20220305

10時に目が覚めた。夜更かしした覚えはないため疲労が溜まっていたのだと思う。ジャンキーなものが食べたくなって朝マックをした。カフェラテを飲みながらSNSを眺めた後、少し疲れて漫画を読んだ。

学生時代はギリギリ紙の書籍派だったが、社会人になってからは電子が増えた。外でいつでも物語に触れられるのは良いもので、入社してすぐ出張ばかりの部署だった時も、移動中やホテル先で読み耽っていた。初めての土地は思っている以上に情報量が多く疲れるので、いつも通りのものが手元にあるのは安心感が得られた。

発売されてすぐにダウンロードした大島智子のセッちゃんが目に入って改めて読み返した。当時は大学生特有の空気感や貞操観念の緩めな女の子の心模様を気に入って読んでいた。しかし今になって周りの環境が変わっていく恐ろしさ、どうしようもならないことへのもどかしさが心に刻まれた。自分自身の状況や時代背景に応じて捉え方が変化していく面白さを感じる。

終わってから穏やかなものが読みたくなって、プリンセスメゾンを1巻から開いた。信念を持って1人で働く女性達に勇気づけられる。続いていく日常を淡々と描いているだけなのに不思議だ。特に不安も全てモノローグではなく口に出して相手に伝える描写が好き。新しいものも昔からあるものも死ぬまでにどれだけ名作に出会えるんだろう。歳を取ってもフィクションが受け入れられるだけの感性を保ちたい。

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