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【絵本づくり】絵を見てもらった日
アサギマダラの偶然の飛来からの数日後に、対面で絵を見てもらう予定が入っていました。絵本作家育成講座に応募していたので、その面接へ参加させていただいたのです。
前回の記事↓
少し、自己紹介させて頂くと、私は学生の頃に建築を学び、その後は映画の美術助手として装飾や小道具を作る仕事をしたり、建設コンサルで働いて都市計画のイメージ画等を描く仕事をしてきました。そうした仕事には、必ず先方、デザイナーや上司がいたので、〝要望に合うものを描く〟といった、専らデザインの力を培ってきたように思います。
20代は仕事、30代は子育てに奮闘し、絵本を描きたいという思いを長年抱いていたものの、そのタイミングを掴めずにいました。日々の生活に追われて、画家が至極真っ当に持つ〝描きたい世界観を自由に描く〟というモチベーションを保てずにいたのです。
そんな中、コロナによる〝stay home〟の時間が、再び、筆をとるきっかけとなりました。気づけば40代になっていましたが、庭の草花や生き物のありのままの姿を描くことで心は癒され、それが私の世界観を洗い出す時間となり、作家として活動を始めることに。
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今年の夏の旅行で訪れた神社にて、「そうだ、そろそろ絵本作りに挑戦しよう!」と思いつき、やる気になりました。しかし、実際に絵本用のイラストを描き始めてみたものの、イメージがまとまらず、疑問点が増えて煮詰まり始めました。そんな中、SNSで今回の絵本作家育成講座の募集を知り、面接にこぎつけたのです。
マンツーマンで先生に絵を見てもらえたのは、とても貴重な時間でした。これまでのやり方を変える必要はないことに気づけたのが、本当に大きかった。メルヘンな世界にする必要はないし、上手な人をなぞったような、見たことのあるような絵を描こうとしなくていいという、何歩も先に進んだ視点を知ることができました。
「すでに技術はあるから、あとはテーマだね。何か、心が動いたものはない?」
「最近、近所の河原でアサギマダラに出会ったんです!」
そんな流れで、テーマはあっさり決まりました。あの日、あの場所で蝶に出会っていなければ、こんなトントン拍子に話は進まなかったことでしょう。
ふわふわになった面接の帰路で、空を見上げると、渡り鳥が飛来しているではありませんか。そう、季節は既に9月末だってこと。💦
イラストの完成は来年の秋を目指します。今季中に、その姿をしっかり見ておかないと、アサギマダラを表現できそうにない!!ということで、急いで、蝶探しの旅へと出かけました。
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お読みくださりありがとうございました✨
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