第121夜 ペンタックスの完成形
今夜の写眞機は、ペンタックスの大ベストセラー機、Asahi Pentax SPです。SPからスポットマチック系シリーズになります。
SPは、世界初の35mm一眼でTTL露出計を搭載た試作機『スポットマチック』の製品版です。
左肩にうたい文句のSPOTMATICが刻まれましたが、露出計搭載なので、外観的には少しの変化にとどまっています。
それでも、セルフが前面に来て、よく見かける形状になりました。
フラッシュ接点の上に、露出計のON/OFFスイッチが付きました。こにスイッチをONにすると、レンズが絞り込まれて、実絞りで測光されます。OFFにすれば開放に戻ります。
軍艦部です。SPの文字がなければ、そんなに変わった感じはしませんね。
左はフィルム覚えです。SVタイプのセルフの方がすっきりとしてて、良いと思いますが、動いてるのが分からないので、前面に移動したんでしょう。その辺りは好みかなぁ
1/1000まであるダイアルも、自動復帰のカウンターも既出なので、あまり変わった感はないですね。
ファインダーに被せる形でシューが付く様になりました。プレスで作ってあるので、なんか安っぽいですね。
背中です。シャープでない造作のシューのお陰で、野暮ったくなりました。
底には露出計搭載により、電池BOXが付きました。蓋の溝が舐めてなく、液漏れしてないものを探して買いましょう。リワインドボタンからRがなくなったのが残念です。
売れに売れて一族で累計350万台も生産されました。ペンタックス栄光の時代です。ただ、売れすぎて、スクリューマウントを止め損ねて、マウント変更で後手に回りましたね。