映画感想「温泉シャーク」

最近見た映画の感想を今回も記述していきたいと思います。
その映画の名は…「温泉シャーク」です!


1.「温泉」と「シャーク」…?

ほとんどの方はこう思うでしょう。
「『温泉シャーク』って、どういうこと?」
そうですね。
訳が分からないですね。

しかし、ごく一部のサメ映画ファンにとっては待望の国産サメ映画なのです。

2.サメ映画なの?

「サメ映画」と言われて多くの方がまず一番に思い出すのは、おそらく「ジョーズ」でしょう。
若い世代なら「MEG ザ・モンスター」あたりになるかと思います。
このあたりは王道サメ映画と言って良い作品かと思います。

しかし、昨今のサメ映画にはこの王道とは毛色の異なる、普通の方がタイトルを聞くと「ハァ?」となる作品もかなり増えております。
主に製作国はアメリカとなっておりますが、様々な国で様々なサメ映画が撮影・公開されています。

代表的な作品を1つ上げるとすれば、やはり「シャークネード」だと個人的には考えております。
多くの方は思うでしょう。
「『シャーク』は分かる。『ネード』って何?」と。
答えを申し上げますと「トルネード」の『ネード』です。
超強力な竜巻によって海から巻き上げられた大量のサメが人々を襲う。
それが「シャークネード」です。
「こいつ、何言ってんだ?」って声が聞こえそうですが、実際にある映画なのです。
しかもシリーズ6作品が製作されていますし、この手の映画は続きを匂わせて終わることがお多いのですが、本作はキチンと完結しております。

他にも下記のような作品があります。

  • サメとタコの合成生物が猛威を奮う「シャークトパス

  • 幽霊となったサメが街を襲う「ゴーストシャーク

  • トウモロコシ畑にサメが現れる?「シャーコーン

  • サメが出てこないサメ映画「ノーシャーク

上記はほんの一例に過ぎず、多種多様なサメ映画が製作されております。
これらのサメ映画を愛好する者たち待望の映画、それが本作「温泉シャーク」なのです。

3.あらすじ

⼈気の温泉地に突如現れた脅威︕温泉地 vs 古代ザメ ⼈類との戦いが今、始まろうとするのであった 市⻑の万巻が主導する複合型巨⼤観光施設の建設が進む S 県暑海(あつみ)市では、温泉客が忽然と姿を消す連続失踪事件が発⽣していた。しかも被害者はその後、海でサメに襲われた遺体として発⾒されるのであった。捜査に乗り出した警察署⻑、束(つか)と海洋⽣物学博⼠の巨勢(こせ)は、太古の昔から蘇った獰猛なサメが暑海各地の温泉を⾃由に⾏き来し、⼈々を襲っているという驚愕の事実を突き⽌めるのだが・・・

温泉シャーク - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ

簡単に言っちまいますと、
「温泉に浸かってたらサメに襲われる!そのサメはすごく体が柔らかいから温泉の源泉経由で入水孔に入られて、入水孔に引きずり込まれる!」
ってことです。

4.感想(ネタバレなし)

まず一言で感想を述べます。
「最高の国産サメ映画をありがとう…!」
以下の点がすごく良かったです。

①サメ映画らしさ

前述の「なにこれ?」となるサメ映画たちには共通点があります。
それは「低予算ゆえのチープさ」です。
チープさは、CGや造形のクオリティだったり、シナリオや設定のガバガバ差だったり、俳優陣の演技だったりに出てきます。
本作、確かに低予算ではあります。
ですが、監督や脚本家、俳優陣も有名では無いものの実力を感じるものがありました。
ですが、チープに感じる。
これは製作陣、俳優陣の実力の為せる技かなと思いました。

②特撮の迫力

CGだけでなく特撮部分にも力を入れています。
ニチアサ(仮面ライダーや戦隊ヒーロー)には及ばないものの、ミニチュアや実寸台のサメを作成していることで迫力を出せています。
その迫力も程よくチープで「これぞサメ映画!」と思えるものになっております。

③キャラクターの魅力

これは①にも通じるところがあるのですが、登場人物たちの「こんな奴おらんやろ」感が面白いです。

例えば前半の主人公とも言える警察署長の束伝兵衛。
彼はやる気の無さを出しつつも暑海市民や観光客を守るために奮闘します。
でもやたら銃を打つ。
日本警察の持ってる銃ではリロード無しでは無理やろって弾数を打っている姿は「そうはならんやろ」としか思いませんでした。

5.感想(ネタバレあり)

ここからはネタバレありの感想となりますので、気にされる方はこちらでブラウザバックをお願いします。













前半は束警察署長が主人公かと思い見ていましたが、後半は万巻市長(二世市長)が主人公となるとは思いませんでした。
最初は無理な再開発計画を進めており嫌な奴で、最終的には大きな借金を背負うことになったにも関わらず、最後に「市長のサメ退治まんじゅう」を売っていることを見ると愛される市長になったのだろうなと思い、ほっこりしました。

また、序盤から登場していたマッチョ(謎の強キャラ)の存在もいい味を出していました。
よくネットで言われる「筋肉はすべてを解決する」を体現するキャラだなと笑ってしまいました。

人々が温泉シャークに襲われるシーンも基本は風呂場で襲われるのですが、中盤以降は暑海市一体に温泉が湧き始め、市中で温泉シャークが出現します。
中でも印象的だったのは変哲もない公園のすべり台の着地点に温泉が湧いており、カップルが「さすが暑海、こんなところにも足湯が!」って言いながらすべり台を滑ろうとするシーンは「なんでやねん!」としか言えない良きシーンでした。









最後に

今回はサメ映画という一部の方以外にはニッチな作品の感想を書いてみましたがいかがでしたでしょうか?
次回はどの映画を観て感想を書こうかな?
良ければ読んでくださいね。

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