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冷静にレッスンを評価する

ゴルフレッスンを受ける理由はいろいろあっていいと思います。
みんなで楽しむサークル感覚で、
ゴルフが上手くなりたくて、
運動習慣のために、
私たちティーチングプロやインストラクターがゴルファーのさまざまなニーズに応えられるように努力しなくちゃいけないですよね。

私は、ゴルファーの「上手くなりたい」に最適に応えられるティーチングプロを目指してきました。
今でもその想いは変わりません。

私のレッスンは、途中で辞めるハードルを下げています。
一度レッスンを受け始めたら、だらだらと惰性で続けて欲しくないからです。
いわゆる情によって続けて欲しくないので、4回ごとのレッスンで必ず区切りをつけています。
それで「合わない」と思ったら、すぐに見切りをつけてもらえるようにしています。
最近のセミナービジネスの王道の真逆を行っています。
これじゃあ、儲からないでしょうね。
でもいいんです。
常にクライアント様のためになっているかどうかの、評価を自分に下すためです。

「上手くなるためのレッスン」の話をしましょう。

技術的な感覚要素をどのようにして伝えるか。というのはとても難しいです。
独学でも10万球くらい打てば、結構上手くなるとは思うんです。
単純計算でも1日300球を毎日3年弱続けるわけですよ。

それが大変だから、YouTubeやゴルフ雑誌、DVDなどで理論的なお勉強をして、近道を探すんですよね。
私の場合、ティーチングプロになるための最短ルートばかり考えていましたから、勉強はたくさんしたと思います。
買い集めた書籍、動画は軽く50万円以上かけました。

週刊誌で勉強!
700円程度ですが、読み込むうちに中身の薄さに物足りなく、2〜3種類買えば、月の雑誌経費は1万円…
さらに、「今話題の新理論」なんて言われたら書籍代やDVDだって「清水の舞台から飛び降りる」思いで買いますよね?

練習場だってタダじゃない。
一回1,000〜1,500円でも毎日行けば3〜4万円。

3年続ければ、
5万円✖️12ヶ月✖️3年=180万円!

月に2回はコースに出たいし、
道具だって、より自分に合ったものを選びたい…
しかし、なんでゴルフウェアって高いんでしょうか。
ウェアのことまで考えると費用の計算はしたくなくなりますね。

私のケースでは、ゴルフ場で働いていたので練習にかかる費用は大幅に抑えられましたが、普通のお仕事をして同じようにゴルフの上達を目指したら、もっと費用はかかっていたはずです。

せめて、ゴルフ雑誌を読み漁って、
レッスン動画を観て、練習場で試行錯誤する時間と費用を「レッスンで節約できれば」とレッスンを受けてくださるんですよね…

私はそれに応えたいのです。
ですから、レッスンを受ける前にあえて言いたいです。
想像力を鍛えてください!

レッスンでは、例え話がたくさん使われます。

「グリップは小鳥を手で包み込むような優しさで…」
→小鳥を触ったことない人の方が多いのでは?
でも、小鳥が潰れない程度の握り圧が求められているんです。

「バックスイングの時の右手は蕎麦屋さんが出前持ちを持っているのをイメージして」
→ウーバーイーツはバッグに入れているし…
でも、こんな動画をイメージしてください。

ゴルフの動きと全く同じ感覚をゴルフ以外で表現するのはめちゃくちゃ難しいです。
あくまでもイメージとして受け取って欲しいので、似た感覚を私たちも想像して表現するんですよ。

本来なら、何千球も打っているうちに何となくイメージとして湧き上がってくる感覚をレッスンではインスタントにダイレクトに伝えようとするわけです。

コーチが言う感覚が身につくためには、教わってからさらに何千球も打たなければならないのです。
その時間を端折りたいがために、コーチはイメージとしてやったこともない例を挙げるのです。

レッスンしていて指導力に悩むところでもあります。
例えば、ドローとフェードの打ち分けの感覚なんてどうやって説明すればいいのでしょうか?
ネットで調べれば打ち方なんていくらでも出てきます。
その中で、自分に合った感覚をトライして、ダメだったら他のを当たって、試行錯誤を繰り返してようやくイメージが掴めたと思ったら、以前ネットで読んだことがあるものだった…なんてことになるわけです。

しかも、あなたが自分で勝ち得たその感覚はとても尊いものです。
他の、困っているアマチュアに教えてあげたいと思うでしょう。後輩のゴルファーに無料で教えてあげるわけです。

後輩のゴルファーは「無料だし、先輩の好意だから」素直に受け取って、一生懸命試すんですけど、結局試行錯誤をしないと得られない感覚ですから何となく「はい!わかりましたー」って応えちゃう。

先輩は「そうかそうか^_^
そこら辺のプロより俺の方が、よほどレッスンが上手いだろ!」なんて思い込んでしまう。

結局、お金を払うよりタダで受けられるアマチュアのレッスンが横行する…どこのサイトもそんな感じです。
じゃあ、プロが無料でレッスン公開!ってやっても、「どうせ後でビジネスするんでしょ?」って警戒されちゃうから、ネットの分野にプロは参入しにくくなります。

そもそも、世の中のティーチングプロ、インストラクターがスキルをまるで秘技のようにもったいぶっているからダメなんです。
それは大前提ですけど、どうしてプロに聞かないでアマチュアに聞いてしまうのでしょうか?

これはもしかして、20年以上続いた日本のデフレのせい?って思ってしまいます。
なぜか、ビジネスすることが悪いことのように言われる始末…私がティーチングプロを目指した当時、練習場には「宗教か?」って思わず聞きたくなるようなレッスンが横行していました。
不況下では、顧客を囲うことに特化したビジネスモデルが成功法則だったのかもしれません。

もう一度、行動経済学の観点から、
・レッスンを受ける理由に立ち返れば、独学出来が遠くなるほどのコスト(時間とお金)をかけるより
・レッスンについてほとんど勉強していない上手なアマチュアの独特なレッスンを受けるより
費用対効果を狙ってレッスンを受けていることを思い出してください。

そしてコーチに教わったらいきなり上手くいくものではありません。
感覚的なアドバイスをもとに、自分で想像力を働かせて、イメージをより鮮明に身体に覚え込ませることが重要なのです。

以前、レッスンで「サラリーマンがゴルフの練習がわりに傘を振る感覚です」って教えたら
生徒さん「私は傘を振ったことがないのでわかりません」って言われました。
私「じゃあ、子どもの頃、棒切れを振り回して遊んだことありませんか?」って聞いたら
生徒さん「ありません」
私「そうですね〜…まあ、とにかく軽く振る感じなんですよ」って、自分のボキャブラリーのなさを痛感しましたが、
まさか、「軽い気持ちでクラブを振ってください」って伝えるのに、例え話にことごとく「わかりません」って言われるとは思いませんでした。
15年のレッスンキャリアをもってしても「参った」という感じになってしまいました。

教育学的に言えば、「ラポールが築けていない状態」なのかもしれなかったですね。
永らく教わっているのに上達しない苛立ちをぶつけられていたのかもしれません。
それでも私たちプロは、自分が持っているアイデアの「引き出し」をフルに使って、説明を試みるんですよ。できる限りの歩み寄りと努力をするわけですが、受け手にその準備が整っていなければ効果はないのです。

先輩のプロは「そんなことを言うゴルファーはさっさと切っちゃえ」って言うんですけど、私はクライアントが受けてくださる以上は、絶対に諦めないと決めています。
どこかに糸口はあるはずだと、それこそ試行錯誤を繰り返すのですが、あまりにイメージが乏しく、説明は何となく「暖簾に腕押し、糠に釘」状態…

それなら、と実際に傘を持ってきて振ってもらったのです。
そうしたら「傘とゴルフクラブは違うので、同じようには振れません」と言われてしまいました。

結局、軽く振ってもらうことは諦めて、一緒にコツコツとレッスンを繰り返すことしばらくして、「コーチが言っていた感覚はこれですね!サラリーマンが傘を振る感じって意味がわかりました。」って…
「今だに傘降ったことないでしょ!どれだけ想像力ないんだよ!」って突っ込みたくなったのは、グッと堪えて
いい当たりを連発している様子を見て一緒に喜びました^_^

レッスンを受ければ、ほとんど練習しなくても上手くなると思っている人もいるでしょうが、
「理解(わか)る」のと
「習得する、できる」のは
別なんです。


レッスンを受けて、さらに練習を重ねることでスキルが定着するんです。
簡単に覚えたことは、簡単に忘れます。
でも、イメージを持つことで動きの記憶を身体に残すことが容易になります。

やっぱり、レッスンは
・想像力(イメージ力)

・成功体験の回数
が重要なんですね。

そう言うわけで、プロのアドバイスは、成功体験のヒントがたくさん詰まっています。
できるための道筋をたくさん持っているのです。

もしも、上達に行き詰まりを感じている人がいたら、一度はプロの門を叩くことをお勧めします。
無料の体験レッスン、onlineでのレッスンもあります。
ぜひ試してみてください。

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