【実質0円大学生活のすすめ】第06回:講師・講義内容の探し方
今回は、大学・大学院で開講される講義内容の調べ方です。
シラバスで講師名・講義内容を確認する
1980年代に『ニセ学生マニュアル』という本がありました。大学・大学院に所属する文系研究者の講義について、かなり詳細な情報が掲載されていて、知的オタクな人たちの必携書となっていました。
この2020年代版があれば科目等履修生が講義を選ぶ際に効率がよかったのではないかと思われます。残念ながら現在そのような情報源はないので、基本的には各大学ごとに調べるしかありません。
ほとんどの大学・大学院では「シラバス Syllabus」と呼ばれる、各講義ごとの内容やスケジュールがわかる梗概が公表されています。多くの大学・大学院のシラバスは検索可能なデータベースとしてウェブサイトからアクセス可能です。以下に早稲田大学の例を挙げておきます。
なお、学校によっては学生・教職員用のIDとパスワードがないとオンラインではアクセスできないところもあります。その場合は、教務課に出向いて冊子体にまとめられた「シラバス集」を見せてもらうことになるでしょう。
すべての開講科目が科目等履修生として履修できるわけではない…が
科目等履修生制度は、一般学生の受講に支障のないことを前提として運用されます。したがって、既出の記事でも書きましたが、一般学生に人気があり抽選で受講者を決めるような講義や、クラス単位で受講する外国語クラスなどは受講が許可されません。
ですから、シラバスをチェックして興味のある講義を見つけても、科目等履修生として「正式」に履修できないものもあるわけです。あくまでも、受講料を納入する形での「正式」に、という意味ですが。
「実質0円大学生活」を目指すわれわれとしては、もちろん対策は考えてあります(笑)。
シラバスの信憑性
シラバスには「講義内容やスケジュールがわかる」と書きましたが、実はそうでもないこともあります。シラバスには、監督官庁による講義内容のチェックに用いるという役割もあるため、講師が喜んで書いているわけではない、という噂もあるようです。そのような理由から、形式的に整ったように見せかけたシラバスも見受けられます。
とくに、大学院講義のシラバスは、ほとんどあてにならないと考えて良いでしょう。そもそも、大学院という場所は、カリキュラムに従って教師が生徒に知識を授ける場ではありません。経験や知識の差があったとしても、お互い研究者として対等かつ自由に議論する場です。つまり、シラバスなどで表現されないことが行われているのでそもそも書けないのです。
まとめ
講師名や講義内容はシラバスでチェックする。大抵はオンラインで確認することができる。
科目等履修生としてすべての講義を正式に履修できるわけではない。 とはいえ、「実質0円大学生活」として方法がないわけではない。
シラバスに記載されている内容が全て正しいと思ってはいけない。 特に大学院講義のシラバスの内容はあてにならない。
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