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世界を目指せ‼KCGTマラソンレポート
はじめに
みなさん、お久しぶりです、ATMです。
みなさんはいかがお過ごしでしょうか?
私は、コロナ禍でカードゲームイベントが自粛される中、参加できるOCGのイベントがなく、そのため記事にできるほどモチベーションを保っていられなかったため、長らく更新ができずにいました。
一人回しすらほとんどしていませんでした。
では、その間、趣味は何をしていたのかと言われるとVtuberの配信を見ることと、デュエルリンクスです。
完全に気持ち悪いオタクになっていました。
話をリンクスに移しましょう。
紙のイベントがなくなってしまったものの、基本的にオンラインイベント主体であるデュエルリンクスは、コロナ禍であっても傍目には大きな悪影響はないように思えました。
むしろ、OCGができない暇を持て余したOCGの競技勢がリンクスに流入して活躍するなど、界隈が新しい人材を獲得できるいい機会であったのではないでしょうか?
事実、4月のKCでは、自粛や休みを利用してKC初参加、といった形でアクティブプレイヤーが増えていたようにも思います。
私自身も例に漏れず、3月頃から本格的にリンクスに取り組むようになった経緯を持っています。
そんなこんなで、毎日ログインして、ジェムを集めて、ラダーをして、たまにオンライン大会に参加して~、と普段より多少真面目に取り組んでいたところ、ビッグイベントの情報が飛び込んできました。
それこそが、何を隠そう、今回のレポートの題材であるKCGTです。
今回の記事はKCGTにて、筆者が奮闘し、徐々に沼っていく様が当時の苦悩とともにまとめられたレポートとなっております。
この流れからも推測できる通り、今回は(今回も)事前に望んだ結果は得られませんでした。
なので、無事目標を達成できた方々は「負けたやつがなんか言ってらあw」ぐらいの感じで気軽に読んでもらえるとこちらも気負わずにすむので助かります。
それでも、リンクスのKCって興味あるけど、どんな感じになるんだろう?とか、3日間走り続ける人の思考、ってどんなものなんだろう?というリンクスやKCに挑戦してみたい、興味がある、といった方々にとって有益な情報になれることを目指して書き残していきたいと思います。
また、未来の自分に対する戒めの意味合いを込めた記事でもあります。
それでは参りましょう。
そもそもKCGTとはなんぞや?
KCGTとは「海馬コーポレーショングランドトーナメント」の略称です。
リンクスをやってない人に向けてざっくり説明すると、世界大会への権利を賭けてオンライン上で行われる大規模なマラソンイベントです。
通常のKCでは3日間のマラソンの末に1位に輝いた者にしか、世界大会参加の権利は与えられません。
構築力、プレイング、環境読み、長時間デュエルを続ける体力と精神力、そして、カードプールを揃えるための資金力(貧乏人の僻み)
これらの要素を高いレベルで持ち合わせた者達が鎬を削り合った上で、ただ1人だけが世界大会の権利を獲得できるのです。
正直な話、私はリンクスの世界で世界を目指すことは不可能だと思いました。
時間や思考はある程度用意できても、大きな課金を要求してくるくせに補填もよこさないリンクスに対して、1位を取る気がないなら大きな課金はできないし、する気がないというのが私のスタンスだったからです。
これは、私が個人勢であることも重要な要素の1つであったのは間違いないでしょう。
そして、必要な資産を持たないのに勝ちたいと願うのはただの傲慢です。
勝つための準備に資産力も含まれている以上、準備できない方が悪いのもまた事実。
私はリンクスにとっての上客にはなれなった、ただそれだけのことだと考え背伸びし過ぎない範囲でリンクス生活を楽しんでいました。
しかし、今回のKCGTは話が違いました。
従来と違って、ランキングの100位+αまでに入賞すれば、世界大会への参加権が付与されるというのです。
100位入賞は1位を取ることと比べると、実力的にも資産的にも非常に現実的な目標です。
目標とは現実的な範囲に置かなければ絵に描いた餅でしかありません。
達成できないと分かっている目標を掲げ続けるのはただの願望に過ぎないからです。
過去に何度かKCに参加していましたが、毎回目標を設定してそれを達成し、少しずつ自分の成長を確認してきました。
そして、次の目標地点を銀アイコン獲得、つまり、100以内入賞に定めようとしていた矢先に提示されたのがKCGTだったわけです。
100位入賞で世界大会に行ける
突然降ってわいたこのチャンス。
逃すものかと調整の日々が幕を開けます。
KCGT前の状況確認①過去の結果
私がデュエルリンクスを始めたのは昨年の8月末なので、もうすぐ1年が見えてきたところです。
その間に開催されたKCカップは4回です。
以下は、当時のざっくりとした目標と成績、反省点になります。
9月
始めて2週間でデッキはストラクのデスぺのみ、記念受験のようなものでした。
目標 どれくらい勝てるのか確認する
成績 1万Pt足らず
反省点 資産不足、デッキが完成せず戦わせてもらえなかった。
11月
初めてのマラソンです。
デッキは堕天使。
目標 KCで本格的に走るための練習をする、目標ポイントなし
成績 4万Pt
反省点 特になし、詳細は関連記事へ
2月
YCS名古屋と日程が被り、OCGのイベントを優先したため、調整もOCGに全振り。
そのため、KCでは走らないという不退転の覚悟で参加。
当時のOCG面のレポはこちら。
4月
2回目のマラソンにして、本格的な目標を立てたKCです。
青眼を必死に揃えるもレヴィオニア襲来で全てが塵になり、ギリギリ環境に優位のあったESで参加します。
目標 前回の最高値である4万を超える5万。
成績 5万Pt
反省点 カード資産の不足、サブデッキを確保する必要性の認識
前回の分はレポを書いている途中にあまりにも虚無過ぎてやめました。
ブラックマジシャンとミラーが増えすぎたタイミングで、どうしても走ることができなくなり、持ち替えデッキの重要性を感じます。
また、ミラーで優位を取るためにサブパーツを充実させることも急務となりました。
これらの経験から、汎用的なパーツを充実させることと、ベクトルの違うデッキを揃えること、長く使える資産を増やすことを目標として、剥くパックを慎重に選定していきました。
120円課金に関しては、リアル紙への投資と同じような少額の課金と割り切って積極的に買うようにもなりました。
KCGT前の状況確認②持ち資産と実際の調整方法
KCGT前に手元にあったのはESの残骸(勿論デモチェなし)と、罠型の青眼、青眼の弾を掘ったついでにできていた月光、前回ロンギヌスを取るために必死で底まで掘っている内にパーツが揃っていたサイバードラゴンです。
また、派生として、ライトロードパーツもありましたがレヴィオニアが手元に1枚しかなくて本格運用はおそらくなし。
今並べてみると、青眼以外のデッキは銀を狙える高いポテンシャルを持つものが多く、かなりいい選択肢が揃っています。
しかし、KCGTの情報が出るまではお世辞にも真面目に走るか決めきれていなかった身であるため、デッキの強さを判別できず迷走し続けます。
テンプレデッキを試すも勝率が出ず、ガール召喚、救世青眼などの手持ちで組めるジャンクデッキは一通り試すも、納得できる強さにはならず。
特に、直接名前を挙げた2つのデッキに関しては明確に弱さを解説しきる自信があります。
そんな中、環境で先攻エヴァリーの優位性が高まっていると感じて開発したのは、芝刈り不知火に着想を得て、当時ラダーで増えていたライロ青眼を自分なりにチューニングしたもの。
こちらはデッキとして満足なベースを作り上げられたものの、不知火と月光、BFが厳しいという弱点を克服できず、環境的に強みを出せないと判断して泣く泣く諦めました。
青眼以外のデッキに関しては殆どテンプレが出そろっており、自分が下手に手を加える必要はないと判断したので唯一手が出せるデッキを調整していましたがその試みも暗礁に乗り上げます。
この時点で残り1週間ほどでした。
私は資産の無駄遣いを防ぐため、PKCなどの大きな大会、イベントが終わり、環境の格付けが最低限終わった段階のメタを鑑みて、残りの資産をどう振り分けるのかを決めることにしています。
これは、正しいデッキ選択は練度不足に勝る力があり、試合数を重ねれば自ずと実力と練度は身に付くと考えているため、正しいデッキ選択ができることを重視しているからです。
特に今回はドリームチケットの扱いで組めるデッキタイプが非常に択が多く、失敗すればKCが終わるという危機感も強くありました。
(ゲート、深淵でサイバー、牛頭鬼2で不知火など)
メタ分析ではサイバー、水晶、不知火が強く、中でもサイバーは雑魚狩り性能の高さと速さが魅力的でした。
他の2トップに厳しいことは問題でしたが、ランダムマッチ帯、及び、BF、ES、HERO、ブラマジ、月光、その他のTier2デッキ全般に有利が付くためトータルの成績は非常に高いことが予想されました。
また、水晶と不知火の2つに明確に優位性のあるデッキが他に思いつかないなら、サイバーに勝る利点もないと考えます。
こうして、サイバーをメインデッキとし、残りをメタの変化に対するセットアッパーとしての運用ができるように調整を進めることにしました。
デッキを絞ってからは、ES、月光、サイバーのデッキを最適化することと対面ごとのプレイを覚えることを重視しました。
勉強にあたって最も重用したのは、ポイントバトルでの対人戦とYoutubeのリンクスの動画で環境把握を確認することでした。
特に「TsunTsun」さんと「zelu」さんはデッキ調整の過程を公開してくれていたり、積極的にルーム調整を開いてくれたため、一人では補えない量と質のデータを手に入れることができました。
配信者さんがリスナーさんと情報交換をしているのを見るだけでも自分にはない情報を得られます。
これはソロ活動でありながらも集団調整と似た成果を出すために重要な要素だと感じていました。
デジタル化が進み、情報の更新が速くなっている現在、情報を取る手段はいくらでも存在します。
今や、MtGのトッププロの一人となった元伝説の遊戯王プレイヤー「J-Speed」こと、「原根健太」プロも、トッププロとなった今でも複数のモニターで、国内外問わず、他の強豪の配信から情報を収集していると語っていました。
自分に情報や実力が足りないと感じた時こそ、積極的に外部の情報を取り入れる姿勢が必要なのではないでしょうか?
紙ではなく、デジタル化が進んだゲームだからこそできる練習があるはずです。
そんな調整過程を過ごす中で、スリカエ、サイバー流奥義を含めたドラグニティの成績がかなり良いことに気づきます。
「自分では全く使う気にはなれないが、使われて負けるとムカつくタイプのデッキは大体良デッキの証」というMtGの「市川ユウキ」プロの言葉を信じて、ドラグニティのパーツだけを揃えて調整が終了。
本番に臨みます。
3日間の目標と作戦
今回のKCでは最終的なボーダーを7万~7万5千と予想していました。
そのため、
1日目 3万~4万
2日目 6万
3日目 7~7.5万
を暫定的な目標としていました。
初日に多くを求めているのはサイバーが輝くのがアグロミラーの多い序盤であると考えていたことと、最終日は同じアグロミラーでも練度に差があり、上振れ、下振れに左右されやすくなるから、極力避けたいと考えていたことからです。
できるなら、序盤に稼いで終盤は速さよりも堅実なデッキを通していきたいと考えていました。
つまり、アグロの多いランダムマッチをアグロ耐性の高いアグロであるサイバーで狩りつつ、上のメタの変化次第では堅実なデッキを持ち替えるという作戦を立てていたわけです。
また、モチベーションを保つためには仲間も必要でした。
一人で走り切るのは精神的にもキツイものがあるため、OCGで繋がりのある北陸のリンクスメンバー4人と共通のグループを作り、顔を合わせなくとも一緒に走る体勢を整えます。
また、当日にツイッターのOCG組の共有DMにも参加できたため、情報交換を積極的に行いつつ、走りました。
きちんとデータを取っていても、やはり一人では限界があります。
しかし、このポイント帯では○○が多いよ~といった情報は主観的なものでも、複数集まれば立派に客観的なデータになります。
客観的なデータを意識した走りは、ファーストデッキ選択と並んで、今回最後まで成功したと言える要素だと思っています。
KC当日①ロケットスタート
走り始めたのは当初の予定通り、ゲートサイバー。
おそらくテンプレ構築とそう変わらないと考えているため、詳細については語らず。
これは前述の正しいデッキ選択を重視する方針ゆえです。
この時点で、ドリームURチケットを1枚残していたため、ゲートか深淵の2枚目を期間中に必要に合わせて足せるようにしていました。
早速走り始めると、サイバードラゴンでアグロミラーを制するという作戦が見事にハマり、非常にテンポ良く連勝を続けます。
ESではあれほど悩まされたブラックマジシャン、及び根本的な試合速度の違いに感涙に咽び泣きつつ試合を重ねていきます。
サイバーは前日に完成させていたため実戦経験は皆無、練度上げも込みで積極的に潜っていました。
(ここからはダイジェストでお送りします)
その勢いは衰えることをしりません。
初日の朝5時の時点で3万点を飛び越えて4万点に到達。
この時間帯は、ブラマジ、サイバーが多く、ミラー以外の理不尽を感じませんでした。
体感、全対面有利。
流石に最強。
睡眠を経た後も走り続けると、開始から26時間の時点で5万点に到達。
この時点でランキングに名前が載り、更にはその数時間後にはなんと6万点に到達しました。その時の順位は全体29位。
このペース、最強すぎる。サイバーマジ卍、狙え金アイコン??
しかし、そうは簡単にいきませんでした。
Twitterで26時間で6万ポイントなどと銘打っていましたが、確認したところ、その時点では5万点だったことをここにひっそりと謝罪します。
KC当日② 沼突入
6万点に到達し、休憩した後、メタの流れが変わっていないことを確かめながら更に追い続けます。
しかし、ここまでの好調が嘘のようにポイントが溶けていきます。
不利対面である霊獣、不知火が増え始めただけでなく、勝てるはずのブラマジ、ES、BFなどの有利対面でもハンドが弱すぎてプレイの絡まない負けが続きます。
当時は霊獣の流行りに気づかず、他の有利対面での負け方に苛立っていましたが、ポイントの溶け方と月光のウィンダや度重なる霊獣との遭遇により、サイバーが狩る側である時間は既に終わり、メタられる側になっていることを確信しました。
ここで、サイバーが狩られる側に回ったからデッキを変えようと考えるも、サブデッキとして用意していたES、月光はサイバーに弱いという問題に突き当たります。
サイバーがベストデッキだと考えて用意したまでは良かったのですが、遭遇する想定が一番大きくなるであろうサイバーを狩るデッキの準備までは手が回っていませんでした。
手詰まりになり走れなくなってしまったため、4万7千まで溶かしたものを5万3千ほどまで戻して就寝しました。
KC当日③ES耐久期
3日目(日曜日)の昼間に起床。
メタの変化を確認してみると状況はサイバー視点で非常に悪く、水晶、不知火、霊獣、ウィンダ入りの月光などが増えていました。
サイバーがそれらのデッキの対抗馬となるHERO、ブラマジといったデッキを駆逐してしまったため、仮想敵を失って完全に存在が浮いてしまいました。
もちろん、この状態の中、サイバードラゴンで走ることはできません。
サイバーメタが厚くなっていた一方、ひっそりとシェアを伸ばしていたのはESでした。
個人的には、不知火、水晶、サイバーの3トップの全てに相性が悪く、なんなら今後対抗馬として増えるであろうと予想していた霊獣、ブラマジにすら負ける全方位修羅デッキだと考えていたので、増加傾向にあるというデータが信じられませんでした。
しかし、データに出ているということなら仕方がありません。
今ESを使うプレイヤーはある程度歴戦のES使いのはずです。彼らが使用するに耐えると判断したならそういうことなのでしょう。
自分のデッキが信用できなくなってしまったなら、ライバルの感覚を信じるしかありません。
ESでは大きくポイントを増やすことを諦め、溶かさないように地道にポイントを積み重ねる方針と決めました。
その後、月光やサイバードラゴンを流れに合わせて切り替えつつもメイン運用はESとして、ESで50戦程度、合計80戦程度を戦い、最初の5万7千到達からおよそ24時間後の23時頃にセーブポイントと決めていた5万7千に戻ってきました。
多少、予定は狂いましたが、最終日前に6万付近に位置づけられたのは及第点です。
メタの流れとして、ESミラー、ブラマジが予想通り増え始めていたため、もう一呼吸置いた早朝4時頃からが、サイバーの最後の輝きになるだろう、と希望的な観測も込めた予測をして、24時ごろに最後の仮眠を取るとLINEに言い残して床につきました。
KC当日④最後の12時間
最後の12時間、という言葉で勘のいい人は既にお気づきかもしれません。
「寝てたなら最初の数時間っていらなくない?」と。
では、なぜ12時間なのか。
答えは1つ、神経がたかぶっていて全く寝れなかったの一言に尽きます。
いくら睡眠を取ろうとしても眠くならず、布団についても眠れません。
仕方なく翌朝に備えて、メタの予想や走り方を頭の中で復習していると、眠くなるばかりか目が冴えてしまう一方でした。
全く眠れなくて時間が惜しい、しかし、この状態で走るのは危険だと判断していたところ、何か情報はないかとYoutubeを見たところ、「もつく」さんが深夜に行っていた配信を発見。
時間を無駄にするよりは勉強に充てようと決めました。
しかし、これが罠でした。
「もつく」さんが頑張っている姿に触発されて、自分も試合をしたくなってしまったのが1点、そして、もうひとつは、「もつく」さんが疲れからか発生させているミスを俯瞰視点から捉えてしっかり判断できてしまったことです。
後者の方がより致命的でした。
疲れはあるが、判断力は衰えてない、と判断し、深夜3時頃から走り始めます。
疲れでプレイの精度が落ちないように簡単なサイバーを選択し、自分が決めていた早朝4時から5時の間という決まりを破って見切り発車させます。
1時間後、そこには、8000ポイントを溶かして4万9千に逆戻りした自分がいました。
この1日を無駄にしてしまった喪失感で、疲れがどっときて、そのまま崩れるように眠りにつきました。
この後、7時までと言っていたのに8時半まで寝てしまいます。
ここまで来たら焦っても意味がないので、しっかりとご飯を食べ、環境の変化を調べるなど、十分に時間を使ってアップをします。
こうして、万全の態勢で寝ボケをケアしてから、おもむろにサイバーでマッチング。
初手は、先攻でコアからフローをサーチして、そのまま何故かフローを伏せずに他の3枚を伏せてエンド(←???)
寝ボケのケアを試みたのにも関わらず、朝イチでしっかりとバグっています。
この一手の遅れで貴重な朝の1本目を取り落とします。
しかし、これが緊張のスイッチになり、冷や汗が引いた感覚とともに頭が冴えました。
そして、その後、上記の画像のごとく試合を重ねて、最終戦にギリギリ参加権があるところまで食い下がります。
残り、2時間ちょっとで、3度目の5万7千到達。
しかし、そこが最後の輝きでした。
その後、試合を重ねるも速度重視のデッキの打ち合いに今一歩及ばず、最終的に12時半の時点で4万9千ポイントに落ちたところで残り時間を鑑みてタイムアップと判断。
90分を残して勝負から降りました。
こうして、私のKCカップの初のガチ挑戦は終わりを迎えました。
最終結果とDPの推移
最終的な結果は画像の通りです。
また、DPの推移は次のようになります。
最初は66%あった勝率が最後には57%しかありませんでした。後半に課題があることが伺えます。
KCGTを終えての感想と反省
以前から試験的な走り方の練習はしていたものの、実際にガチで走るのは初めてで多くの経験がありました。
良かった点から挙げていくと、
・全体を通して、大半はデータを重視して主観的な選択、判断を極力避けて行動していた。
・こういったメタの流れがあるから、主流デッキがどういった流れで入れ替わるか、といった大まかな予想を外さなかった。
・ファーストデッキとして選んだデッキが問題なく強さを保持していた。
といったところでしょうか。
反面、反省点も多く、
・トップメタがメタられたときの準備が行き当たりばったり過ぎた。
・デッキを散らして持ってはいたが、相性補完ができておらず、有効的とは言い難かった
・ES、月光といったサブデッキはパワーよりも練度と構築で差を生むデッキだったのに、そこを疎かにしていたため、肝心なタイミングで乗り換えに踏み切れなかった。
・他にファーストデッキにできる候補と考えていた、不知火、水晶、霊獣当たりのデッキを規制と練度不足の負けが怖いという理由で揃えること自体を頭から避けていた。
特に後半の上位帯でのマッチングは甘えを許されない状況であったため、少しでも自分の土俵でいるために、常にメタる側のデッキ選択を行っておきたかったにも関わらず、中盤以降は溶かさない、ワンチャン上振れ狙い、メタの変化待ち、といった消去的なスタイルでしか走れなかったことが、試合数を稼げず、あと一押しが足りなかった原因になっているのかと思っています。
デッキがハマっていた前半と違い、後半の伸び悩みが起きたのも使えるデッキが狭かったことが原因だと考えています。
次回以降はトップメタの発掘と、対抗馬までの発掘を早い段階で済ませられるように、常日頃からアンテナを張っておくべきだろう、という結論になりました。
また、デッキを選んでもパーツがない、という理由で本命を選ばないゲームスタイルは、窮屈だと考えるので、もう少し課金なども考えるべきかと悩んではいます。
直近のKCでは、3週間ほど前から地道に活動頻度を上げる、というような方針でしたが、結果を出したいなら、もう少しコンスタントにオンライン大会に参加するなど、日頃から競技環境に身を置くことも必要だと感じました。
こうした心境の変化から、チームに所属する必要性を感じてその旨をツイートしたところ、想定より多くの方から反響を頂けてありがたく思いました。
それもあって、今はとあるチームに仮入部させていただいている身ですが、本格的に活動することになったら、様々な形で活躍を届けていけるようになりたいと思っています。
それではここまでお付き合いありがとうございました。
皆さん、また、お会いしましょう。
ATM
あとがき(途切れた時間のメタの変化を追う工夫)
今回のKC中のレポートのところどころに、「メタの変化を確認しつつ~」といった文脈が出てきていたことを覚えてくださっている方はいらっしゃるのでしょうか?
これは大体の場合、作業や睡眠などで、自身でまとまって走る時間が取れなかった後で走り始める時に頻出していたフレーズです。
では、具体的にどういった方針で情報を集めていたのかといいますと、大きく分けて2つです。
1つ目は、集団で走っているメンバーと共有している情報を確認して、すり合わせを行うこと。
もう1つは走り始める前に同時間帯に走っている配信者さんの試合状況を数戦確認して、中断前の予想とどれくらい乖離があるのか確認することです。
また、あまり有益な情報は得られなかったものの、流行っているのかどうかの同行を知りたいテーマをTwitterの検索で確認する、といった行為も行っていました。
具体的には「KC 霊獣」「霊獣 対策」みたいな感じですね。
最終日に「連鎖除外」を3投している霊獣のリストを発見した経緯もこういったチマチマした情報収集によってでしたし、最低限の利益は出せました。
今回は、自分だけ早期に身内とのポイントが離れてしまった上にトップランカーの知り合いもおらず、孤独に情報を収集する状態だったので、やれることはやっていました。
負けが重なったら同じような要領で他の配信者さんの戦況を確認してラジオ代わりに作業を続けていたりもしました。
こんな感じで拾えるところから情報を拾うことで、本来は溶けるはずだったけど、守れるポイントがあるかもしれないと思っています。
私は脳を覚醒させる時間をちゃんと取った上で戦う方針にしていたので、起床してからご飯を食べながら配信を見るなどは時間を効率よく使えていたのではないかと思いました。
あとがきは以上になります。
どこに書けばいいのかわからなくなって普段の有料設定時のおまけのような位置づけとしてここに書かせていただきました。
普段、実質無料記事のおまけの有料部分にはこういった小ネタ、小技などを置いているので、今後支援の意味も込めて投げ銭をしてもいいなと考えてくださる方へアピールする意味合いもあったりします。
それでは、今度こそ本当にありがとうございました。