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夜にくちぶえ
あぁ、やっぱり、なんて素敵な曲なんだろう。
この前、勝手にここで紹介させてもらったぼくのレーベルの話なんだけど、最期にこのバンドをリリースしようと思っていたのを思い出した。
fallon。
このバンドはぼくの昔からの知り合いのヴォーカリストTAIKIと、やはり、これも昔からの知り合いの、今ではドラムでもかなり知名度を上げ、CharさんのバックをつとめるくらいになったZAXにより結成されたバンドなんだけど、ZAXといえば、ちょっとコアな話にはなってしまうんだけれど、PTP(Pay money To my Pain)という名前の伝説的なハードコアバンドがいて、そこのドラマーで有名な奴で、その彼をして、このヴォーカルTAIKIのバックをつとめたくて結成したのが、このfallonというバンドだったのだ。
まぁ、元々この2人は、ぼくが当時プロモーションとかを手伝っていたKAMINARIという、これも一部では神格化しているヘビィ−ロックバンドがいて、そこに2人が在籍していた仲なんだけれども、このTAIKIは歌の技術は別として、彼の書く詩や考え、その存在そのものに魅力のある男で、ZAXがfallonの結成にそう考えていたのもうなずけるものがあった。
そんな彼らの魅力の詰まった曲、それがこの「口笛」という曲なのだ。
この曲を今日思い出し音源を探してみたら、まだ、ネットにあったので、みんなにぜひ聴いてもらいたく、夜中1時にも関わらず、これを書いている。
自分のレーベルが途絶えた後、ぼくはこの曲を聴き、夜、何度、涙したかわからない。
それは自分のレーベルが幕を閉じたことを悲しんだのではない。
ぼくはこの曲を聴き、なにかに共振したから、自然と涙したのだ・・・
その証拠に、今日も久々にこの曲を聴き、そして、自然と泣いた・・・
降りはじめたばかりの雨のように 音もなく佇むだけのぼく・・・
溶ける 夜に口笛 印のように繰り返して・・・
こげる 想いは遠くへ もう逢えない 君が目覚めたら・・・