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【歌詞解説】BAD HOP — Last Party Never End feat.(Tiji Jojo, YZERR, Yellow Pato & Vingo)[prod.by JIGG]
最近、ヒットしているので、少し遅めだが、リリックの意味を考察してみた。
[Chorus: Tiji Jojo]
*今日だけはちゃんとめかし込んで
いつもの奴らと待ち合わせ
推測だが、東京ドーム後に身内だけで行われたウルフギャング六本木で行われたという食事会と東京ドーム公演の二つを指していると思われる。
友達も連れてきて
輝くあの子とDiamond Chain
逐一、こういう金持ち自慢のような発言があるが、これはHIPHOP特有の文化であり、”FLEX(フレックス)”というモノである。
「悪いことをせずにラップだけでこれだけ稼いでいる」という自慢と共に、次世代のために夢を見せるためでもある。
今日はもう来ないから楽しんでる
俺が払うからが口癖
これは、Tiji Jojoが酔っぱった時の発言であり、この発言から「MONEY MAN」という楽曲も作られている。
俺たちに終わりはねえ
誰一人帰さない最後まで
[Verse1: YZERR]
待ちに待ったParty
ちゃんと今日だけ時間通り
YZERRには遅刻癖があり、自分の誕生日の大分旅行のフライトを寝坊し、YZERRがいない中、誕生日旅行が決行されたことがある。
が、今日だけは時間通りだということ。
横に連れるShawty
君と二人銀座でショッピング
Shawtyとは、スラングで「かわい子ちゃん」みたいな意味である。YZERRにおいては彼女のことを指す。
奥の部屋に案内されて座る特等席
君が選ぶ俺の横が最後の就職先
このバースの「俺の横が最後の就職先」というのは、YZERRソロ名義の「Queen」という楽曲からのセルフサンプリングだ。
人目気にしない なぞるBodyのライン
鳴ってる5時のチャイム
川崎市では、5時にメロディチャイムが鳴ることから。
迎えのダブルのR
君を連れ向かう
ロールスロイス(Rolls-Royce)の頭文字が2個のRであることから。
夕方なのに星を眺め
好きな曲を流してる
ロールスロイスのファントムの車内の天井にはプラネタリウムがあることから。
ここまで、ロールスロイスを所有していることをほのめかしているが、これは自慢ではなくHIPHOPの文化、FLEX(フレックス)である。
お気に入りのレストランで
仲間達と集まって
恐らく、ウルフギャングのこと。
これ以上はないって
最高だから最低なことも笑い合って
感謝してるBest Friendsくらい
大事なGirl Friend
みんな連れてこうぜ Yeah
[Chorus: Tiji Jojo]
*リピート
[Verse 2: Yellow Pato]
このLocation
最後の日にふさわしい光景
東京ドーム公演の景色のこと。
大量のメンションに
日本中が祝福してる
言わなくてもわかると思うが、ストーリーのインスタのメンション。
最初のFriendに
酒に美女と祝う成功
BADHOPは、初期から最初からの友達を重要としており、「No New Friend」や「Day Ones(KOWICHIの曲への客演)」などその考えから作られた曲も存在する。
10代みたいに声を上げ騒いでる
こんなに最高 だけど最後
気分は上がり続け沈むのは太陽
空は暗くなってくるけれど
明るい俺たちの未来
Yeah, yeah, yeah, yeah
過去の日々に乾杯
太陽は沈むのに対して、自分たちの気分は上がり続けるということ。
皆笑ってるだけど涙目
何もない手で掴んだ幸せ
ここでいう”涙目”とは、解散という悲しさからエモーショナルになっているわけでない。
大麻を吸って目が赤くなっていることを指している。
この意見はあくまで推測だが、過去のメディアなどの言動からも、エモーショナルになっていると思われるのを嫌がっている様子が何度もあったので、そんなことをリリックに入れるとは考えにくい。
今日が終わっても時代を跨いで
受け継がれるDNA
BAD HOPが無くなったとしてもその意志はDNA(遺伝子)のように受け継がれるということ。
楽曲「Champion Road」でも「全国にばら撒いてきたDNA」と類似リリックを言っている。
[Chorus: Tiji Jojo]
*リピート
[Verse 3: Vingo]
リムジン止まるハイアット前に
遅刻して乗る車内
ハイアットホテルのこと。
東京の友達 Friendが
既に馬鹿騒ぎ
今どこにいるVingoって
何件も来るLINE
ごめんを言う前に
並ぶHennyはいつも3杯
BADHOPの身内ノリでは何かヘマをしたら、ヘネシー(ブランデー)のショットを3杯飲むのが定番なのだろう。
HennessyはBAD HOPが愛飲してるお酒であり、数々の曲でも出てくるフレーズだ。
‘
「Hennessy片手 仲間とSomoke Weed」
楽曲「Black Bandana」より
「HanneyにCola ウイスキーにSoda」
楽曲「Eivissa」より
一万円 また一万円
いいよ好きなだけ
楽曲「ICHIMANYEN」からの
セルフサンプリング
Chrome Heartsの
このRolex1時指してる
クロムハーツ (高級アクセサリーブランド)とロレックス(高級時計)のコラボを所有しているというFLEX
彼氏いるから帰り支度する君
俺と一緒に居れば言うぜ
帰りたくない
エンドロールは流させない
オープニングからクライマックスのLife
東京から橋を渡ったあの日からSuperstar
BAD HOPは全員が川崎出身だと思われがちだが、Vingoは東京出身である。
かくいう彼は、現在Hideyoshi擁する”Tokyo Young Vision”の創設メンバー(所属時代はCrown名義)であり、当時周りとの温度差を感じそれをYZERRに相談したところ、
BAD HOPに加入する経緯となった過去がある。
東京からの橋(大師橋)を渡って川崎のBADHOPに加入したという感慨深いバースである。
[Chorus: Tiji Jojo]
*リピート
以上です。
まとめ
今までのBAD HOPの遍歴やレガシーがふんだんに織り込まれた楽曲ですね。これを機に今までの曲も振り返ってみてください。
年度別にオススメのHIPHOPプレイリストまとめてます。是非。
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