこれでしょう、バタフライエフェクト
交互に上がる、黄色と水色のペンライト。
そして2人だけのステージで、歌って踊って笑いあってる姿を目の当たりにして、早くもちょっと涙腺がヤバいことに。
つづくハイタテキ!で、これは加入後のシングルを順に追っていく感じなのかしらと、うっすら思いましたが、残念ながらジョニーは来ず。
いやしかし、会場のおよそ半分が莉子ちゃん推しというのもあるのか、「惚れた!」の声量がここ数年、少なくともコロナ明けではケタ違いだったんじゃないかしら。

MC明けのきっとインフィニティー!はさすがに意表を突かれましたね。
一時期までは「インフィニティーを歌った現場は全通」というよく分からない記録がちょっとした誇りだったワタクシですが、久しぶりに聴けたのは嬉しかったなあ。
振りはすっかり抜け落ちてしまってましたが、コールは覚えてるもんですね。

でかどんでんは、莉子ちゃんの「でぇん!」が聞けなかったのがちょっと心残り。
アンコールの恋は、セトリに入るのは久しぶりじゃないかしら。
アン恋なんかはね、いまで言う全力ランナーぐらいの立ち位置で、もっとセトリに登場しても良いんじゃないかと思うんですけど、どうなんでしょ。
莉子ちゃんの「まだ…忘れられない」とか、もっと聴きたいじゃないすか、ねえ。

続いてのMCは、事前にXで募集してた「かほりこ迷言」クイズのコーナー。
惜しくもフォトブックから漏れてしまったものをクイズ形式で出題するんですが、初手から2人が困惑しまくってて最高でしたね。
「天才は1%のひらめきと、99%のときめき」は、もはや紛うことなき名言でしょう。
最後の問題も、自信満々に誤答する莉子ちゃんが、最高に莉子ちゃんでした。

そしてここで「この方も同期なんです」と呼び込んだのが、ボイトレの恵美子先生。
もうすっかりエビ中にとっては欠かせない御方でありますし、なにより、この2人の稀有なボーカルを作り上げたのは、恵美子先生のご指導あってのものですから。
そんな恵美子先生のピアノ伴奏による星の数え方PLAYBACKは、まさにこの日のハイライト。

星の数え方では、歌穂ちゃんがちょっと歌詞をトチってしまいましたが、まあそれはご愛嬌。
普段は三声重ねるサビ前のパートを、それぞれソロで歌ってるのがすごく新鮮でしたし、ハーモニーでは丁寧に歌声を重ねる2人の姿が最高に素敵でした。

で、そこからのPLAYBACK
この曲に関しては、それこそ2人が加入してすぐ、恵美子先生がボーカルディレクションをしている映像がEVERYTHING POINT2にも収められてますけど、その映像がすごく強烈に印象に残ってまして。
だからもう、その映像と、いまこのステージでの3人のパフォーマンスが重なっちゃって、なんとも形容しがたい感動で胸がいっぱいになりましたね。
危うく涙がボロボロこぼれそうになりましたが、歌穂ちゃんがサビで「PLAYBACK」しか歌ってないことに気付いてからは、ギリギリ冷静さを保てました笑

そして、歌穂ちゃんのウクレレ伴奏による、日記ですよ。
なんだかまるで、2人がお互いのことを思いあって歌っているような優しい歌声と、歌穂ちゃんのウクレレ、そして最後のアレンジセリフ「ずっと一緒にいようね」「約束だよ」の掛け合いまで、これ以上ない最高の至福のひと時でしたね。
あと、宇宙をイメージしたセットも相まって、どことなく舞台「ボクコネ」ぽい雰囲気を感じ取れたりもして。
そして、パフォーマンス前に飛び出した「トランペットの吹き語り」というパワーワード。
莉子ちゃんならやってのけてしまうんじゃないかと、期待してます笑

そのあとは、2人のソロ曲ぐらりぐら想いペコペコリーヌを、お互いがソロパフォーマンス。
歌穂ちゃんはどんどん曲のイメージの年齢に近づいていってるのに、自分はどんどん離れていってる!と笑う莉子ちゃん。
ふと、莉子ちゃんがぐらりぐら想い歌ったらどんな感じなんだろうかと。
逆に、歌穂ちゃんのペコペコリーヌは…いや、さすがに想像つかないな。

最終盤のラストスパートは、「カホリコ美味しいとこメドレー」!
落ちサビやら、決めセリフやら、えびちゅうの楽曲で2人の見せどころだけを選りすぐった珠玉のメドレーで、またそのセレクトも文句なしで楽しかった。
とくに青い青い星の名前感情電車ちがうのの3連コンボは、もうあまりにも"分かり"すぎてて、ホント、接種過剰でぶっ倒れるかと思いましたよ。
でもってラストが、制服"報連相"ファンクEBINOMICSLon de Donでしょう?
「美味しいとこ」どころじゃなく「満漢全席」レベルの贅沢な詰め合わせ。
2人のための空間で、2人だけのステージを、2人にしかできないパフォーマンスで埋め尽くした、最高のメドレー10曲だったように思います。

アンコール前の特典映像は、「2人が初めて一緒に食事したお店」というお題で、無事にそれぞれ辿り着けるか、という企画。
天気が大雨だったのが残念でしたが、2人の記憶をたどりながらの思い出話も貴重でしたし、個人的には、先に目的地に着いてた歌穂ちゃんが、莉子ちゃんが来るのを見つけたときのまるで大型犬のようなリアクションと、それにちょっと引いて照れくさそうな莉子ちゃん、という2人のギャップがたまらなくツボでしたね。
映像から察すると、お店は市ヶ谷の日高屋かしら。
また東京行く機会があれば、ちょっと寄ってみたいなあ。

アンコール1曲目は、友情ラブレター
一昨年の大学芸会でも2人で歌ってはいましたが、もともとは2人の加入前、えびちゅう初のSSA単独公演で披露された、杏野さんと鈴木さんのためのユニット曲。
その曲を、それぞれのメンバーカラーを引き継いだカホリコが、加入10周年、そして再びSSAでの公演を控えたこのタイミングで歌うというのは、やはり感慨深いものがありますね。
さらに、バックに映し出される2人の思い出写真の数々。
そりゃ泣いちゃうって。

そしてラストはYELLで大団円…と思いきや、ふたたびスクリーンが降りてきて、ダブルアンコールのクラップを促す歌穂ちゃんのイラストが。
沸き立つ客席。
これが本当にラスト、最後を締めくくるのはAnytime,Anywhere
まったく予想もしてなかった意外な選曲でしたが、この日のライブ、というより、この10年をすべて包括して喜び、感謝し、お祝いするかのようで、まさにいつでもどこで、2人で歩んできた道がこれからもずっと続くようにと、そう願いを込めてクラップしてましたね。
ちなみに、映し出されたイラストには、莉子ちゃんの吹き出しで「うん、ちゃっ」と書いてあったので、これはいつかのファミえんでのアレだな、とは思ってたんですが、想像以上の高速クラップで焦ってた、と話す2人に思わず笑ってしまいました。

正直に言うと、ライブが近づくにつれてだんだん不安というか、推し歴10年に満たない、それこそレンコンと天丼もリアルタイムで見てない自分が楽しめるのか。
恥ずかしげもなく言ってしまえば、10年前から推してる人たちに対してはどうしても劣等感を抱いていて、自分がこのライブを見る資格があるんだろうか。
なんなら会場付近でチケット探してる人がいたら譲ってしまおうか、とまで考えるぐらい、八王子に向かう足取りは重たかったんですが、始まってみれば、そんなものはすべて杞憂で。
嬉しそうに、楽しそうに、歌って踊って笑いあってる2人の"いま"がここにある、本当に素晴らしいライブでした。

今回のMCで印象的だった「10年続くとか最初は想像もしていなかった。5年目ぐらいで"2人で10周年を迎えられたらいいね"と思うようになった」という言葉。
2人がお互いに感謝の気持ちを伝えるときも、これまたお互いに「それはこっちのセリフだよ」みたいな感じで返してたりと、この2人の意思疎通、以心伝心、シンクロする想いは、本当にかけがえのないもののように思います。

まだまだこの先も、2人で仲睦まじく、幸せな道を歩んでいけますように。

小林歌穂さんと、中山莉子さんに、10年分のありがとうと、おめでとうを。


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