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ペアローンの落とし穴

先月、NHKのあさイチで「高騰するマンション」という話題が取り上げられていた。そこで、ペアローンの落とし穴を紹介していた。妻が精神的苦痛を抱え退職し、ローンの支払いに困る事態になったという内容であった。

売却の理由の紹介もあった。メガバンクのデータ分析によれば、3年目に離婚、7年目に転職、11年目に介護が理由で売却しているという。

ペアローン利用率

2023年の調査によると、20代・30代の住宅ローン利用者の約20%がペアローンを利用している。具体的には、20代でのペアローン利用率は約16.5%、30代では約18.6%だ。そのなかでも首都圏では、2023年のペアローン利用者が約34%に達し、過去最高を記録したというデータもある。

自宅を売却しなければならないということは、経済的危機に直面している状態である。では、この危機が何歳くらいに起こりそうなのかを考察してみよう。

2つの年齢を参考に考えてみる。1つが、20代・30代がペアローンが多いということなので初婚年齢を参考に、経済的危機が起こる年齢を考察してみる。2つめが、住宅ローンということで、自宅購入の平均年齢を参考にする。

平均初婚年齢

平均初婚年齢は男性31.1歳、女性29.7歳(2022年データ)である。
・男性34歳、女性32歳前後で離婚の危機
・男性38歳、女性36歳前後で転職の危機
・男性42歳、女性40歳前後で介護の危機
この年齢のときに経済的危機がおこる可能性がある。

自宅の購入年齢

次は自宅購入の平均年齢で考察する。

日本では、自宅購入の平均年齢は男性約41歳、女性約39歳である。
・男性44歳、女性42歳前後で離婚の危機
・男性48歳、女性46歳前後で転職の危機
・男性52歳、女性50歳前後で介護の危機

2つ年齢での考察

2つの年齢に基づく考察を比較してみる。
離婚の危機は、初婚年齢の男性34歳、女性32歳がイメージに合う。
転職の危機は、初婚年齢の男性38歳、女性36歳前後がイメージに合う。自宅購入の男性48歳、女性46歳はリストラによる転職がイメージに合う。
介護の危機は、自宅購入の男性52歳、女性50歳がイメージに合う。

まとめ

私自身は42歳で早期退職した。理由は様々であるが、これらの年齢は経済的危機が起こる可能性を意識しておくべきである。読者の皆さんも、自身の経験から何かを感じることがあるだろう。

人生には経済的危機が訪れることがある。その時に慌てないためには、何をすればよいのか。それは、働いている今、経済的自立に向けて準備をすることである。パワーカップルであっても、安心してはいけない。


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