演劇写真をスマホで撮る際に覚えておいた方が良いこと
こんにちは、あとーすです。熊本のstudio in.K.というところで制作・広報をやっております。
どういうことをやっているか、については以下に書いたので、気になる方はぜひご覧ください。
さて上記のnoteの中で、やっていることの一つとして「稽古の撮影」「本番の撮影」を挙げました。そこそこの値段のする一眼を買い、日々写真を撮っております。
しかし、基本的には頭がおかしくないとここまでカメラにお金をかけないと思うんですよね。だってスマホで写真が手軽に撮れるのに、なんでカメラを買う必要があるのか、意味がわからなくないですか?
もちろんカメラが良ければ良い写真が撮れます。でもカメラのボディは安くても数万円しますし、かなり普通に数十万円します。レンズも例外ではなく、一発5万円は当たり前で、市販のレンズで100万円を超えるものもあるのです。
一生の趣味にするのであれば別ですが、演劇の記録用に高いカメラを買うのは馬鹿らしいじゃないですか。何度も言いますが、我々にはスマホがあるのです。スマホだけで良い写真が撮りたーい!!
そんなワガママな皆さまのために、スマホだけで極力良い演劇写真を撮る方法をご紹介します。
できるだけ明るいところで撮る
今のスマートフォンはかなり性能がよく、内部で良い感じにしてくれるので、スナップ写真を撮るのであればかなり綺麗に撮ることができます。むしろ自分で色々カスタマイズ一眼レフに比べて、スマホは状況に応じて良い感じで撮ってくれるので、失敗も少なくなります。
しかしスマホにも弱点があります。暗いところに弱いのです。
というか、カメラはそもそも光を記録するものなので、暗いところには弱くて当たり前なのです。しかし、一眼レフカメラなどは、ある程度この暗さに強いのです。
細かいことを言うと、センサーサイズが……などという話になるのですが、ここでは難しい話は置いておいて。スマホは暗いところで明らかに劣化する、ということを覚えておいていただければと思います。
だから、もうとにかく明るいところで撮ってください。本番中に薄暗いところで喋っているようなシーンは、まともに撮るのは基本的に無理だと心がけておいた方が無難です。反対に、強い光を受けているシーンだと、光量が十分なのである程度綺麗な写真が撮れるでしょう。
ズームは使わない
ちょっと奥にいる人を撮りたいときは、スマホのズームを使いたくなるかもしれません。でも、これはグッと我慢してください。
スマホのズームは基本的に電子ズームで、端的にいえば広く撮った画像を拡大して切り抜いているだけなのです。すると画像が粗くなるのは当然ですよね。
最近のスマホは、レンズを二個搭載したりしていて、望遠がある程度使えるものもあります。しかし大した期待はしない方が良いでしょう。
どうしても望遠ズームを使いたいという方がいらっっしゃれば、クリップでスマホにつけるタイプのレンズがありますので、そちらを使ってみると良いかもしれません。
実際に僕も使ってみたことがありますが、普通にズームするよりもかなりマシな写真が撮れます。主役のアップを撮ってみたい場合は、ぜひお使いください。
動きの激しいシーンは諦める
日常で写真を撮るときも、iPhoneを使っているとガンガン手ブレしますよね? 特に暗いところだと、さらに手ブレは激しくなりますので、基本的に薄暗い演劇の撮影では、動きの激しいシーンはブレまくって何がなんだかわからなくなるのは間違いないです。
だから、そういうシーンははじめから諦めてしまった方が精神衛生上も良いと思います。役者が静かになったシーンを狙いすまして撮るようにしましょう。
特に役者が大集合しているシーンなどは、動きが制限されていて撮りやすいと思います。人が多いと写真映えもしますし、スマホで撮影をする場合はそういうところを狙うのがおすすめです。
まとめ
まとめると、スマホは「暗いところ」「望遠」「動きの速いもの」にめちゃめちゃ弱いんですね。普段は綺麗な写真が撮れてるからスマホで演劇写真撮れるかなーと思うと、ここで痛い目を見ることになると思います。
もちろん全く撮れないわけではなく、「明るい」「望遠はいらない」「止まっている」という条件が揃えば、かなり綺麗に撮れると思います。というわけで、最後のカーテンコールだけちゃんと撮れれば良い、というのであればスマホで大丈夫です。
一眼レフやミラーレスは、それ以外の状況でもある程度撮れるようにするための道具です。まあ、少しの可能性を広げるために何十万とかかったりするのすが……。
もし演劇の撮影に興味があるという方は、以下のサイトで演劇撮影の方法などについて解説しているので、よかったら覗いてみてくださいね。
また、福岡・熊本を中心に演劇写真の撮影も承っておりますので、お気軽にご連絡くださいませ。
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