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あんスズの「グラデュエーション」

卒業シーズンが帰ってくる。あんスタの「グラデュエーション」ストーリーのアンジー成分についてのメモまとめです

  • 日本語が下手です。ご了承ください

  • ガルとスタはなんか似たようなことが違う時期に起きたパラレル世界線前提の解釈


あんずの「卒業」

スバル	うん。【グラデュエーション】の企画を、あんずはまず俺たちに見せてくれたんだ。これで良いかな、ってね
グラデュエーション エピローグ⑤

まぁ何と言ってもあんずさんの「卒業」を一番実感できるのはこれ。事前相談できるようになった。あんスタのノベライズでもちづるの目線で「あの子は誰にも何も告げずに」去っていったことは確定してるし、もっと最近だと「サテライト」ストーリーでもちゃんと説明せずに自己犠牲を選んでひとを心配させていた。

変わったきっかけは過去の自分とよく似ていた黒根姉弟との出来事だと思う。(関連ツイート)これもいつかまとめnote書きたい。「グラデュエーション」は七不思議編でメインストーリー、つまりそういうこと。

あんずの起源は「一人で背負って去っていった元生徒」にあって、その転校からあんガルとあんスタの物語が始まるので、なんというか、すごく大事な変化だなあって。語彙力なくなった。卒業おめでとうございます。

昔、他の方の考察ツイート「あんずが誰かに頼ろうとしないのは誰も助けてくれない状況を経験したから」説を読んだことがある。だとしたらあんずは「Trickstarは自分を助けてくれる」という信頼が、確信があったのかな。

ところがどっこい。

すずからの「卒業」

真緒「そうだな。自分はこれから危険な橋を渡るけど、それで『Trickstar』のみんなに迷惑が及んだら嫌だから――
場合によっては、こっから先は自分と『Trickstar』は無関係ってことにしていい、とか言い始めてさ。別れ話でも切り出すみたいに、悲壮な感じでさ」

グラデュエーション エピローグ⑤

なんと。まだ信頼が足りない。Trickstarのやつらがそんなこと受け入れるはずないじゃん。誰でもわかる。じゃあなんでそんな覚悟決めてる感じだったの?

その理由が、たぶん、黒森すずにある。

すず「ボクも、セラが大好き。大好き、大好き……。あんずちゃんがいなくなって、ボクはそれを受け入れられなかった。あの子には、酷いことをいっぱい言っちゃったのに
まだ、謝れてもいないのに……。あの子は遠ざかった、あの子がいちばんつらかったんだろうに。ボクはほんとうに駄目だ、何もできない、生きてる価値がないよ」

熾天使と堕天使

しおん「だって君にまで、自分が守ったものにまで否定され、責められたら……。鶴海くんは、本当に報われない。その犠牲が、無意味になる
彼女は、君たちのようなものにこそ、笑って欲しいからこそ命懸けで戦ったのだから。自らの心臓を抉り抜き、祭壇に捧げて奇跡を起こしたのだから
為してしまったことは、過去は、覆せない。だからせめて、彼女の守り抜いた今を、輝かしい未来を肯定してあげてほしい。でないと、あんまりにも可哀想だろう
かつて黒森くんなどは、『あんずくん』に対してそれができなかった。責めたよ、罵って否定した。酷いよ寂しいよ馬鹿だよってね、子供のような癇癪を起こした
誰も救われなかった。そのとき刻まれた傷が癒えるためには、まだ永い永い時間が必要だろう。そんな悲劇までは、繰り返したくない」

第七十一話 選択肢

「誰にも何も告げずに」去ったというのはちづるの視点の話で、あんずは一番近かったすずには何かを話してた。たぶん、Trickstarに話したみたいに。
そしてすずも、別にあんずと離れ離れになってもいいって思ってたわけじゃない。その反対だった。だから一人で背負うことを選んだあんずの選択を否定した。そしてこじれて遠ざかってしまった。

あんずがTrickstarに対して憂えたのもこれなら納得がいく。愛されてることを知っているから、背負うことを選んだのを責められるのが怖い。そこから関係がこじれていくのが怖い。何せ、そういう経緯で居場所をなくしてしまった経験がある。

それでもTrickstarにちゃんと話をしたこと、そしてTrickstarがあんずの選択を尊重した上で「一緒に踏ん張って立つ」と宣言してくれたことで、あんずは過去の関係の影から卒業したとみられる。

いつだって、『Trickstar』のみんなは私のほんとうの望みを叶えてくれる。
みんなと同じ舞台に立てるなら、『プロデューサー』で良かったなって思えるよ。

あんさんぶるスターズ! 皇帝の帰還

行間:あんずからの「卒業」

スバル「やっぱり、きみは優しい、良いひとだね
愛してるよ
……あっ、今のは冗談じゃなかったのに。怒らないで~。あんず、俺たちとあんまり漫才しなくなって怒りの沸点が下がってるな?」

グラデュエーション さよなら夢ノ咲学院/第十三話

すず「……弟くん。いちどだけ、抱きしめてもいいかな
これっきりに、するから
ボクは、『あんずちゃん』を抱きしめていたかった。どこにも行かないでって、我が侭でも、言うべきだった
ずっと後悔していた、ほんとに今さら遅すぎるけど
それでも。あんずちゃん『そっくり』で、けれど『あんずちゃん』とはちがうおまえを
何もできなかった、守ってもらってばかりだったボクが
抱きしめることで。自分から『やりたいこと』をやることで、ようやく前に進める気がする
………♪
ありがとう。ボクに、優しくしてくれて」

[新生徒会就任式] 以心伝心 第一話

すずがあんずに抱いてるある想いから卒業するシーン。(と解釈)
「グラデュエーション」を読むことで、すずの「………♪」にはあんずに言いたかった愛してる的な気持ちが込められていたのかな、と推測することができる。

すず「『新生徒会就任式』で、一緒に歌った彼女は……。
ずうっとボクの大好きだった彼女らしい、幸せいっぱいの笑顔だったのだから」

[フルボイス] ラウドスピーカー 第二話

終わり方が綺麗すぎる。

卒業後の課題

第七十話 青春の生け贄

生け贄キャラから卒業できなかったことは大問題。結果的に、帰宅部争奪戦でひまりに起きかけたことがあんずに起きている。金や権力を手に入れることで立場がなおさら危うくなる可能性が高い。

[同窓会] 名前を呼んで 第十八話

弓弦「ますます心配になってまいりました。そんな体制側にとって不都合な存在を、ESが看過するとは思えませんが」
北斗「大丈夫だ。あんずに危険が及びそうになったら、今度こそ俺たちが守る
……『SS』では失敗した。あいつが笑えない展開にしてしまった
だが俺たちは、もう二度と同じ過ちは繰り返さない
もう二度と、誰にも負けない」
晃牙「おう。吐いた唾を飲むなよテメ~ら。あんまり情けないようだったら、俺様がケツを蹴っ飛ばしてやんよ」

グラデュエーション エピローグ⑤

よって、あんずを守ることの難易度もどんどん跳ね上がる。「Xday」で居場所を与えられたのは始まりでしかない。今以上に、人を頼ることに慣れてもらう必要がある。卒業したんだから。

おわり


怪文書3作目。どんどん文字数が増えてく..…

そろそろブルースカイに引っ越したいのでフォローよろしくお願いします
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