【絵本づくり】流れにまかせて
梅の花が、一気に咲き出したと思ったら、雪が降って、あっという間に散り始めるという。三寒四温が身に沁みる今日この頃です。いかがお過ごしでしょうか?
イラストレーションコンクールに出す絵を、一枚描き上げて(6割くらいの完成度ですが)イメージができあがり、色々と気づいたことがありました。
それは、最終的に絵本を目指しているのだから、本の作りを意識して描く必要があるのではないのかということ。
例えば、真ん中にドーンと描いた場合、本にするとのどと呼ばれる部分と重なってしまうので、見せたいものが見えにくくなるといったことが起きます。本の構造を知り、その条件の中でめいっぱい魅せる構図(イラストと文字の配置)がいいのでは?と。(*コンクールは文章は記入しないとのこと。)
ただ、今回参加している講座の目的は、ボローニャイラストレーションコンクールへの応募ですし、初心者がいきなり色々とこなすのはハードルが高く、絵本のイラストの完成度を上げることに徹底した方がいいのかも〜なんて思ったり。(ちょっと煮詰まりすぎて弱気)
というのも、先日、『科学を伝える絵本の舞台裏』という、国立科学博物館サイエンスコミュニケータ・アソシエーション(SCA) 科学絵本共催事業WGさんの主催のイベントにオンラインで参加させていただいて、実際の絵本の制作現場のお話を聞くことができたのです。
「たくさんの不思議」の制作こぼれ話では、ひとつの本を完成させるのに、長い時間をかけていること(長くて10年!)。
編集者さんが企画を立て、その分野の日本で一番詳しい方に文章、もしくは監修をお願いし、そのお話をうまく表現できるイラストレーターさんを探し出して、という流れで作っていくとのこと。また、本にするためのデザイナーさんがいて、文字の配置等を担当してくださるとのこと。
というお話を聞いて、「ですよねー😂」と思いました。
コンクールを目指している今は、ひとりで調べて、あーだこーだ考えながら時間をかけてラフ画を進めていますが、情報が足りず、疑問の迷宮にはまり抜け出せずにいましたので、科学絵本はチームで作っていることを知れて妙に納得しました。じっくりと時間をかけて情報をまとめていく必要がありますね。
また、イベントに参加して、私は情報を共有するために視覚化することが昔から好きで、伝えたいことや大切な物語を視覚化する喜びを知っているのが自分の強みかもと気づけ、誰かの大切な物語を絵で表現することに興味を持ちました。
そんなこんなで、今回のイラストコンクールへの応募は、科学絵本を目指すことから、少し離れてもいいんじゃないかと思い始めています。アサギマダラの旅を、優雅に美しく表現するつもりですが、命を繋ぐための渡りの旅は繁殖の旅でもあるし、私自身がこの蝶に魅了されているので、題名は『恋するアサギマダラ』にしようっと。
絵本はひとりで悶々とつくっても、面白くはならなそう。新しい出会いや、誰かとの会話や共同作業があったりで完成していくような気がして、一歩、また前進✨