Vol. 14 脚の速い人と遅い人の特徴と走りの技術
僕は中学校から高校生まで陸上部だった。
それと並行して、小1〜高校3年まで剣道もやっていた。
どちらも個人競技だったので自分で考え、自分でトライし、何度も失敗した。
その中で気付いた事が山程あった。
その1つとして脚の速い人、遅い人の特徴というのがある。
今回はそれを書き綴る。
脚の速い人の特徴
これには大きく分けて2種類のタイプが存在する。
1.とにかく筋力があってガタイがいい脚の速い人
2.身体は細いけど脚の速い人
僕は後者だった。
特に中学生くらいだとこの特徴は顕著に現れる。
筋力があって脚の速い人の特徴として、走り方が上手くない(走りの技術が低い)ということがある。
逆に細いけど速い人は、走り方が上手い傾向にある。
つまり両方兼ね備えた人間こそが日本代表レベル、世界レベルへと到達する。
そしてこの"走りの技術"を理解する事は、スプリント能力を大きく向上させるヒントになる。
走りの技術
ここで言う走りの技術とは、地面へ加えた力を効率よく推進力へと変えることである。
地面を蹴ったエネルギーはそのまま作用反作用の法則により、同じエネルギーが返ってくる。
仮に体重60kgの人間が100kgの力で地面を蹴ったとする。
すると、100kg分のエネルギーがそのまま身体に返ってくるので、【体重-反作用分のエネルギー】【60kg-100kg=-40kg】、つまり-40kg分のエネルギーが身体へ返ってくる。
計算上マイナスの表記にしたが、マイナスのエネルギーというのは存在しないので、単純に40kg分のエネルギーが余っている状態だ。
つまり、その"余った力"こそが"推進力"となる。
図に表してみよう。
ここでは40kg分の推進力が得られている。
だが走りの技術が有るか無いかでこの40kg分のエネルギーをそのまま使えるかどうかが決まる。
推進力をそのまま使えるのか、それとも半減させてしまうのか、それが走りの技術の差である。
その技術を図で説明したものが下の図である。
実際に進む力を(kg)の単位で表したが、分かりやすくするためなのでそこはご愛嬌。
要はどれくらいの力が推進力として使えているのかという話だ。
細かく文で説明してみよう。
走る際身体の中心よりも前に足が地面に着いた場合、それはほぼブレーキとなってしまう。
【推進力】-【ブレーキ】=実際に進む力となるので、図の①の場合【推進力40kg】-【ブレーキ20kg】=【実際に進む力20kg】となる。
②の場合、【推進力40kg】-【ブレーキ5kg】=【実際に進む力35kg】となる。
つまり、足を着く場所が身体の中心に近ければ近い程、ブレーキの力は0に近くなり、推進力を下げること無くそのまま前へ進む事が出来るのだ。
まとめ
今回はブレーキの観点でしか"走りの技術"を説明していないが、身体が細くて脚の速い人はこれが最初から上手く出来ているということだ。
これに筋力が付けば更にスプリント能力は向上するだろう。
逆に筋力はあるが走りの技術が無い人は今回説明した"走りの技術"を理解し、実践する事が出来れば、スプリント能力は大きく向上する事だろう。
他にも"走りの技術"という点では細かい要素、テクニックが沢山あるが、今回はここまで。
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鈴木 翔