なぜ結婚式の招待状をフルオーダーで作り続けるのか
初めましての方も
そうでない方もこんにちは。
渋谷にある結婚式場
「TRUNK by Shoto Gallery
(トランクバイショートーギャラリー)」で
グラフィックデザインや制作を担当している
伊藤えりかです。
タイトルの通り
この記事を書いている私は
結婚式の招待状を
フルオーダーで作り続けています。
webの招待状や簡略化が進む中で
なぜこの仕事を選んでいるのか
少しでも想いが伝わると嬉しいです。
結婚式の歴史
結婚式の歴史は
およそ奈良時代が始まりと言われています。
さらに招待状を送る文化は大正時代から広まったとされ
その昔、招待状は新郎の父親名義で送られるのが
主流だったそうです。
「結婚=親によって決められるものであり、家と家を結ぶもの」
そんな考え方を色濃く感じる昔ながらの風習。
でも、裏を返せば「結婚式」の本質自体は
何も変わっていない気がします。
それだけの想いが込められた大事なイベントであり
家族みんなで、人と人との繋がりに感謝し想いを伝える場であることは
今も昔も変わらず、現代にしっかりと受け継がれています。
私が考えていること
つまり結婚式の招待状は
そんな想いの込められた場に招いて
直接感謝を伝えたいと
限られた大切な人たちだけに送られる
「式よりも何よりも一番最初に届く感謝の形」であり
ある種ラブレターのようなアイテムなのです。
結婚式の本質を知ってもらうためには
ゲストにとってもふたりにとっても
最初のアクションとなる招待状から想いを込めよう。
良いところは残しつつ
形式ばっかりで伝わりづらいところは削って
まずは興味を持ってもらうところから
大事にしていくべきじゃないか。
「結婚式に呼ばれることを、心から楽しみに思ってもらいたい。」
結婚式当日がどんな一日になるのか
思わず想像してしまうような。
手に取った時に
心の温度が少し上がるような感覚を感じてほしい。
私はそう考えています。
フルオーダーで作り続けること
だからこそ
決められたラインナップから選ぶだけではなく
フルオーダーで作り上げることを大事にしているのです。
オリジナルにこだわることで
パーティのコンセプトや二人の想いを反映し
招待状から一貫性を持たせ
結婚式全体のクオリティを上げることができます。
自分たちだけのためのロゴやイラストや
0から作られたものが手元に届けば
誰だって少しはテンション上がると思うんです。
うまく言葉にできなかったり
表現の仕方が分からない想いが
形になって出来上がってきたら
二人だって嬉しいと思う。
何より喜んでもらえたら、私が嬉しい。
それぞれのパーティに合わせて
色や素材の全てを0から
たまに仕掛けを加えたり
形を変えてみたりと試行錯誤しながら
一つ一つ手作りで大切に作っています。
価値を伝えていく
とは言っても
使える素材や大きさに限界はあるし
伝えられる文字数も限られている。
どうしても叶えられない仕様だったり
予算の希望に添えないことだってある。
それでも
デザインによって価値を見出すことで
壁に飾りたくなったり
取っておきたくなるような
唯一無二の招待状を目指しています。
見るたびに思い出して欲しい。
あの日に帰れるような
楽しかった宝物のような想い出を
もっと大切に思えるような。
結婚式の招待状は
そんなきっかけになるような
贈り物のような存在だと思っているのです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?