第154夜 X-Tの系譜
今夜の写眞機は、FUJICA ST801です。FUJIFILMの一眼です。ST801は、M42マウントのTTL開放測光 35mm一眼レフカメラです。
ばっと見、X-T30に似ていますね。レンズは、EBC Fujinon 55mmf1.8です。EBCは、エレクトロ・ビーム・コーティングの略です。よく分からないけど、当時のハイテクです。
レンズ横のLEDのバッチは、SPD受光素子の露出計値を7点LEDで表示するためです。バッチほど大層な機能ではないですが、当時は進んでいたと思います。
レンズ横には、絞り込みボタン、セルフレバー、とレンズリリースのレバーがあります。
シンクロの接点は、XとFPの両方が用意されています。
M42なので、ねじ込みマウントですが、ST801にはロック機構が付いています。マウントの雌ネジがバネで浮いていて、レンズをねじ込んだあとに、更にねじ込むとマウントが押されて、ロックピンがレンズを固定する様になっています。
ファインター窓に露出がLED表示なので、軍艦部はスッキリとしてます。
左は、巻き上げノブのみ。
右は巻き上げレバーと、シャッターダイアル。シャッターは横走り布幕フォーカルプレーンシャッターですが、1/2000sまで使えます。
背面です。デザインを阻害する電池ボックスですね。電池は4RL44×1個です。
底には、リワインドリリースのボタンのみ。FUJI PHOTO FILM製と打刻されています。
デザインはあまり垢抜けてはいませんが、使い安いカメラです。ロック機構も付いているので、ピントや絞り操作で、レンズが緩むこともありません。