第215夜 機動力が強いが、癖も強い
今夜の写眞機は、PENTAX 645です。デジタルの645Dではなく、PENTAXの6×4.5中判カメラです。
コンパクトなボディと35mmフィルムカメラのような操作性からスーパーフィールドカメラと云う通り名も付いてました。
グリップ前のレバーは、プレビューレバーで、倒すと絞り込まれます。
レンズとグリップを外すと、手に収まる四角い箱になります。
ファインダーはアイレベルですが、高さが抑えられ、全体的に小さくまとめられています。
上から見た絵です。操作系は、ボディー後ろ上面に集中しています。
グリップは、メインスイッチの所で、本体から分離します。
この個体は、グリップなしだったのですが、ハードオフへ行ったら、ジャンクボディーがあったので、グリップ欲しさに入手したので、ボディーが二つあります。
左が操作パネルで、右が表示パネルです。
左上から時計回りに、露出補正ボタン、LEDボタン、LCD照明ボタン、モードボタン、フィルム感度ボタンになります。
下に見えるSは、C・S切り替えダイヤルで、Sがシングル、Cが連写になります。
左のボタンと、表示パネル横の△▽のセレクトボタンで設定して、その設定が、このLCD表示窓にでます。
645の左横のランプは、巻上げ表示LEDです。
背面がフィルム室で、非マガジンタイプなので、撮影中には交換出来ません。
空のフィルムパックが入っていると、空シャッターが切れません。パックを抜くと、絞りAで、1/1000のみ、絞り設定時は、1/1000、1/60、Bでしか切れません。フィルムパックを抜いて、ボディー後ろキャップを付けると、1回毎に設定をして空シャッターが切れます。なかなかの初見殺しで、ペラペラのボディー後ろキャップが最重要アイテムなのです。
赤の丸を合わせて、更に左に捻ると、フィルムパックを取り外せます。
グリップは底のネジで外せます。如何せんプラグリップなので、傷だらけです。寒冷地向けにリモートバッテリーパックもあり、この個体にはそれが付いていました。ただのコードが長い、電池BOXなんですけどね。
電池命の電子カメラですけど、電池がなくても撮影ができます。
左側面の左上の丸い蓋は、手動巻き上げノブの取り付けの蓋で、ボディーの底に付いている手動巻き上げノブを外して、そこへ取り付けると電池がなくても手動で巻き上げられて、1/50固定ですけど撮影が出来来ます。
右下の丸窓は、多重露光用スイッチです、押し込んで回すと多重露光が出来ます。
このカメラでもう一つ厄介なのが、クリーナー等でミラー室内を拭くと、内部反射防止の起毛が、あっさりと取れちゃいます。一台は、それでツルツルになっちゃってます。
まぁ、電子カメラなのでいつポックリと逝くか判りませんが、その分安いので、中判を始めるには良いカメラかも知れません。