
【インタビュー 】『みも杯にしかできないことを今後も追いかけたい』/ みも Look Back This Year【#1】
Look Back This Yearとは
コミュニティ大会の主催者を中心に、大会に関わる様々なポジションの方にその年の活動を「LookBack(振り返る)」をテーマに8つの質問に答えていただく形でインタビューを行います。
大会を作る人達はどんなことを思ってこの1年を駆け抜けたのかを知ってもらうことで大会を運営する側と大会に参加する側、そして大会を運営する人達同士に新たな化学反応が起こることを期待してオルタナ編集部が企画、編集してお送りいたします
Look Back This Year(LBTY)ではSplatoonのコミュニティ大会に関わる方々を"Crew”(クルー)と呼び"SplatoonCommunityEventCrew"として様々な方にお話をうかがっていきます。
今年のトップバッターを務めていただくのは、みも杯の主催として様々な2人制大会でプレイヤーの人気を集める傍ら、コミュティでも唯一無二となるサーモンランのオフ大会Salmon Party!を実現させ、大反響を呼んだスリュー杯にもディレクターとして関わられているなど今年のコミュニティに衝撃を何度ももたらしてくれたみも杯代表のみもさんです。
今年を振り返ってどんなお話を聞かせてくれたのでしょうか。
プロフィール

【1】今年の活動で手応えがあったもの
――まずは今年の活動で最も手応えを感じた企画またはエピソードなどがあれば教えてください
たくさんありますが、記憶に新しいのはスリュー杯ですかね。
重大告知!!!!!!!!!! pic.twitter.com/p3h4nHFpIw
— スリュー (@suryu_splatoon) June 30, 2024
――6月に第1回(活動者対抗!スリュー杯)の開催が告知されたポストは約430万インプレッションとまさしくコミュニティに衝撃が走った告知でした
スリュー杯はご縁があってスリューさんにお声がけいただき運営統括として2回とも活動しましたが、スプラトゥーンの大会が初めての方向けに裏で誘導を考えたり、需要と供給が噛み合うように工夫したり、今までに無い経験をたくさん積むことができました!
告知から当日の配信までその結果が数字にも現れ、エゴサもしました(笑)
もちろん主催の人望があってこその大会ですので、スリューさんの印象を傷つけない為に参加者さんに失礼のないようにするのはもちろん、スリューさんの理想に近づけられるように今までの経験を活かして反映できたこともやりがいを感じました。これからもこの盛り上がりを支えられるよう頑張ります!
【2】今年の活動での反省点
――逆に今年の活動で一番反省している企画またはエピソードがあれば教えてください
みも杯に1番力を入れて活動していきたいと常々考えていますが、それが実現できなかったと反省しています。
色んな大会を少しずつお手伝いしつつ、みも杯をやっていたのですが、たまにお手伝い先の大会に全力を出しすぎてみも杯での大会がすくなくなってしまったり、簡易的な開催になってしまったことも正直ありました。
また選手からの質問に返答が遅くなってしまったり、ラグやトラブル対応も満足にできなかったものがいくつかありました。
ここは常に自分視点だけでも100点にしておくべき箇所だと考えているので、修正していきたいですね。 来年は私にとって特別な1年になると思います。既に動き出している大会もいくつかあるので、一つ一つを大切に心を込めて運営していけるように頑張りたいです。

「後ろ向きな理由ではない」とされたこれも来年以降の活動への布石と思われる
【3】パーソナライズ質問
――サーモンランのオフライン大会という選択肢はこれまでなかったものかと思います。
一方でみもさん自身は対人の大会でも実績十分な方です。あえて対人ではなくサーモンランでオフを開くことにした理由などあれば教えてください
(うわぁ難しい質問…とおっしゃった上で)
「オフライン大会やりたい!」今年の5月半ばに突然思いつきました。
オンライン大会が過飽和している昨今で、オフライン大会に乗り出すなら今だと考えたからです。ですがただ対人大会をやるだけでは、前例が既にあるので違うことをしたい!と思い、私が次に出せるオリジナリティはなにか。それがサーモンランでした。
忘れもしない公式からサーモンランのオフライン大会開催のお知らせがきたあの日。ついにスポットライトが!と沸いたあの日。ですがそれが目の前にして実現しないことになってしまったあの日。

サモラン勢が大いに沸いた試みだったが、諸般の事情により中止という採択がなされた
関連URL:https://www.nintendo.com/jp/live/salmonrun2024/index.html
私はいち大会運営者としてアルバイターの皆さんがどれだけ楽しみにしていたのか、少なからず運営者の中では比較的近い位置で感じていました。
元々サーモンランはあまりプレイしてきませんでしたが、みも杯で大会をするからには勉強を!と思い、色んな方の配信を見たり自分でも勉強したりして、気がつけばかなり思い入れの強いコンテンツになっていました。
こんなに盛りあがっているのにこのまま終わらせるなんてできない、私にできることがあるならやりたい!と考えていた矢先に「オフライン大会やるなら今だ」となり、サーモンランで開催することを決意しました。
対人での実績も十分とご質問にあり、そのように感じていただけていることはとても光栄です。ですが対人もサーモンランもまだまだ成長途中のひよっこ大会です。これからも選手の皆様が安心して参加できるように、そしてみも杯にしかできないことを今後も追いかけたいと思います。
【4】大会の価値
――今年の8月に著名なプレイヤーの発言をきっかけにして「非公式大会の価値」というものについて様々な意見が巻き起こりました。「価値ある大会」とはどういうものだと思うかについて個人としての意見をお聞かせください
少しズレた回答になってしまいますが、長年組んだバンドが解散理由にするくらいには(価値観というものは)すれ違いが起きるので、「価値」というものを他人と共有するのは難しいと考えています。
――(ユニークな例えに記者少し微笑む)
そもそも不特定多数の方がいろんな目的や目標をもって界隈に居るので「価値観を発信することはあっても、それを他人に強制しない」ことが大切なのではと思っています。
「これは価値のある大会だ!」というのは同じ大会に出場していてもそう思う人、と思わない人がいるので、各々心の中で留めておくのがベストだと感じています。
大多数の人が「この大会は優勝に価値がある」と思える大会は言葉にしなくとも既に共通認識になっているのではないでしょうか。
【5】印象に残った大会
――自身の活動以外で、今年コミュニティで行われた大会や企画などで一番印象に残ったものがあれば教えてください(公式のものは除く)
(大分考え込んで)1つあげるのが難しいですね…
――普段から親交があるので助け舟的にフォローさせていただくとイカップルに力を入れて開催されていることもあってか、イカップルの大会についてはかなり大小関わらず広く把握されているイメージがありますね。
そうですね。例えば2wins(杯)さんは世界観が好きですし、カク杯は競合ですがもっと伸びて欲しいと思ったりしてます。
――あと先日の(タイカイサポートを使った)サーモンラン大会のカレンダーを作成された方のポストにはいち早く反応されていた覚えがあります。
サーモンランの大会を検索できるページを作りました!
— たれくん (@yknk__no__tare) November 26, 2024
Googleフォームで登録いただくと一覧、カレンダー表示や検索ができるようになっています(要望受付中です)
もしよければ使ってみてください🐟🔥#サーモンラン大会告知 #サーモンラン #サモランhttps://t.co/oowKrA83Uk
ウチはタイカイサポートを使わないサーモンラン大会なのですが、画期的だったので載せて欲しいなと思って声をかけました。翌日には対応いただけたようで本当にありがたいです。
【6】人への関心
――コミュニティ大会に関わる人の中で、「この人と話してみたい」と思うような方がいれば教えてください(可能なら理由も含めて)
仮面舞踏杯やバリスタカップ主催のぷちまるさん。

この2つを手掛けたウチの1人がぷちまる氏だ。
雑談をする関係ではありますが、アイデア含め運営について長く話し合うことあまりないので、お時間いただいてゆっくりお話したいと思うことはあります。
――ネタバレになってしまいますが、今回の企画ではぷちまるさんにもお話を伺う予定ですので、そちらも楽しみにしていただければと思います。
【7】今年の評価
――今年の活動にご自身で点をつけるとしたら何点ですか?(100点満点として)
60点です!
――第三者目線で見ると大成功の1年のように思われましたが…思ったより謙虚な数字ですね。
オフイベ、他大会、みも杯、すべてをもっと本気でできたなと感じているのでこの点数にしました🙇 あとは前述の通り、選手対応に納得いっていなかったり、自身のメンタルから周りの方にご迷惑をおかけする事もあったのでもう少し強くなりたいですね。
――確かに、Salmon Party!準備中にはナーバスになられていた時もあったのを覚えています。それでもきちんと結果が伴う形で実現されているので、そこは私もそうですがスタッフの方も尊敬されているんじゃないかと思います。
尊敬されてるといいんですけどね(笑) なにより私の唐突な「オフラインやりたい!」は、いまのスタッフなら実現してくれるという確信があったので、すぐさま実行に移すことができました。 その想いに二つ返事で返してくれる素敵な自慢の仲間です!
なので来年以降は「関わってよかった!」と、所属スタッフが思ってくれるような運営を目指して頑張りたいです!
【8】来年への抱負
――最後の質問になりますが、来年の活動の抱負もしくは読者に向けて公開できる情報があれば教えてください
「Salmon Party!」を2月に開催予定です!そして年始恒例の「干支ペア杯」も、もちろん開催します。
――この企画をこの時期にやっていてなんですが、もうそんな時期ですね
早いですよね。本当に。
【第2回 干支ペア】
— みも杯 運営 (@mimo_taikaiunei) December 28, 2023
🐉開催します🐉
同じ干支の友達とペアを組んで戦うイカップル!
📅開催日時
2024年1月19日(金)21:00~
⏲募集開始
2024年1月1日22:00
🐉エリアのみ、全試合2先
🐉リアル男女自由、イカタコ自由
🐉各干支、募集上限数があります!https://t.co/aZQONCr6IR
—―Salmon Party!では色々な試みを考えられているのを折に触れて耳にします。まずは来年2月の開催、ここでの仕掛けも楽しみにしています。
【Salmon Party!# 2】
— みも杯 運営 (@mimo_taikaiunei) November 22, 2024
🐻オフラインでサーモンラン!#サモパ
🗓2025年2月8日(土)12:00 開催
📍東京都板橋区:都営三田線 西台駅
今回の開催地は東京🗼
そしてYouTubeにて生配信も📷
▼大会詳細https://t.co/SAzAxnTZIz
関連情報は全てこのポストにツリーで掲載します📝
↓ pic.twitter.com/B1OqGNBydn
来年は一つ一つの大会を今より丁寧に開催していくこと、そしてみも杯以外の大会も数を絞ってクオリティを上げていくことに振り切りたいと思います。
(discordでBotの活用やタイカイサポートが重用されて様々な工夫がされているコミュニティに大会の流れの中で)私が関わる大会は基本的にまだスプレッドシートをメインにしているものが多いです。
タイカイサポートが使えない方やdiscordは基本しか使えないという方へ、大会参加のハードル低く感じていただけることを信念の1つにしているので、これからもこの姿勢は崩さずにやっていきたいと思います!
あとは、大尊敬しているびのさんの背中を追いかけるだけです!
(※編集注)びのさん…檸檬堂杯、おとうさん杯などの大会で知られる大会主催者。みもさんの大会運営キャリアのスタートとなった方でもあり常々憧れの存在として名前を挙げる人物。
それから!来年はみもイカップル杯が2周年を迎えると共に最終回となっております! スタッフはもちろんのこと、素敵な方々のお力を借りて、今できる限り一番豪華な大会にしますので盛り上がるといいなとワクワクしています!
最後ということで今までお世話になった方含め、多くの絵師さんにご協力いただく予定です!
— みも杯 運営 (@mimo_taikaiunei) September 12, 2024
まだ募集しておりますのでお力添えしてくださる絵師様、お待ちしております🙇
↓
――今年はいくつもみもさんが関わった大会に驚かせていただきました。
ファイナルを迎えるみもイカップル杯も含め、来年もどんな活動を見せていただけれるのか楽しみにしています。
ご協力いただきありがとうございました!
最後に(編集後記)
「今年もインタビューさせてください」と伝えた直後は「そんなに語れることないです」と消極的な返事をいただいていたのですが、お話を伺ってみたらしっかりとした内容の回答をくださって控えめにされてますが確かな熱量をもって取り組まれている方なんだなと改めて感じました。
スリュー杯では二度とも「きっとあかつきさんが驚くと思います」と予告されてまんまといい反応させられてしまったのが印象深い思い出です。
次はどんなことをやってくれるのか、ワクワクさせてくれる人物の一人として今後も関わらせていただければと思います。