私たちは食べたもので出来ているvol.7#099
皆様、おはようございます。
佐伯です。
毎週土曜日は食について様々な角度から検証していく連載を始めたいと思います。
私は仕事柄、様々な食品に関わることがあります。
一つの製品に生産者様やメーカー様のこだわりや信念など、様々な思いが込められております。
これが製品の美味しさや健康への配慮、地球への配慮など様々な面でも思いが反映されています。
さて、今回は添加物とよく私も話題として取り上げますが、そもそも添加物とは何?という鳥瞰的視点でメリットとデメリットを提示し、どのように付き合うべきかを皆様と共に考えていきたいと思います。
①そもそも食品添加物って何?
食品添加物とは、食品の品質を保持したり、風味や栄養を改善するために使用される物質です。
これには保存料、着色料、香料、増粘剤などが含まれます。
歴史的には、古代から塩やスパイスが食品の保存に用いられてきましたが、現代ではより多様な添加物が利用されています。
②食品添加物のメリット
・保存性の向上
添加物は食品の腐敗を防ぎ、長期間の保存を可能にします。
これにより、食品廃棄の削減や、非生産期における食料の安定供給に貢献しています。
・味や色の均一化
添加物によって、製品の味や色が均一化され、消費者にとって一貫した品質の提供が可能になります。
・栄養価と健康機能の付加
一部の添加物は、食品の栄養価を高めたり、特定の健康機能を付加するために用いられます。
例えば、ビタミンの強化や、特定の機能性成分の添加などがこれに該当します。
このように定量的に申しますと、このようなメリットがあります。
この内容をもう少し噛み砕いてご説明しますと、添加物が使われる理由は5つの理由に分解できます。
それは、
安い
簡単
便利
きれい
美味しい
安くて、簡単に調理でき栄養も取れて便利。見た目も綺麗で味も美味しい。
こんな食品があるととっても嬉しいですよね。
しかし、本当にこんなに都合の良い事ばかりなのでしょうか?
次に食品添加物のデメリットについてご説明したいと思います。
③食品添加物のデメリット
・過剰摂取による健康リスク
一部の添加物の過剰摂取は、健康上のリスクをもたらすことがあります。
特に、合成着色料や保存料に敏感な人は、副作用を経験することがあります。
・アレルギー反応や敏感性
特定の添加物は、アレルギー反応を引き起こす可能性があります。
個人の体質によっては、敏感な反応を示すことがあるため、注意が必要です。
このように食品添加物のデメリットの多くは健康リスクです。
ではなぜこのような健康リスクが伴うのでしょう?
それは特定の食品添加物の原材料に起因するものです。
例えば「リン塩酸(Na,K)」は食品添加物の代表選手です。
理由は飲料、漬物などの変色防止。ハム・ソーセージ、水産練り製品、麺類などの加工品では接着剤として使われます。その他にも製造機械に材料が付着しにくくする乳化剤など様々な用途で活躍することから「食品添加物の万能選手」と呼ばれます。
しかし、このリン塩酸の原材料はなんだと思いますか?
実は黄リン(おうりん)、リン鉱石から作られているのです。
そうです。鉱石を加工しているため本来は食品ですらないため人体にとって負荷が掛かるのは当然のことなのです。
このことから、食品を選ぶ際には、成分表を確認し、添加物の種類と量を意識することが重要です。
特に過剰摂取を避けるためにも、日常的に摂取する食品の添加物を把握することが非常に大切です。
添加物を含む食品を摂取する際には、その安全な摂取量を意識することが大切です。
過剰摂取を避け、バランスの取れた食事を心がけることが重要です。
食品添加物との適切な付き合い方は、単に添加物を避けることだけではありません。
全体の食生活と栄養バランスを考慮し、利便性と健康的な選択を行うことが求められます。
④選択する食卓のすゝめ
食品添加物は、私たちの食生活において避けられない存在です。
そのメリットとデメリットを理解し、個々の健康状態やライフスタイルに合わせた適切な付き合い方を見つけることが、健康を維持する上で重要です。それは今日の食事は自分にとって必要なのは、安全性と栄養面なのか、利便性なのか選択することが何より重要です。
また、継続的な学びと情報収集によって、自分にとって最適な食生活を築いていくことがとても重要です。
それでは皆様、ご機嫌よう。