第112夜 100年経っても元気です
今夜の写眞機は、Vest Pocket Kodakです。略して、VPK。単玉レンズ付きのVest Pocket Kodakを略してベス単とも云う。
ベストのポケットに入るほど小さいので、ご覧の薄さ。巻き上げノブと、横蓋のロックレバーです。横ですよ。横。
ノブのアップ、お洒落ですね。
反対側の側面です。こっちはとくになし。
蛇腹を引っ張って、伸ばします。
写真を撮る都合上、横にしたままですけど、完全に伸ばして撮影開始。
パネルのアップ、上側(画面右側)が、シャッタースピードで、下側(画面左側)が絞りです。フードを撮って撮影すると、球面収差でソフトになるので、フード外しが流行りました。俗に言うところの、ベス単のフード外しです。
裏にシャッターレバーがあります。
ファインダーです。これは縦位置です。
カメラを90°回して、横位置撮影の時は、ファインダーも90°回転です。
ロックレバーをOPENにすると、横蓋が外れます。
フィルムは、127フィルムのベスト判。もともと、VPKの専用フィルムだったので、ベスト判なんです。
背面の赤窓です。プレートの刻印が格好いいです。
この期初は、Autographicなので、赤窓の横の蓋を開けると、鉄筆で撮影データをフィルムに書き込めます。
最初の発売は1912年で生産終了が1925年なので、ほぼ100年経過しています。日本の元号で言うと明治45年/大正元年~大正14年です。それでも、普通に使えます。デジカメでベス単ソフトレンズとして使うために、レンズを取られる機体が多く数が減っています。数年しか使えないデジカメなのにね。勿体ない。