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12ヒーラーズと歩く12の軌道(11)〜ミムラスと山羊座

バッチフラワーレメディを携えて歩くホロスコープの旅。
水星と金星が山羊座に入ったところで、一緒に山羊座の旅へ。

ラスボス感の強い山羊座。それもそのはず、タロットでは「The Devil」があてはめられることがある。
支配星が土星、というのも、かつて太陽系最果てとされていた最終段階であり、制限や忍耐、というような言葉が当てはめられてのこと。
他にも努力とか継続とか、獅子座の私がおよそ苦手なワードが並ぶ。

というか、そもそも誤解が多いであろう山羊座/土星について、学び直しととともに軌道の旅を続けていけたら。

山羊座の軌道 ミムラス ∞ ヘザー ∞ マスタード


つい先日、レメディのカテゴリと天体の関係性を見直してみた。
それまで逆に捉えていたのだけど、「不安と恐れ」は「月」に対応、「孤独と淋しさ」が「土星」に対応するのではないかと。
学びが深まるほど、単純に一つの天体だけ当てはめればいいってものではないように思うんだけど、対極にあるようでいて実は表裏一体の月と土星だからこそ、取り違えてしまいやすいような気もしてきます。
あるいは、レメディを飲み続けているうちに気づいてしまった?
本当の本当のところは、すべて恐れに支配されていたんだということに。

12の軌道の歩き方
【基本編】
・ホロスコープの[①太陽②月③アセンダント④水星⑤土星⑥チャートルーラー⑦1ハウスにある天体]のサインが該当するコミュニケーションフラワーの、マイナス指標が出てきていないかチェック。合わせてプラス指標も参考にする!
・コミュニケーションフラワーをメンテナンスレメディとして取り入れる。
【応用編】
A:上記①〜⑦に該当する軌道のコンペンゼーションフラワー・ディコンペンゼーションフラワーの症状が出ていないか合わせてチェック。その状態になっていたら要注意。
B:基本編に従ってチェックしたけど該当しない、でもうまく働いていないと感じるレメディの軌道を辿り、ホロスコープと照らし合わせてみる。該当するサインや天体が、重要なハウスにあったりアスペクトを形成している可能性がある。

どれも当てはまらないどころか、ネイタルではインターセプトで天体なしの山羊座。
強いて言うならばここ数年、ネイタルの冥王星〜アセンダントとのスクエア付近をトランジットの冥王星がうろうろ。
思えば冥王星が山羊座に入った頃から、人生がまるでジェットコースターのような展開を見せてきた。
それをどこかで望んでもいたけれど、そのパワーを使いこなせなくていわゆるアクセルとブレーキを同時に踏んでいるような状態が続いてる。
いつの間にかジェットコースターが恐くなっていたように、スピードが出始めたり昇りかけているかもと気づくと、抑えたり立ち止まったりしてしまう。
底の底には、まだ認めることさえできない恐怖がある。

「原因が特定できる恐怖」は山羊座のレメディ「ミムラス」の指標なんだけど、私の持ってる山羊座のイメージでは、やるべきことがわかっているのに一歩踏み出せない、あるいは怖いながらも目標に向かって一途、な感じがするので、今の自分とはちょっと違うのかもしれない。
何せまだ「方向性が見えない」から「ワイルドオート」を手放せない。

そもそも入口の見えない(インターセプトな)山羊座だけど、対極の蟹座(火星あり)なのか3ハウスカスプの射手座なのか、3ハウス的と言う意味で双子座なのか、どこかに手がかりはあって、今までの軌道の旅から見つけ出すこともできるのかもしれない。


いろいろ検証した結果、同じ軌道でも「ディコンペンゼーションフラワー」の自覚があるのなら優先して対処する、というのを『バッチ・フラワー ニューセラピー』の著者ディートマー・クレーマーは推奨している。
山羊座のそれは「マスタード」で、対極にあるサイン「蟹座」と共通するディコンペンゼーションフラワー。
それならばより意識しやすいのでは?

というわけで今回は、ディコンペンゼーションフラワーから中心に向かって進んでいこう。

山羊座のディコンペンゼーションフラワー マスタード

マイナス指標 理由もないのに悲しく、完全に憂鬱
プラス指標  気持ちの浮き沈みの波を穏やかに
現実への無関心木星

山羊座にはなかなか取り組み難かったのだけど、このサインに対して自分の幼さや劣等感などのネガティブ感情を刺激されがちだということは認めなければ。
一方で反対側の蟹座には火星を持っていて、その火星もどうも居心地悪い…
客観的に見たらクレマチスかもしれないしミムラスっ気もあれば、仕事となるとインパチェンスもヘザーも顔を出すことがあるんだけど、二つの軌道を総合的に検証しつつ、まずは共通する「マスタード」を取り入れることにしたのが11月。

マスタードに対応する「木星」は前のサイン射手座の支配星で、土星の支配する山羊座ではフォールになる。
その木星がうまく働いていないってことはまさに「現実への無関心」で、土星という現実が課してくるものに対しての諦めから、理由もなく悲しいという状態が現れてくる。

よくよく思い返せば、忙しく働いてる間は怒りっぽくせっかちで、休みとなると憂鬱になってしまう日々。
その前に「ホワイトチェストナット」を飲み出して頭の中のぐるぐるはだいぶ落ち着いてきていたはずなのに、だ。

「ホワイトチェストナット」は獅子座のディコンペンゼーションフラワー。
サイン同士の関係性で考えると全く共通点が見出せないのだけれど、バッチフラワーレメディの7つの指標で見てみると、「マスタード」と同じく木星に対応し「現実への無関心」のカテゴリになる。
なるほど、そう思うと昨日学んだ心理占星術における木星の作用からも理解が深まってくる。
太陽が本来の力強さを発揮できない時に、木星に引っ張られる…
木星の拡大・拡散を抑える役割をするのが土星なのだけど、増えすぎたそれを剪定することへの恐れがミムラスの、加減ができないことがヘザーのマイナス状態となり、さらに補償できず目を背けていると、繰り返し立ち現れる不安となってマスタードの症状が現れてくる…
射手座の次の山羊座の入り口は、ホロスコープの天頂MCにあたる。
社会における自己実現への道は続いているのに、これ以上先へ行けないような気がしてしまう。

高次の自己・ハイヤーセルフとの接触がブロックされているので、自分の内なる源泉から何も生み出すことができません。それによって、完全に心が空だという感覚が生じるのです。自分の内面で起こったそのような出来事の経過に、本人が気づいていないので、虚無感には理由がないように感じられるのです。

『バッチ・フラワー ニューセラピーⅠ 』より

射手座の段階あるいは木星の作用で、できることやもっともっとやりたいこと、それに付随してやるべきことやできていないと思ってしまうことがどんどん増えているのに、内面は満たされず空っぽのような状態。
仕事や生活、対人関係で忙しいのに、一人の時間になると何をしていいのかわからなくなる…
「何かが欠けているという感覚」
さらに行き過ぎると、暇になるのが怖い、と、空虚感を埋めるための忙しさだったり義務感だったりを勝手に作り上げていたのかもしれない。
空虚感を埋めるために仕事へ向けていた想いを、自分自身の内面へ向け始めたら、空っぽだった心が少しずつ満たされてきます。

それにしてもこの頃やたらと「ハニーマスタード」が気になっていたのも「マスタード」に関連してのことでしょうか。
滅多に手にしないのに、スーパーで韓国産のハニーマスタードのボトルを買ってしまいました。

外側を何かで埋めようとすると、内面が空虚になってくる?
土星の作用は、植物の剪定に喩えられることがあります。
中がスカスカになってきたなら、茂り過ぎた枝葉を落としてあげて、根や幹などの土台の方にエネルギーを集中させる。
散漫だった意識や関心を、本来の自分の方に向けてあげる。

山羊座のコンペンゼーションフラワー ヘザー

マイナス指標 話好きだが自分のことばかりしゃべる、寂しがりや
プラス指標  他人の気持ちも考えられる聞き上手に
【孤独と淋しさ】 土星

7つの指標による分類では「孤独と淋しさ」つまり(私見では)土星に該当するレメディ。
38種7分類のレメディは、平均すれば5種ずつにカテゴリ分けできそうなものだが、この指標に当てはまるレメディは3つしかない。
それでも他の2つ(「インパチェンス」と「ウォーターバイオレット」)は「12ヒーラーズ」にも入っているし、「インパチェンス」は最初のサイン牡羊座に対応するものだから、「月」に対応するレメディなんだと勘違いしそうなもので。
でも物心ついていない赤ちゃんの時に、孤独や淋しさは感じないか…
(この7分類/7天体のところも詳しく見ていきたいなぁ。迷宮入りするか…)

思えば周りにヘザーの人が多いなぁと感じるのですが、ていうことは私にもヘザーっ気があるんだということ。
「寂しがりや」を認めたくないのに、認められないから、苦手な人の部分となって、喋りすぎた自分を責める自己否定となって、繰り返し現れてくる。

ヘザーとは荒地に咲くヒースと呼ばれる植物たちの総称。
レメディになってるのは「Calluna vulgaris」という植物だけど、一種類だけではなく様々な植物たちが重なり合って過酷な環境を生きている。

周りに誰もいないのは、孤独というよりも不安や恐れ、つまりレメディの「月」のネガティブ感情を刺激するもの。
反対に、人が近くにいても感じるのが孤独や寂しさなのだと、ヘザータイプを見ていて思う。
周りに誰かがいても安心していられる、自分をそんなに主張しなくっても大丈夫、
そんな風に優しく接することができればいいんだけど、どちらかというと「ビーチ」風味で対応しがちだ…
ビーチは「他人を気にしすぎる」「太陽」のレメディで、水瓶座のディコンペンゼーションフラワー。
やはり「山羊座」軌道をすっ飛ばして人生を歩んできたんだと思うけど、いよいよ取り組まなきゃいけないな。

ともかく、ディコンペンゼーションフラワーとコンペンゼーションフラワーの状態は、ずっといていい場所ではない。

ヘザー状態にある人は、本来自分の心の深くに求めるしかないことを、つまり恐れを克服するときに欠かせない、自分を信頼するという態度を他の人に求めるという誤解をしているのです。

『バッチフラワーニューセラピー Ⅰ』

対して、ヘザーのプラス指標も他者とのやり取りで表されるんだけど、ここにまた他者基準が入ってくるとハードル高く感じてしまう。

・思いやりを持って人の事も考えられるよう手助けしてくれます。聞き上手になる。
・人の気持ちを理解できたり、気遣いや思いやり。

https://www.i-bach.com/2019/A38.html

これをまず、自分自身との対話でやっていくことが私の進む方向。

山羊座のコミュニケーションフラワー ミムラス

マイナス指標 原因が分かっているおそれや不安、内気
プラス指標  静かな勇気や自信
【不安と恐れ】 月

ミムラス(ミゾホオズキ)を検索してみたら、湿地や小川の脇にぶわーっと群生した様子の写真が出てきた。
根っこは一つにつながりながら、地表に自らの陣地を増やしている様は、競争社会やら団体競技やら、地の時代全盛期的な山羊座っぽい雰囲気を感じさせる。
一つ一つは地味な小さな花だし、条件の良さそうな場所でもないけれど、まぁ水に困ることはないって言うところは堅実さがうかがえる。

どうも水瓶みが強いので、山羊座な在り方への苦手意識が出てくる…
それは結局は、認めたくないけど「恐れ」なのかもしれない。
認めたくないけど、認めるしかないから、ミムラスのマイナス指標をもう一回載せておく。

「原因が分かっているおそれや不安、内気」
・苦手意識。内気な性格。前向きになれない。
・臆病・恐怖症。理由や原因がはっきりわかっている不安や恐れ。

https://www.i-bach.com/

気づきはじめたら、やたらと「臆病」と言う言葉がやってくる。
最近、占星術の先生から指摘されたことが引き金になって(そこに悪気は1mmも感じていない)、12年以上前フランスの語学学校の先生に言われたことを思い出してみたり(これも「恥ずかしがり屋」くらいの意味で言ったんだと思うが)、そうすると読み漁っている心理学のブログでも「怖れ」だとか「恐い」とかそういうキーワードが目に入ってくる。
要するに図星。
臆病者だと認めることで、周りにそう思われるのが嫌なのは、獅子座の病いだろう。
でも、そこでつまづいていると気づいたんなら、その恐怖を克服する必要がある。
「苦手意識」にすり替えていた恐怖を認めて、狭くしていた視野を再び広げていかなくてはいけないんだ。

さぁさぁもう2022年も終わってしまう。
この年末に私の山羊座が隠れてる「3ハウス」の学びをやり直そうと思っているのだ。
今までこの山羊座軌道に辿り着けなかったのは、恐れという見えない大きな壁があったから。
今もまだそこに壁はあるような気がするけれど、入り口はその先にあるってわかってしまった。
開けるのに必要なのは、自信と勇気なんだってこと。

あるいは悪魔に見えてたものは、臆病な自分の影にすぎなかったってこと。

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