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アメリカでの挑戦とラストシーズンへの決意~五十嵐圭暉

アスリートブランド生レポートシリーズ!
今回はMissouri Valleyに主力選手として所属して、アメリカラストシーズンでの集大成を控えている、五十嵐圭暉選手に実際にアメリカにいて感じたことや経験したこと、アメリカ留学を考えている選手へのアドバイスを聞いてきました!


Q アメリカ大学サッカー留学への動機は何でしたか?なぜアメリカの大学を選んだのですか?

A 僕は進路選択する時期がちょうどコロナで日本の大学へアプローチができない中、進路を決めなきゃいけない状況でした。そんな中アスリートブランドからアメリカ大学サッカー留学のお話をいただきました。正直、日本だったら僕のような名門ではない高校から大学にサッカーで行くとなると厳しい部分はありました。なので "今までの経歴が関係ないアメリカ” という異国の地で自分の力がどれだけ通用するのか知りたかったし、実力だけで勝負してみたくアメリカの大学への進学を決断しました。



Q アメリカの大学サッカーは日本と比べてどう違いますか?環境、プレイ、練習など違いを感じた点や驚いた点はありますか?

A 日本とアメリカの大学を比べて、環境は断然アメリカのほうが良いと感じます。資金面でも予算が多くあるのでサッカーが有名ではないアメリカでもアスリートに良い待遇があります。またサッカーにより集中できる環境も整っています。練習時間は短かく、アメリカのサッカーはフィジカル、サイズ、速いが重宝されがちです。日本のサッカーの方が技術はあるが、ダイナミックさはアメリカの方が感じました。

Q チーム内でのコミュニケーションや文化の違いについて教えてください。

A アメリカのサッカー部には英語を第二言語として話す選手が多くおり、最初は苦労もしました。文化なのかはわからないですが、サッカーのプレーで魅せれば自然と周りの選手も自分に興味を持ってくれたりしました。また、海外の人たちは日本と比べて人間関係に対するストレスもないので話しやすいと感じました。


Q 留学生としての大学生活はどうでしたか?勉強とスポーツの両立は難しいですか?

A 1,2年目はもちろん苦労しました。サッカーと勉強の両立は難しいです。英語がわからない中で課題などを聞き取ってやってくのはきつかったけど、しっかりスケジュール管理して日本人なりにコツコツやり続けて慣れてやれるようになると思います。


Q 自身のサッカーの成長について、どのような点がありますか?自分のスキルやプレースタイルに変化や進歩を感じましたか?

A 僕はアメリカに来て、フィジカルはマストで必要だと思いました。自分の特徴であるパスなどは磨きつつ、課題であったフィジカル強化のために筋トレを行いました。また色々な国の選手がいるので、その選手たちと話すことでその国の選手の好みなどを知れるし、自分には知らない観点からサッカーを知ることもできました。


Q 留学して、困難な瞬間はありましたか?それらをどのように乗り越えましたか?

A やはり困難だったものは言語の壁です。最初はコーチとすら英語を通して話すことができませんでした。でもアメリカにいる人たちはみんなフレンドリーなので、自分のつたない英語を理解してくれるし、どんどん話すことによって輪も広がり話せるようになりました。もちろん苦労はしたけれど挑戦することで間違いを知れるし、乗り越えられると思います。


Q 大学サッカー留学中に得た最も貴重な経験や教訓は何ですか?それがどのようにあなたの人生やキャリアに影響を与えましたか?

A 僕の最も貴重な経験はナショナル(全米大会)です。自分のいる地域はレベルが高いのでナショナルに行くのも大変な中で昨シーズンはレギュラーシーズンもプレーオフも優勝してナショナルに行くことができました。ナショナルに出ると全てが変わります。まず試合のために何日も前からホテルに滞在し、学校も休みます。試合のことしか考えない、まるでプロのような生活を送りました。でも大会で2年連続で勝ててない相手がいて悔しさがあるし、その悔しさの経験を得ることで考え方が変わったり、自分のモチベーションに繋がっているので、ナショナルが自分の中で1番大きな経験になっています。


Q アメリカの大学サッカーでは、どのようなトレーニングや考え方が一般的ですか?それが自身の成長にどのような影響を与えましたか?

A 僕のいるチームはポゼッションを重視するチームなので、いい意味でアメリカらしくない練習が多いです。またシーズンがない時は週3,4でウエイトトレーニングがあります。ほとんどの選手がチームでもウエイトトレーニングをして自主練としても自分でジムに行く、そんな選手が多いです。他には週に何試合もあるのでゲームの前日は軽い練習がほとんどで、コンディションをほんとに考えた練習内容だと思いました。


Q 留学生として、海外のチームメイトやコーチとの関係構築について、どのような工夫や努力をしましたか?それが成果をもたらしましたか?

A 僕が意識したことはサッカー外でもコミュニケーションを取ることです。サッカー中は自然とチームメイトと話すことが多いですがサッカー外でも食事や課題を一緒にやったりしました。そうすることでチームメイトのことをよく知れるし、コーチともお互いの意見を交換しやすいです。積極的に話すことが一番良いと思います。


Q アメリカの大学でのサッカー留学が終わった後、将来のキャリアプランや目標は何ですか?それに向けて今後どのようなステップを踏む予定ですか?

A 今はプロサッカー選手を目指しています。なので今のシーズンと次のシーズンが勝負です。僕はコネクションも多く作れているのでそれをどう使っていくかも大事だと思っています。今の目標はやれるところまでサッカーをやってくつもりです。正直そのあとはどうにかなると思っています。でも日本での就職も考えているので、今のうちから英語を学び、準備はしています。


Q 大学サッカー留学を振り返って、もしもう一度同じ道を選ぶことができるとしたら、何か違うことをするか、または同じことを続けますか?理由を教えてください。

A 同じ道を選びます。なぜなら日本の大学じゃ経験できない経験ができるからです。アメリカはやるかやらないかは自分次第だし英語で勉強をやらざるを得ない状況に身を置けるので4年間ですごくいい経験になるし、実力も付くと思います。


Q これまでのサッカー留学生活での最も印象深い思い出や経験について教えてください。

A ダービー戦です。2年生の時のシーズンの試合で同じ地域に全米1位のチームがいました。そのチームと自分のチームは近い距離にあり、お互いに全米のランキングが高いので注目度が高かったため、平日にもかかわらず、スタンドが満席になりました。当日は異様な雰囲気でブーイングなどが多く、ワンプレーで沸くような試合でした。日本の綺麗な応援とは違い、貶し合いのような声もありました。ほんとにプロのダービー戦のような盛り上がりでした。


Q アメリカの大学サッカー留学を考えている高校生にアドバイスがあれば教えてください。どのような準備や心構えが重要だと思いますか?

A 心配しすぎないことが大事です。もちろん、友達も英語力も何もない状態で知らない場所に身を置くことは勇気がいることだけど、それに打ち勝てばとても良い経験になります。アメリカに来て、このような経験を若いうちにするのはとても大事なことだと思います。英語を習得したり価値観を広げれば将来の選択肢も増えますし、アメリカで文武両道を4年間続ければそれはとても大きな財産になります。大変ですけど正直なんとかなります。なので今しかできないアメリカ大学サッカー留学をするべき、もし迷ってるなら行くべきだと思います。心配しすぎず、アメリカに行きたい思いが少しでもあるなら、ぜひおもいきり楽しんで挑戦してみてください。

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