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第199夜 分家の小倅

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今夜の写眞機は、OLYMPUS OM-10です。OMシリーズの2桁機であるOMシリーズの廉価版です。

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設計見直しにより、OM-2で700点強あった部品を400点まで減らした上に、製造ラインもOM-2の製造ラインを流用可能として、画期的な低価格を実現しました。ただ廉価版といっても、OM-2譲りのTTLダイレクト測光が使える、絞り優先オート専用機になっています。

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リワインドクラッチはほぼ変わらずですが、セルフが電子式になったので、インジケータのみになり、電子音のスピーカーが赤く点滅し、ピーッピーッピーッと音がなり、約10秒後にシャッターが切れるようになりました。リワインドクラッチの上には、TTLダイレクト測光のパターンのバッチが付いています。

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今までマウント部にシャッターダイアルがありましたが、絞り優先オート専用機なので、なくなっています。

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絞り込みレバーはレンズ機能なので、変わらずです。

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シンクロ接点があった辺りにソケットがあります。

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そのソケットに挿さるのはこれ。マニュアルアダブターです。

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イヤホンジャックの形状ピンが背面にあり、これを件のソケットに挿します。

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装着するとこうなります。

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マニュアルアダブターを使用する場合は、露出計スイッチレバーを回してMANUALADAPTERに合わせます。ファインダー内の露出計の指す数字が適正なシャッタースピードなので、それをこのダイアルで合わせます。このアダプターがないと、自由にシャッタースピードが変えられないのです。

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軍艦部です。電子化が進んだのと、機能の割り切りのため、1桁機とは変わっています。

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露出計スイッチです。バッテリーチェックは電子音スピーカからピーっと音がして、赤く光るとバッテリーありです。セルフは、先ほど説明した様に、10秒固定です。電源は、ONにしたままでも放っておくと、約90秒で自動的に電源が切れます。電池命の電子式なので。

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変にアダプターなんか作っちゃったから、感度ダイアルがごちゃごちゃに。内周は感度設定で、外周が露出補正です。ダイアルしたのレバーでAUTO、B(バルブ)、マニュアルアダブターを切り替えます。

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背面は割と普通ですね。ペンタ部周りがデカくてOMらしくないですね。

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底は電池ボックスとワインダー接続部です。

簡単にしたのに、マニュアルアダブターなしでは自由に撮れないのでは、まぁ人気がでない訳です。不人気と数が多いのを良いことに、プリズムを腐食したOMの交換用にされていて、ちゃんとしたのが少なくなってしまっているのが残念です。これもアダプター付いてて、レンズ4本とセットで安かったから買いましたけど、単純なM-1のが断然使いやすいですよね。

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