音ゲーコンポーザーはなぜ別名義を用いるのか?
おはこんばんちは。DJ ATERです。
この記事はPUC Advent Calendar2024 11日目の記事になります。
前日の記事はこちら
って俺の記事やないか〜い笑笑
何言ってんだこいつ
今回はタイトルの通り、音ゲーコンポーザーの別名義について考えてみようと思います。
音ゲー楽曲は素晴らしきコンポーザーの皆さんによって日々生み出されています。その中で「こいつ誰だ…?」となった経験はないでしょうか。
それはもしかすると作曲者の別名義かもしれません。
例えばこれ↓
Alea jacta est!、アーティストはBlackY fused with WAiKUROです。
初めてこの曲を知った時(BlackYさんは知っていたので)WAiKUROって誰だ??????となりました。
これは分かりやすいですね。
BlackY→Black+Y→黒+わい→わい+黒→WAiKURO
つまりBlackYさんとWAiKURO(=BlackY)さんの一人合作ということになります。
このようなコンポーザーが別名義で活動したり合作したりする光景は他にもたくさんあります。
owl*tree
maimaiのValsqotch、オンゲキのBaqeela、CHUNITHMのTeriqmaなど、セガ音ゲーに多種多様なオリジナル曲を提供しているowl*tree氏は登場時より正体不明のアーティストとして活動していました。
2023年突如として正体を明かし、onoken氏(代表曲:felys -final remix-など)であることが分かりました。
(wacさんのマスク並べてるのかわいい)
この別名義の文化ですが、KONAMI音ゲーの方がより多様のように見えます。
例えばbeatmaniaIIDX 13 DistorteDのイベントフォルダCARDINAL GATEの四神でしょうか。
現在のEXTRA STAGEに進むとプレーでき、中国の伝承にある四神になぞらえて4人のコンポーザーによるボス曲が登場しました。
青龍 -waxing and wanding-
ジャンル名 DANCE SPEEDとあるようにBPM191の高速の中で同時押しと乱打をこなす難易度の高い楽曲になります。今年ボルテに収録されて大きな話題を呼びましたね。味噌カツこちらはRyu☆さんの別名義となります。またこの楽曲が氏初の青龍名義の楽曲で、これ以降3y3sやTime to Airなどでも青龍名義で楽曲を出しています。
朱雀 -CONTRANCT-
スクラッチにアサインされているピギャーが特徴的な楽曲です。
譜面は階段が多いので乱推奨です。階段得意な人は頑張って♡
こちらはコナミアミューズメント常務執行役員第1制作本部第1制作部本部長西村宜隆DJ YOSHITAKA氏の別名義です。CONTRACTの他、VANESSA、Anisakis -somatic mutation type "Forza"-、卑弥呼、Ambivalent Vermilia などを朱雀名義で制作しています。Ambivalent Vermiliaは二代目朱雀とのコラボ楽曲なのですが二代目朱雀の正体は…
白虎 -華蝶風雪-
waxing and wandingよりさらに早いBPM199でひたすら同時押しを捌く体力譜面です。途中で乱打も降ってくるためノマゲ以上を狙う場合曲が終わるまで気が抜けません。ラストで何回ゲージを溶かしたことか…こちらの正体はXevelの人、Tatsh氏となります。太鼓の達人では世阿弥名義で幽玄ノ乱などの楽曲も制作しています。よく聞くと曲調が似てますね。
白虎名義の楽曲はこの一曲のみとなっています。
Tatsh氏は白虎以外の別名義がたくさんあり、あの楽曲にも参加しています。
追記:二代目白虎が遂に登場しましたね。曲は…ノーコメントで
玄武 -Ganymede-
旧時代のハイスピードの仕様とBPMの低さによって別の意味で当時のプレーヤーを苦しめたらしい。譜面は24分の階段がいやらしく絡んできます。未だにハードつきません。こちらは少年ラジオこと弁士カンタビレオこと五条式改ことvirkatoことwac氏が正体となっています。
玄武名義では卑弥呼(朱雀との合作)を制作しています。オマエラノシワザダタノカー
さらに今年秋には家庭用DDRにGanymede -re:born-として収録され、アレンジャーはなんと二代目朱雀となっています。マタオマエラノシワザカー
CARDINAL GATEの四神の楽曲をクリアすることである楽曲が解禁されますが…詳しくはBEMANI wikiなどで調べてみましょう。
さて、ここまでCARDINAL GATEを題材にアーティストの別名義について述べましたが、Distortedが稼働していたのは2006年頃の話でやや古い感じが否めません。
最近の別名義界隈(?)ではそもそも正体すら明かす気のない明かされていないアーティストが多数存在します。
例えば、宿星審判のsuzu氏はどのアーティストの別名義なのか、はたまたSEGAが引っ張りだしてきた全く無名のコンポーザーなのかすらいまだに不明です。十中八九wa.だけど公式は何も言ってないから不明です、ok?beatmaniaⅡDXでもRESIDENTのONE MORE EXTRAにてSomnidiscothequeが登場し、そのクリア難易度の高さと謎のアーティスト夢路歩が話題を呼びました。
謎にXアカウントもあります。
→@yumejiayumu
さて、夢路歩とは一体誰なのでしょうか。
仮説1 DJDJSTN説
DJDJSTNとは、beatmaniaⅡDXの配信などを行っているランカーです。
(X→@ntsjdjd)
The Limbo(SPA)の歴代記録、KAC出場、発狂BMS Overjoy合格などの実績を持っています。
beatmaniaをよく知るDJDJSTNなら、自身の曲で難易度の高い譜面を書き下ろすことも不可能ではありません。
しかしこれには問題点がいくつかあります。
1つは本人が自分が夢路歩であることを否定している点です。参考に以下のYouTube動画を載せておきます。
この動画から、DJDJSTN氏本人が夢路歩であることを否定していることが分かります。
もう1つは、DJDJSTN氏が作曲活動をしていない点です。
DJDJSTN氏のX(Twitter)やYouTubeチャンネルにはDJDJSTN氏が作曲活動をしていた形跡がありません。
beatmaniaに無名の作曲家が曲を書き下ろすというのは、余程のことがない限り難しいことでしょう。
仮説2 かめりあ説
かめりあは、音ゲーマーの皆さんならご存知ありえないソフランや音ゲーマー殺しのフレーズで我々の指や脳を破壊して回る音ゲーコンポーザーです。
(X→@cametek)
氏の特徴として、低BPMでも32分・48分などの超細かいフレーズを叩かせて実質倍のBPMの楽曲をプレイさせてくること、作風が幅広くHARDCOREからSWING系まで作曲することなどが挙げられます。
また、氏の楽曲は中盤にブレイクが入ることが多いです。Somnidiscothequeも中盤にブレイクがあり、共通点を確認できます。
この説はDJDJSTN説より支持者が多い模様ですが、かめりあ氏のXアカウントを見る限り証拠になりそうなものは見当たりません。
昨今の著作権問題のように、曲が似ているだけではかめりあと夢路歩が同一人物であるという証拠にはなりづらいものと思われます。
仮説3 AI説
昨今のAIの進化は凄まじく、曲のジャンルを入力するだけで曲を書いてくれるAIがいます。
beatmaniaⅡDXは音ゲーの元祖にして最先端を行くゲーム(要出典)なので、早くもAIによる自動作曲にも手を出し始めているのかもしれません。
全く根拠がなく憶測の範疇を超えないため、この説はあまり支持されていない模様です。
もう少し深掘りしたいので、ChatGPTに質問してみました。以下回答↓
そういえば、XのAI(Grok)が使えるようになってたのでそっちを確認してみます。
意外なことにまともな回答が返ってきました。イーロンやるな笑
しかし欲しかった回答は返ってきませんでした。
仮説4 集合的無意識説
夢路歩の正体は私たちかもしれません。
somnidiscothequeの「somni」とは睡眠という意味があります。このことから連想すると、″This Man″のような、現代の人間の中で形成された集合的無意識が具現化したようなものと考えることができます。
つまり、夢路歩は私たちが作りだした幻影、あるいは亡霊なのかも…
いかがでしたか?
今回は音ゲーコンポーザーの別名義について考えてみました。締め切りが近くて適当に締めようとして失敗したのはここだけの話です。明日はもっと音ゲーっぽい記事を投稿する予定です。最近はずっと弐寺ばっかやってる私ですが、みなさんが苦手な″アレ″を克服するための記事です。特に、最近弐寺を始めた初心者〜段位を登っている最中の中級者の方々必見の内容になります。お楽しみに。
それでは、良い音ゲーライフを!