第221夜 全てはシッャターにお任せ
今夜の写眞機は、千代田光学精工のminolta Uniomatです。完全機械式のレンジファインダー機です。
minolta Uniomatは、シャッター速度環と絞り環がなく、露出調節環によるEV値設定で、シャッタースピードと絞りを設定する様になっています。
レンズは、ROKKOR 45mm/F2.8。フォーカシングは、前玉繰出式です。
ゼブラのリングが露出調節環で、持ち上げて回す事で、感度設定を行います。緑のレバーはセルフタイマー、赤レバーがシンクロ接点切り替えです。
追針式による内蔵露出計を見ながら、露出調節環でEV値を設定します。これで、EV値にあった絞りとシャッタースピード、EV6(1/8秒F2.8)~EV18(1/1000秒F16)が設定されます。赤のEV値は、手ぶれ注意警告です。被写界深度もEV値表記になってます。
シンクロ接点は、XとMで、M級フラッシュバルブは黄色の線、エレクトロフラッシュは赤い線の範囲内で適正な設定になります。
レンズ横のA~Eは、フラッシュのガイドナンバーが割り当てられています。
シャッターは、シチズンと共同開発のOPTIPER UNI CITIZENシャッターです。絞り羽根がなく、シャッター羽根の開度で絞りを兼ねます。シャッタースピードの表示は鏡筒の底側にまで回り込でいて、1/8~1/1000までの表記があります。
軍艦部には、露出計の窓と、カウンター窓があります。
内蔵露出計は追針式で、指針にあわせて、EV環で露出を合わせます。
背面はなにもないですね。ファインダー枠ですらないです。
セレンの露出計なので、電池を使わないので、底はリワインドボタンのみ。千代田光学精工の刻印があります。
フィルム室もオートローダーなのでない時代なので、至ってシンプルです。
電池を使わない完全機械式なので、例えセレンが死んでも、EV値の組み合わせさえ理解していれば、半永久的に使えます。