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味方は1人でいい

先日、以前アルバイトをしていたお店の同僚だった女の子と食事をした。その子はまだ大学生で、普段は明るくて元気な子だけど、その日はなぜか元気がない様子だった。

話を聞いていると、ちょっとしたことから、話を聞いてもらえず、周りの仲間から軽んじられているとのこと。
そういう状況が辛いから、どうにかしたいとも。

僕は彼女に訊ねた
「本当に味方になってくれる人はいないの?」と。

すると、慌てた様子でそんなことはないと答え、自分の仲の良い友人はそんなことがないと言った。

冷たいかもしれないが、僕は味方が1人でもいるのであれば、それでいいのではないかと思った。

世界は、時にあまりにも残酷で醜いものである。
世界中の誰もが自分の敵ではないかと錯覚してしまうことがある。

でも、それは違う。たとえ、世界中の誰もが敵になったとしても、そんな時に自分に寄り添ってくれる人が必ずいる。いないわけがない。必ずいるのだ。

そして、そんな人こそ、自分にとって本当に大切な人だ。
敵になる人なんか放っておけ。そんな人にいくら構っていても状況は変わりようがない。

それよりも、自分のことを想ってくれる人のほうが大切に決まっている。
そして、そんな大切な人は、1度失うと、もう2度と返ってこない。
後悔してから、失ってからでは遅いのだ。
時間は返ってこない。
だからこそ、今を大切にしなくてはならない。

自分にそのような人がいるか考えた。
答えはまだわからない。それは、自分がそのような状況に陥ったことがまだないから。
でも、きっと僕にも手を差し伸べてくれる人が必ずいるはず。

正直、味方が多いことに越したことはない。
でも、たとえその数が1人でも、味方は味方だ。
忘れてはいけない。そんな人が自分の傍に1人でもいることのありがたさを。

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