私立恵比寿中学 新春大学芸会2024 ~高く飛ぶ竜と僕らのその先~ ライブレポ
今年は久しぶりに年明けの開催となったエビ中さんの大学芸会。
「新春大学芸会2024 ~高く飛ぶ竜と僕らのその先~」というサブタイトルを添えて、ぴあアリーナMMで1月6日、7日の2days開催となりました。
運よく両日登校することができたんですが、いやまあ2日間ともに本当に楽しくて、2024年の良いライブ初めになりましたね。
初日はアリーナ下手側、2日目は2階スタンド上手側と、どちらもティッシュや銀テとは無縁の席でしたが、まあそんなものはあくまでも付加価値で本質ではないのでね。
むしろ、うまい感じに視点がバラけて良かった。うん。
開演前BGMはエビ中楽曲のインストで、ここで流れてる曲はもしかしたら本編ではやらないのかしら、なんて、曲が変わるごとに一喜一憂しつつ。
実際にはどうだったのかしら。
キンテマのインストが個人的にめちゃくちゃ良かった。
といったところで、ライブスタート。
M01:Family Complex
M02:ラブリースマイリーベイビー
M03:イヤフォン・ライオット
2曲目のラブスマから、トロッコ演出で場内をぐるっと一周するメンバー。
こうやって最初に近くに来てくれると、そのあと多少遠くても脳内でメンバーの姿を解像度高めに補正できるのでありがたいね。
初日だったかな、自分の右斜め前にいた美怜ちゃん推しのオタクを美怜ちゃんが指ピストルで撃ち抜いてましたが、近くにいたオタクも確実に巻き添え食らってるので、あれたぶんピストルじゃなくてショットガンだと思う。
M04:えびぞりダイアモンド!!
M05:大漁恵比寿節
M06:梅
秋田分校を彷彿とさせるような大太鼓の演奏と、それに続いての大漁恵比寿節で、5曲目にしてすでにチケ代ペイできたぐらいの満足度。
アイドルのライブで和太鼓の演出なんて、どう考えたって構成的に浮きそうなもんなのに、まったく違和感なく馴染んでしまうあたりがエビ中の魅力というか、それこそ秋田分校とかで培ってきた、多様な音楽に対する懐の深さなんだろうな。
梅でメンバーも太鼓叩いてたのがすごく良かったですね。
何気に今回の大学芸会で一番好きだった演出かも。
M07:サドンデス
M08:ザ・ティッシュ~とまらない青春~
M09:使ってポートフォリオ
メンバーによる書初めVTRに続いてのサドンデス。
1日目はここの構成がちょっと「???」というか、VTRのラストにほんのりティッシュを匂わすような前フリがあったし、サドンデスもとくに何かギミックがあるわけでもなかったから、なんなら曲順逆でも良かったような気が。
その代わり、2日目はめちゃめちゃに良かった。
風見さんの「切磋琢磨」というVTRの前フリを存分に効かせた、狂気の「オールセーフ」。
風見さんのあのまったく悪気のない無邪気な感じがまた良くて、なんなら普段から(全員セーフでいいのに)とか思ってそうなのが、より狂気性を増してましたね。
2日目、アウトになった歌穂ちゃんとえまちゃんの餅つきを、ほんの一瞬しか目視できなかったのが悔やまれる…。
M10:ジブンアップデート / さよなら秘密基地
M11:STAY POP
低学年チームによるユニットコーナー。
ジブンアップデートももちろん良かったんですが、さよなら秘密基地はショートバージョンだったのが勿体ないぐらい素晴らしかったなあ。
歌穂ちゃん推しの自分としては、やっぱり「ばいばい…」とラストの「僕がアダムで~」のパートが気になるところでしたが、えまちゃん、柚乃ちゃん、それぞれ自分らしさを大切にしながら歌っていたのが嬉しかったですね。
そして5人だけの新曲「STAY POP」は、王道ポップなテイストもありつつ、かつ、曲中の転調によるハチャメチャ感もあって、なんとなく「中人」あたりのエビ中ぽさを現代風に色付けしたような感じの曲で。
大学芸会限定のユニットじゃなく、新アルバム「indigo hour」にも収録されるらしいですから、これからどういう武器に進化していくのか楽しみ。
M12:フォーエバー中坊 / あたしきっと無限ルーパー
M13:Hello Another World
高学年チームのパフォーマンスは言わずもがなで良かったんですが、多くの人が言及しているように、センターステージで歌い終わったあと、肩を寄せ合いながらメインステージへと並走する5人の後ろ姿が、もうね、いや、泣くでしょ、普通に。
なんかホントにね、5人がこうしてアイドル続けてくれてるってことが有難くて嬉しくて、5人の背中にずっと「ありがとう、ありがとう」って小さく囁き続けましたよ。
新曲「Hello Another World」も、初めて聴く曲なのになんだか泣けてきてね。
過去にいくつも分岐点のあったエビ中で、もし違う道を選んでいたらどうなっていたんだろうと想像しつつ、でもそれは誰にも分かるはずもなくて。
ただ、いま歩いているこの道の先にしかない未来へ向けて、笑顔で語りかけるように歌う5人を見てたら、少しでもその未来が明るくなるように応援するしかないよなあって。
優しくて強い、いまの5人だからこそ歌える曲だと思いますし、これまたアルバムに入るというのが楽しみでもありますね。
M14:BLUE DIZZINESS
M15:宇宙は砂時計 / ヘロー
M16:お願いジーザス
M17:Anytime, Anywhere
久しぶりに聴いたお願いジーザス、相変わらず小林歌穂さんが圧倒的すぎて。
正直、この曲だけは最初っから最後まで歌穂ちゃんしか見てません。
だってもう、自分のパートじゃないところまで、ずーっと"歌ってる"んですもの。
2日目、ステージには目もくれずに曲中ひたすらケチャしてたオタクのあなた、べつにそのスタイルを否定はしないけど、この曲の小林歌穂さんだけは見ておいた方が良いぞ?
エニエニのアカペラアレンジも、鳥肌モノに素晴らしかったなあ。
もっというなら、アカペラアレンジが厭らしく感じないほどに本編のパフォーマンスが凄くて、ユニゾンも、パートの歌い継ぎも、マジで完璧だったんじゃないかしら。
M18:ポップコーントーン
M19:紅の詩 / 大人はわかってくれない
M20:君のままで
M21:MISSION SURVIVOR
大喜利大会と言いつつ、なんだかんだ告知だらけの幕間VTRに続いては、もはや恒例となりつつある、エビ中バンドとのセッションコーナー。
たった4曲のために、こんな贅沢な話はないですよ、ホント。
大好きなポップコーントーンも久しぶりに聴けたし、ミッサバでタオル振り回すのも楽しすぎたんですが、君のままでがホント、ビックリするぐらいパワーアップしてましたね。
とくに落ちサビ「確かなものは何もないけど」を歌う桜木さんには参りました。スゴイ。
M22:仮契約のシンデレラ
M23:ジャンプ
本編ラストのジャンプ。
最後の「だから愛を込めて」のところを、高学年チームと低学年チームで掛け合うように歌うというのはすごく良かったのだけれど、間奏部分に当て込むっていうのが、うーん…、個人的には少し忙しなく感じちゃったかなあ。
まあ、あれはあくまでも今回の大学芸会用の、意味を明確に持たせたアレンジだということを踏まえた上で、また映像で見返したときにはガラッと印象も変わるかもしれませんが。
実際、間奏詰めないとさすがに冗長になりそうですしね。
とはいえ、ラストの歌穂ちゃんから悠菜ちゃんへのバトンは、間奏でゆっくりと悠菜ちゃんへ微笑みかける歌穂ちゃんの姿が美しすぎましたし、そう考えるとやっぱりしっかり余韻があった方が良かったのかなあ、とか。
M24:元気しかない!
M25:トーキョーズ・ウェイ!
M26:YELL / 頑張ってる途中
アンコールでは客席から登場したメンバー。
ちょっと距離はありましたが、初日はカメラブースのスペースを挟んだ向こう側で、障害物もなくメンバーを目視できたのはラッキーでした。
新曲の「トーキョーズ・ウェイ」は、リズムがちょっと取りづらくて最後まで乗り切れなかったのが勿体なかった。
まあ、「新曲は現場で最初に聴きたい」とかいう変なこだわりのせいで予習不足だったのが裏目に出ただけで、完全に自己責任です。反省してます。
初日をYELL、2日目を頑張ってる途中で締めたのも良かった。
あえて、というわけでもないんだろうけど、「永遠に中学生」という定番の選択肢もあるなかで、少しひねりを加えながらもしっかり道の真ん中に着地してくるこの演出。ニクイなあ。
こんな感じで、2時間40分があっという間に過ぎていった今年の大学芸会。
誤解を恐れずに言うならば、こんなにも苦しさを感じない大学芸会は久しぶりというか、年末あたりの配信で校長も言っていたけれど、ここ最近は、誰かにとって初めてだったり、誰かにとって最後だったり、誰かにとって悔しかったり、図らずもどこかひとつ身構えて挑むような大学芸会が続いていて。
もちろんそれも、その時々でそうしなければいけない風向きがあったからで、けっして間違いではなかったけれど、だからこそこうして、ただただ楽しいだけの2日間を過ごせたことが、本当に嬉しかったです。
全身全霊のパフォーマンスに、覚悟でもなく、決意でもなく、愛を込めた私立恵比寿中学。
2024年、どこまでも高く昇っていくことを、心から期待しています。