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映画「目の見えない白鳥さん、アートを見に行く」
ラジオでただいま地元で上映されていると知りすぐに見に行きました
びっくりするぐらい画面は見えなくて白鳥さんの姿も声で想像するだけだったけど、スマホの音声ガイドのおかげで楽しめました
去年本屋大賞ノンフィクション本大賞を受賞された川内有緒さんの「目の見えない白鳥さんとアートを見に行く」を読んでから、私も白鳥さん方式やってみたいなーと思っています
数年前のこと
美術館にアルフォンス・ミュシャ展を見に行ったのですが、作品保護のためもあり通常よりもかなり暗い会場で、素描のような薄い線の作品が多かったので私には全く見えず
ただただ、額縁だけが壁に並んでいるようにしか見えない
ミュシャってシュールレアリズムだったっけ?
その日から私にとってのミュシャの解釈が変わりました笑
この時
白鳥さん方式を知っていたら
美術館が静かに黙って鑑賞する場でなく、気軽に作品について話しながら鑑賞できる場だったら
もう少し楽しめていただろうな
見た人に何か新しい視点や気づきをもたらすというアートの本質を考えると、1人で静かに思いにふけるのも良いけれど、感じたことをその場で複数の人と共有し深めるという白鳥さん方式のほうがより有効で正しい鑑賞方法のように思える
アートに限らず、その場で感じたことを自分の胸だけにしまわず、小さな輪でもいいから近くの人と話し合い共有し考えを深める
そういうことが日常のあちこちで行われていれば、いろんな場面で世界はもっとよくなる
なんて、ちょっと偉そうですが
そう感じました
自分1人でもなく、一方通行のSNSでもなく、Liveで話し合うってやっぱり大事
個人主義が強くなっている世の中だけど
本当はみんなそれに飢えているし、そうしたいと思っているんじゃないかな
見える人中心の世の中では、人に迷惑をかけないお行儀の良さがまず第一で、それはたびたび大事なことを隠してしまうように思う
1番グッときたのは、白鳥さんの友人の言葉
俺たちの歩く道は点字ブロックの上だけじゃねえんだよ
どこだって自由に行けるんだ
みたいな
私の歩く道にも点字ブロックなんてねーんだよ!
私もいつもそう思ってる
だけどどこでも自由に行ける強さはまだない
だからもっと修行して、こんなロックな障害者になりたいと思ったのでした