第189夜 ハーフ3大珍機分の1
今夜の写眞機は、ヤシカのハーフカメラ第一号、YASHICA Rapideです。
ヤシカ・ラピードは、縦型ハーフなので、縦位置に構えると、普通に横構図で写ります。後に出る縦送りのハーフの元祖といった所でしょうか。
レンズは、YASHINON 1:2.8 f=2.8cmです。レンズの周りに操作系が集まっていて、絞り、LV値、シャッタースピード、X/Mシンクロ切り替え、セルフの設定がレンズ周りで全て出来ます。シャッターはCOPAL-SVです。
ピントは目測ですが、距離環には、CとPがあり、Cは、クローズアップ、Pはポートレートとソーンフォーカスとしても使えます。
露出計は、セレンで、針をLV値を読み取り、レンズ外周にあるLV値の窓に似、LVを表示させれば露出合わせ完了です。
トップに、セレンの受光部と、アクセサリーシューがあります。銀の塗装は縮み塗装になってます。
左側面です。普通のカメラでは、底になります。
巻き戻しノブと三脚穴です。アップで見ると普通のカメラw
リワインドボタンはスライド式です。
右側面です。普通のカメラではトップ側になります。
カウンター窓です。
カメラ左下には、オーナメントが付いています。ライバルのタロンシークにもオーナメントが付いています。
オーナメントの下には、革のフィンガー・ストラップが…
これを引くと、巻き上げとシャッターチャージが素早くできます。速い?ので、Rapideなんです。
背面です。フィルム室は、黒の部分が開きます。
左肩には、露出計の感度設定ダイアルがあります。単純に、これを感度まで回すと、反対側の露出計のLV目盛りも回るんです。
ファインダーはブライトフレーム付きの素通しで、枠は黒です。
フィルムは、左のドラムに巻き付けます。太いので、幕に連れ更に太くなるので、ハーフというものの、フルの倍は撮れません。
底です。特に何もないですね。
ヤシカ・ラピードは、同じヤシカの電動巻き上げ「セクエル」、同じコンセプトのタロン・シークと並ぶ珍機種です。残り二つも買う機会はありましたが、流石にやめておきました。
これ当時は11800円で、大学卒の初任給が2万だそうです。当時からカメラは高価だったんですね。しかも、変なのだし。