第107夜 国は分かれてもカメラは残る
今夜の写眞機は、Opema IIです。Opema IIは、チェコのメオプタ社のカメラです。
分類的にはコピーライカなんでしょうけど、コピーライカにありがちなベタコピーではなく、フォカとかと同じように、独自にライカを越えようとした設計が見受けられます。
その一端が、このレンズ、スクリューマウントなのでL39と思いきや、なぜか径が38mmでピッチが1mmです。なので当然、バルナックなどのL39マウントのレンズはつきません。
沈胴なのは、エルマーとかと同じなんですけどねぇ
外周がピントなのは、普通にL39のレンズです。沈胴したまま仕舞ってたので、グリスが固くなってしまっています。∞辺りで、マウントの方が回っちゃいます。
絞りがレンズ外周なのもエルマーとかと同じです。なんで、径を39mmにしなかったんでしょう。
レンズは、Belar 45mm F2.8 です。シリーズとして、90mm F6.3、45mm F2、2.8、3.5、90mm F4.5、135mm F4.5、180mm F6が、揃ってるようです。
Ⅱには、Opema Ⅰには、なかった距離計が付いてます。
軍艦部は、スッキリとまとまっています。殆ど、右だけでの操作になります。
左は、リワインドノブになります。今はなき、チャコスロヴァキアの国名が刻まれています。
シャッターは、幕横走りフォーカルプレーンで、ダイアルは不等間隔です。シャッターボタンの根元を押し込んでRまで回すと、リワインドになります。
背面は、なにもなく、ファインダー窓は、丸窓です。
底は、ロックレバーのみです。
左右のレバーを内回りにOに合わせます。
背面がごっそりと外れるので、バルナックより遙かにフィルム装填が楽に出来ます。蓋の精度がよくなく、はめにくいですけどw
フォカにしろ、オペマにしろ、ヨーロッパのメーカは独自性を求めるところが良いですね。なにでも真似ちゃう日本に負けちゃいましたけど。