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第220夜 明日はQになりたい
今夜の写眞機は、PENTAXの110カメラ、ASAHI PENTAX auto110です。
ぱっと見、普通の一眼に見えますけど、手のひらに乗る大きさの一眼カメラです。
レンズは専用のPENTAX-110シリーズ、標準の24mm、広角の18mm、望遠の50mmと70mm、ズームの20~40mmがあります、全部F2.8です。レンズ左側にリリースレバーがあります。
レンズには絞り機構はなく、ボディに付いている2枚バネシャッターが絞り機構を兼ねているので、ピント環しかありません。
シャッターは、電子自動プログラム式ビハインドレンズシャッターで、1~1/750秒。露出はSPDを使った開放・中央重点測光式TTL(AEロック不可) 、絞りは、F2.8~F13.5です。
マウントは専用バヨネットマウント、ミラーはクイックリターン方式。
通常時はシャッターの2枚バネは全開になっていて、フィルムへの遮光はミラーと一枚の遮光板が行い、撮影時のミラー動作で開きます。
シャッターはミラーシャッターではなく、絞りを兼ねる2枚の羽がシャッターを兼ねていて、レンズ装着時にのみ作動します。
広角の18mmです。
望遠の50mm、大口径です。
フードはねじ込み式のゴムフードです。
軍艦部です。左下がストロボ用電源スイッチ、その横がストロボ取り付け穴、右がシャッターボタンです。巻き上げは、巻上げ角145度の2ストロークで、予備角60度です。
底はワインダー連結部と接点があります。ワインダーは長方形で無く、モーター部がグリップを兼ねて、横から電池を入れる形になります。
背面です。蓋にフィルム窓があります。ファインダーは、中央スプリットイメージが、右下にLEDがあります。シャッターを半押で緑色が点灯すれば撮影が可、黄色が点灯すれば手ぶれ警告、非点灯で電池切れを知らせてくれます。くせ者はこの非点灯で、電池が切れているのに気がつかなくて撮影しても、シャッターが切れます。ですが、動くのはミラーだけでシャッターは閉じたままなので、現像に出して唖然とする事になります。
中はセット式のフィルムが入るだけなのでなにもないです。ボディーが横に長いのがよく分かります。
裏蓋のヒンジの所に電池室があります。電池マークの部分を引っ張ると電池ケースが取り出せます。
電池は、LR44型1.5Vアルカリマンガン電池、またはSR44型1.5V銀電池×2個です。この電池ケースは小さなボディーに対しての使いやすさが、よく考えられてますね。
まぁ、こんなのを作るのはPENTAXだけだよねぇと云うカメラですね。そして、これの電子化、auto110 Digitalを試作して、それの企画一時なくなったものの、これのデジタル版があったら欲しいという生の声を集めて、超小型デジタル一眼「PENTAX Q」を出しちゃうPENTAXはイカレた会社ですよね(褒め言葉ですw)