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初めて胃カメラ検査を受けてから10年

2014年の健康診断で受けた胃透視検査(バリウム)で、ピロリ菌がいる可能性があるからと胃カメラを勧められた。初めて受けた胃カメラではピロリ菌が見つかり、その後一週間薬を飲んでピロリ菌を除菌した。それから定期的に検査を受けている。

この10年の間に、胃透視検査、鼻からの胃カメラ検査、口からの胃カメラ検査、鎮静剤を使った胃カメラ検査と色々試してきたので個人的な感想を書くことにした。

ピロリ菌

ピロリと可愛い名前だけど怖い細菌である。感染すると胃炎が起こりほとんどの人に自覚症状がない。ピロリ菌がいると胃がんや胃潰瘍になりやすいそうだ。

バリウム検査

バリウム検査は、ガラス越しに胃透視担当の技師さんがいて指示を出してくれる。最初に胃を膨らませる為、発泡剤(炭酸)を少量のバリウムで飲む。バリウムは白くてドロッとして見た目は絵の具濃いめって感じである。量は栄養ドリンク1本分ぐらい。

私が受けた胃透視担当の技師さんは、バリウムを一口ずつ飲んではくるっと体を一回転してくださいと言う。一気飲みができずにバリウムが不味くてつらい。

バリウムを飲み終わると透視台の上で言われる角度に回らないといけない。その間、発泡剤でゲップが出そうになるのをひたすら我慢。

検査後はバリウムを全て出さなければならないので下剤を受け取る。私は下剤がよく効くので、胃透視を受ける日は何も予定を入れないようにしてすぐに帰る。トイレとお友達だ。胃透視後に仕事に行くと話す女性がいてびっくりした。その女性は下剤が効かないからと薬を多めに出してもらっていた。胃透視は、体力が消耗されるけれど頑張ればできる感じだ。

この10年で変わったことは、10年前は今よりは動きが俊敏だった。去年はぎっくり腰になったこともあり動きがノロノロとしていたので、ガラス越しに技師さんから「聞こえてますかー?」と何度か言われた。気分はおばあちゃんだ。はいはい聞こえてますよと思いながらもジワリジワリとしか動けなかった。これは年々体力的に辛くなるなと思った。

鼻からの胃カメラ検査


鎮静剤を使った胃カメラを受けることが多いのだけど、起きている状態で胃カメラ検査を受けたことがある。私は鼻が大きめなので、なんとなくイメージ的に鼻からの胃カメラが楽なのかもしれないと思い試してみることにした。コンプレックスである大きめの鼻が活かせる時だ!余裕かもしれないと思っていた。

最初に小さめのスペース(個室)に案内されて、鼻の通りをよくする薬と鼻腔に麻酔をされた。少し時間を置いて検査室に移動する。全然大丈夫だろうと思っていたのだけれど、全然ムリだった。鼻からの検査なので口は使える「イタタタた!」とあまりの痛さに速攻「やめます!」と担当医さんに平謝りして退出した。

待合室に戻るとなんで自分はできなかったんだろうと検査室への扉を落ち込んで見ていた。その時に鼻をティッシュで拭きながら余裕の顔で出てくる人がいて、うっかり羨望の眼差しで見てしまった。人が鼻をふく瞬間をかっこいいと思ったのはあの時だけである。鼻からの胃カメラ検査はそれから受けていない。

口からの胃カメラ検査
健康診断で鎮静剤を使わない口からの検査を受けたことがある。健康診断はいくつもの検査を受けないといけないので鎮静剤を使わない。

検査室の個室でまず胃の中の泡をきれいにする液体を飲む。薬っぽくて微妙な味で小さな紙コップ一杯分ぐらい。次に喉にゼリーの麻酔を2回とスプレー式の液体の麻酔を1回。だんだんと麻酔が効いて飲み込むのが難しくなる。

鎮静剤を使った検査が楽だったので胃カメラが楽なものだと錯覚していた。全然大丈夫だろうと思っていたのだけれど、全然ムリだった。来年頑張りますと平謝りして退散した。

鎮静剤を使った胃カメラ検査


今年は鎮静剤を使って胃カメラ検査をした。喉の麻酔が終わると鎮静剤の注射をする。鎮静剤の薬でうとうとしている間に検査が終わる。すごく楽でいつの間にか終わっている。検査後に写真を見ながら説明してもらえた。

前日に、おにぎりせんべいをボリボリ食べて、あまり噛まずに飲み込み口の中を怪我して口内炎ができていた。胃カメラ後に見せてもらった胃の中の写真を見ると胃のなかもちょっと怪我をしていた。ちゃんと噛まないといけないなと何十回目かは分からないけど反省をした。

医師から「この赤い部分はすぐに治りますよ」と言われて安心した。普段胃とか腸のことを考えてないけど、検査後の写真を見ると気をつけようと思う。写真で見ると10年前の状態に比べたらだいぶ良くなっていた。

ただ、この10年胃が痛いとかご飯が食べられないとかあまりなかった。病院で見せてもらう写真を見ると「あら大変!気をつけなきゃ!」と思うのだけど、痛いとか気持ち悪いとかあまり感じないのですぐに反省したことを忘れてしまう。

写真を見るとだいぶ良くなったことがわかるのだけど、悪くなっていたときも良くなっている時も自覚症状がないことが怖いなっていうのがこの10年で感じたことだ。


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