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無理してる⁉自分で気づけば独学でも上手くなります。
イラストが少し微妙ですが、冒頭のイラストの野球選手は③のいわゆるアンダースローで投げる直前のシーンを切り抜いたものです。
(問題の答えは③アンダースローです)
おそらく、野球を経験したことがある人はほとんどの人が正解だったと思います。
なぜわかるのか?
それは、身体の構造と動きのバランスや流れを考えた時に、①や②の投げ方にするには、イラストのシーンはやや無理があるからです。
※②は投げられなくもないのですが、動きの上では非効率になります。
ゴルフでも同じことが言えます。
次の動画のようなスイングをする人は、動きの中で、シャフトの動きが不自然です。ゴルフをある程度経験したことがある人であれば、感覚的にわかります。気づかない人は、もう少し熟練が必要かも知れません。
#ゴルフレッスン #初心者 #シングル #足利 #太田 #ご相談ください pic.twitter.com/Gbyer17gIP
— goldkid (@knk_k1) March 30, 2021
動画で見れば、シャフトの動きが不自然(非効率)なことはわかるのに、実際に打っている人は初心者ではありません。イップスでもありません。
ですが、動画を見せても自分で直すことが出来ません。
レッスンでラウンドしているときでも平均でも90は打たないようなゴルフをしているレベルなのに!
本人にとっては、自然な動きをしているつもりでも客観的に見れば不自然なところが見えてきます。
動画のケースは分かり易いものですが、動画ではわかり難い場合もあります。その場合は、レッスンをしているプロ、インストラクターが傍にいれば、指摘することもできるでしょう。
ポイントは、動画を見て自分で不自然・非効率な動きが見いだせない人は、すぐにレッスンを受けるべきです。
ということを書くと、「私、自分の欠点はちゃんと把握しています」と、体験レッスンの際にいわれることがあります。
そういう人も、伸び悩んでいるのであれば、すぐにレッスンを受けるべきです。
なぜなら、あなたが把握している(と思っている)欠点は、実は欠点ではないかもしれないからです。
自分の事は自分がよくわかっている。というのであれば、そもそもレッスンは必要ないんです。特に、上手くなれば上手くなるほどレッスンの重要性が増します。
世界のトッププロのほとんどが、高い顧問料を払ってコーチを雇ってレッスンを受けているのがその証拠と言えるでしょう。
ヘッドアップ問題
私は「ヘッドアップ」という言葉をほとんど使用しません。
でも、体験レッスンにお越しになる方で3人に1人は「ヘッドアップ」という言葉を多用します。
ダフったら「あ~ヘッドアップしちゃった。」
トップしたら、「あ~ヘッドアップしちゃった。」
スライスしたら、「あ~ヘッドアップしちゃった。」
レッスンを始めた駆け出しのころ、「ヘッドアップってどうしてこんなにアマチュアの間に普及しているんだろう」って疑問に思ったことがあります。
まあ、正直今でも疑問に思っているのですが。
しかも、もっと驚いたことに「ヘッドアップ」がミスの主要原因になっている人(だと自己分析している人)のミート率の悪さがとても目立っていたのです。
ヘッドアップする人はミスヒットが多い。
ここから導き出せる結論は、、、
多くのゴルファーは
ヘッドアップが原因で、
ミート率が著しく低下し、
思うようにボールをコントロールできないから、
ゴルフの上達が妨げられている。
ということです。
そんなわけないでしょ!
めちゃくちゃ非論理的な事を、論理的に書きました。
ヘッドアップってある意味魔法の言葉なんです。
ヘッドアップはダメだけど、ルックアップは良い…
とか、
ヘッドアップを防ぐには、スパインアングルを保って…
とか、
おい、ヘッドアップしちゃってるぞ!
とか、
練習場で聞こえてくるゴルファー同士で、聞こえてきそうな会話ですが、書いているだけで頭が痛くなってきます。
繰り返しで恐縮ですが、そもそも私は「ヘッドアップ」という言葉を使いません。
細かい話は別にして、ヘッドアップってそもそも原因なの?結果なの?
いや待てよ、ヘッドアップって何よ?
顔が上がること?
首を反ることか?
それなら、フィニッシュでは多くのゴルファーが顔を上げてボールを見送っているじゃないか。
フィニッシュに至る前に、首を上げていることか?
そもそも、スイング中に首の角度や顔の向きなんてどこまでコントロールできるのだろうか?
ああ、「細かい話は抜き」って書いたのに、どんどん細かく袋小路に迷い込んで言っているような、、、
結局、首の角度をコントロールするには何を意識すればいいのだろうか?
アドレス時の姿勢を保った上でスパインの角度をキープしようとしているにも関わらず、周りの仲間からヘッドアップといわれてしまうのであれば、そもそもヘッドアップとやらは、結果?原因じゃなくて。
じゃあ、本当の原因は何よ?
自問すること、2万球くらい打てば、ヘッドアップの答えにたどり着けるかもしれません。
ヘッドアップなんて気にするものではなかった。と。
原因と結果を混同してしまわないことが大事なんです。
それから、魔法の言葉で自分のミスを一括りにしてしまうことは大変危険なのです。
ミスショットの原因は、1つではありません。
不肖私のレッスンでも、ダフりというミスショットをとっても、原因と言えるものは10個くらいあります。
(※ダフリの研究をして、その発表のために広島のゴルフ学会まで出ていきましたから、一応、私はダフリの権威です。)
ダフリだけでも、個人に合った修正の方法があります。各原因別に3通りは用意してあります。
ダフった人に「ヘッドアップしているぞ」なんて言わずに、約30通りの解決プランの中から最適なものをピックアップした上で、ご提案しています。
まるで、保険の勧誘のようですが、これがティーチングプロの腕の見せ所だと思っています。
結局何が言いたいの?
ということで、話をまとめますと、自分の動きの特徴が客観的に把握できている人はとても少ない。
動きの欠点を正確にスキャンできる人も少ない。
自己診断の正確な人が、ゴルフの動きやショットの物理的な現象について理解を深めることが出来れば、ティーチングプロやインストラクターのレッスンは必要ない。
しかし、多くのツアープロがコーチをつけている現状を見ればレッスンを受けずに上達するには、多くの時間とお金と労力がかかる。
それらのコストをレッスンを受けることで削減できるのであれば、レッスンを受ける価値があるといえる。
自然な動きとは?
効率的な動きとは?
ゴルフに必要な理論的な知識をしっかり覚えて、
自分のことを正確に分析して、
課題をもって練習に望めれば、独学でも充分上達します。
まあ、初心者だけでなく、自分のスキルを高めたいと考えているゴルファーだったら、アマチュア同士で時間とお金と労力を浪費して練習をだらだらと続けるのではなく、プロについてもらって効率的に上達を目指す方が経済的で、効率的だと思うのです。
今回は、自分への評価がそもそも間違っている人が多いよ。というお話でした。