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固い名前と柔らかい名前

以前にも,名前について検討された研究を紹介したことがあります。

私自身がいわゆる「難読氏名」なので,名前の研究についてはちょっと気になるところがあります。「小塩真司」なんていう名前をもっていると,子どもの頃から病院で呼び出されるときなどに,まともに名前を呼んでもらった記憶はほとんどありませんからね。

名前の読みやすさと好み

前回の記事で紹介したのは次の論文です(The name-pronunciation effect: Why people like Mr. Smith more than Mr. Colquhoun)。

ここでは,次のような研究結果を照会しました。

◎発音しやすい名前は好かれる傾向がある
◎読みやすい名前の人物のほうが投票される傾向がある
◎読みやすい名前の人物のほうが候補者として適切だと判断される傾向がある
◎内集団(自分が所属する集団)でも外集団(自分が所属する集団以外)でも,読みやすい名前を持つ人物が好かれる傾向がある
◎読みやすい名前を持つ人物のほうが,高い地位についていると予想される傾向がある

ただしこの研究は「ファミリーネームの読みやすさ」に注目した研究ですので,親が子どもにつける「ファーストネームの読みやすさではない」という点には要注意です。

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