第210夜 レンガと云う名の鈍器
今夜の写眞機は、ARGUS C3です。カメラメーカーのカメラではなく、アメリカのラジオメーカー・IRC社から発売されたレンズ交換式のカメラです。
直方体をしていることからアメリカでは「レンガ」、日本では「弁当箱」の通り名が付いています。
レンズは、ARGUS coated cintar50/F3.5です。絞りは内周のボッチを回して合わせます。
ピント合わせは、本当の距離ダイアルを回すと、ギアで、鏡胴に伝わりピント環を回します。ダイアルの下は赤丸の頭の筈ですが、噛みつぶしてありますが、前のオーナーがやったんでしょう。
二枚目のギアの化粧カバーを外して。
ギアを外すと、レンズがフリーになって、外す事が出来ます。この個体は、鏡胴のイモネジが欠損してるので、回すと前群が取れてきます(笑)
ノクトからマウントアダプターが出てたんで、デジタルで使っている方もいます。
シャッター速度:B、1/10から1/300秒 で設定できます。
本体右のレバーを下げると、チャージされます。
シャッターを切ると、跳ね上がってリセットされます。
軍艦部です。まぁ、四角いw
カウンターとシャッターボタンです。シャッター外周は、Bでバルブ、Iで通常撮影の切り替えになっています。巻き上げると1個までロックがかかるので、カウンター横のノブをスライドしてロックを解除しないと、最初の数コマ巻き上げが出来ません。
巻き上げは、ゴリゴリと巻き上げます。
背面です。構図用とピント用のファインダー窓があります。まぁ、見えないw
右側面。立派な蝶番で、背面を取り付けています。ワイルドです。
左側、裏蓋のロックです。丸い出っ張りを指で、力任せに押し込んで、爪が外れたら、裏蓋を引き剥がします。
中は至って普通。軸の所の上に、誤巻き上げ防止機構があり、これをスライドして解除する機構になっています。
裏蓋は1枚のベークライト。モルトなんて軟弱なものは一切使ってません。
底です。リワインドダイアルがあるので、撮影が終わったらゴリゴリと巻き上げて下さい。
見事なくらいの真四角具合で、鈍器感満点で、これを凶器にした殺人事件がコナンで起きないのが不思議なくらいです。映画ハリーポッターには出てきますけどね。
PurfumeのEdgeをBGMに愛でて頂いたら良いカメラですね。