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私を幸せにしてくれた才能①~レジー・ミラー前編

音楽家、作家、スポーツ選手…世の中には色々な才能があります。才能の定義は一つではないと思いますが、私は「他人の気持ちを強く揺さぶることが出来る能力」だと思っています。私はそんな才能に出会うと、とても嬉しく、幸せな気持ちになります。才能にまつわる思いや、もう少し細かなこだわりもあるのですが、それはおいおい書いていくことが出来ればと思います。まずは、どんどん私を幸せにしてくれた才能を紹介していきます!

【私を幸せにしてくれた才能①】レジー・ミラー~元NBA選手

レジー・ミラーは30-20年前に活躍したNBA選手です。マイケル・ジョーダンと概ね同世代の選手で、インディアナ・ペーサーズというチームで活躍した3ポイント・シューター、そこそこ有名な選手です。そこそこ、という表現はNBAファンの方々からすると「知らないなんてあり得ない」となると思いますが、バスケ経験者やNBAファン以外の人で知っている人はレア、そういう感じです。ざっと概要が知りたい方は、こちらをどうぞhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%82%B8%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%9F%E3%83%A9%E3%83%BC

<レジー・ミラーの才能1~唯一無二の個性>

とにかく他の選手と違う、プロトタイプの正反対にある選手でした。素人が見ても、すぐに「なんか違う人がいるぞ」とすぐ気付くような。どんなところが個性的だったか、少し紹介してみましょう。

・変わったシュートフォーム…普通、男子のワンハンド・シュートはボールを持った腕をゴールに真っすぐ正対させます。脇を締めて、真っすぐゴールに向けてフォロースルー出来るように。かのスラムダンクでも、ゴリが桜木花道に繰り返し指導していますね。基本中の基本です。一方で、レジー・ミラーのフォームは全く違います。脇は開きまくり、右手と左手が交差するようなフォロースルー、どちらかというと女子のようなフォームです。一度見たら、忘れられません。誰かに教わったフォームではないのは、一目瞭然です。彼自身、「何も考えずにシュートを打つ」と言っています。

これ以外にも、ヒョロヒョロのカラダ、ぎょろっとした目(イケメンではないが不細工でもない)、やたら膝を高く上げる走り方、ライバル選手や適地のファンと繰り広げるトラッシュ・トーク(口喧嘩)、(やろうと思えば出来るのに)ほとんどダンクしないスタイル…上げだせばキリがないほど、「ほかの人と違う」選手でした。全員が化け物レベルの身体能力を持つNBA選手の中で、レジー・ミラーのジャンプ力やスピード、パワーなどは並以下だったと思います。その中にあって、(一見役に立たないような要素も含め)ほかの人とは全く違う個性≒自分らしさ、で勝負した選手でした。

<レジー・ミラーの才能2~無類の勝負強さ>

よく「ゾーンに入る」という表現をしますが、レジー・ミラーほど深くゾーンに入り、通常時以上の能力を発揮したアスリートを私は知りません。一流のアスリートはみなこういった能力を持ちますが、その振れ幅が異常でした。ブザービーター(試合終了のブザーとともに決勝点を決める)は数知れず、試合終盤に9秒間で8点取り、逆転してしまうなど、大事な場面になればなる程、パフォーマンスを上げる選手でした。日本の野球選手であれば、日本シリーズや球宴で活躍しまくる清原のようなイメージですが、バスケットは流れの中でプレーが続く競技なので、より「あ、ゾーンに入ったな」と分かりやすいです。ゾーンに入った人は、ある意味神々しく、それを見る者になんとも言えないカタルシスを味あわせてくれます。まるで、人間の無限の可能性を見たような気分になるからでしょうか。(後編に続きます)

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