ゴルフ上達に脳科学の知識
練習場で誰でも経験があるはずです。
ショットしてみる、ミスをする。
悔しい、なんとかもう一度ショットしてみる、でもまたミスする。
「コンニャロめ!」(この言葉を使う人は世代的に40代以上でしょう💦)
と思って、もう一度ショットする、でもまたミスをする。
結果、ミスショットを10回近く繰り返した挙句、
ようやく出た感じの良いショット!
「よし、この感覚がぼやけないように少し休憩しよう」って、休むんですよ。
もう、この練習ルーティンやると、下手になります。
どこが変だかわかりますか?
「ミスショットを悔しがること?」
でも、そんなの誰でもやるでしょ?
「良いショット1回でやめたこと?」
だって、何回も打って疲れましたよね?
その両方なんですけどね。
そもそも、なんでこれがいけないのかわかりますか?
脳は区別ができない。
まず、何度もミスショットを繰り返したことについてなんですけど、
どうして、ミスショットを繰り返すことが悪いのか、ってことです。
脳って結構癖がある記憶装置なんです。
例えば、ミスショットをして、悔しくて何度もトライしてたくさん練習すると、
脳は、「なんか、この動きたくさんやってるな!よし大事なことなんだろうから、しっかり覚えよう」って認識するそうです。
そして、良いショットが出ても1回でやめてしまうと
「この動きは、1回しかやっていないから、そんなに大事じゃないんだな。適当に覚えよう」って認識するんです。
感情的にも理性的にも、良いショットって思っている動きはほとんど無視して、
何気なく繰り返した動きを「大事な動き」って捉えちゃうんです。
脳って本当に曲者で癖者なんです。
脳の癖を知らないと…
多くのゴルファーがこの話をすると、
すんなり理解します。
というより、「わかってますよ〜」みたいなリアクションをします。
結局、これを読んでくださっているあなたも、
「そんなことわかってるって!」ってお思いの方もいるでしょう。
でも、一度あなたの練習の様子を動画で撮ってあげたいです。
上達に悩んでいるゴルファーはほとんど、この練習のルーティンをやってしまっています。
つまり、結局みんなこの負の循環に陥るルーティンをやってしまっているんですよ。
だから、気づいて意識して、行動を変えてゆかないと悩ましい壁を乗り越えるのが、本当に苦しくなります。
いわゆるハードモードになります。
まあ、悩むのが好き!という方もいますから、そういうドM気質なゴルファーのニーズもあるかもしれませんので、
悩みたい人はどうぞ。って思っています。
私は、ゴルフを「よりイージーモードで」楽しんでもらいたい、と思っているので、
マインドセットの観点からも、
この負のループに繋がら練習ルーティンをやめることを推奨しています。
自分の行動を律するのは結構難しいので、
コーチングをしながらいちいち指摘して、サポートをすることが私たちのレッスンで可能になります。
ウザがられる役回りですが、
これが結構大事です。
カネトモのレッスンでは、上達のためのロードマップというのをレッスンに取り入れています。
上達のためのロードマップ
いい加減、見飽きたという方にも、今回は、ロードマップの具体的な
内容に踏み込んでゆくので楽しみにしてください。
負のループを脱する練習ルーティン
先ほど紹介した、2点をやらなければ良いだけです。
では、どうすれば良いのか?
私が、レッスンでお話ししているのは、
「フィニッシュで3秒間静止してください」っていうことです。
「いきなり何?」ってお思いになったかもしれませんが、あなたもツアープロの試合での様子を観たことが一度はあるでしょう。
おそらくほぼ全てのプロゴルファーが、フィニッシュで飛んでゆくボールを見る際に、動きが止まっているはずです。
まあ中には大きなミスをして、クラブを手放したり、急に悔しがったりする選手もいるかもしれませんが、大抵の選手はフィニッシュでピタッと静止しているはずです。
ボールが飛んでいる時間は大抵4〜5秒程度ですから、
少なくとも地面に着弾するまでは、
フィニッシュのポーズのまま静止しているわけです。
シャッターチャンスを作ってくれている?
そんなわけはありません。
まず、ショットをした際に脳ではどんな処理が行われているか、というと…
打った感触、音、ショットの際に動いた動作の記憶、飛んでゆくボールの飛び方や行方、など様々な情報が脳に集まってきます。
感覚を司る機関でそれぞれの情報を取りまとめて、
記憶として脳で処理をします。
記憶するまでの一連の処理に、大体3秒〜4秒かかると言われています。
打ち終わった後の数秒の間に他の動きを入れてしまうと、
脳に上がってくる情報の量が増えて、記憶するのが少し大変になります。
だから、脳は、たくさんやったこととか、命に関わるようなこととかをより強く記憶するようにするわけです。
ダフった、シャンクした、トップした、などのミスショットの後の3秒間はゴルファーにとっては苦痛の時間かもしれません。
実際のレッスンでも、この3秒間の静止、というのを言った側からできて、
さらにその後も習慣化させられる人は稀です。
そういう人は、上達速度が以上なほど速いので、
やっぱりコーチングの現場では、何度も何度も、
「3秒間静止してくださいね〜」って指摘するわけです。
指摘される側も、「いざショット」という際に、
すっかり忘れてしまって、同じように何度も私に指摘されるわけですから、
本当にウザいと思います。
私だって何度も言いたくはありませんけど、こればっかりは、できない以上同じことを繰り返しお伝えするしかないので、習慣化が見られるまでは口を酸っぱくするくらい言い続けます。
ここまででも十分内容の濃い話にはなります。
実際にやってみるとあなたもなかなかできないことを実感するでしょう。
おそらく、ここから先は私の推測になりますが、
ショットの際に、いろいろなことを忘れてしまう。というのは、
一種のパニックを起こしているのだと考えられます。
パニックを制御することが練習場とコースの壁を壊してくれる
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